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歩きながら思う。
もうじき大学生になるのか。
感慨深い。
それも憧れのマタ大だ。学部も!
まだちょっと現実味、ないよなあ。朝起きるたび、つい合格証書を確認しちまうもんなー。
それで毎回ほっとして、ニヤニヤしちまうんだから俺って小心者だよなー。客観的に見りゃだいぶ不審者ってやつだぞオイ。
しかし長い努力がついに実を結んだのだ。幸せな小心者、無害な不審者の気分をもうすこしだけ楽しませてもらうとしよう。
桜井 ラッセル
は決めている。
でも大学合格は夢への第一歩にすぎない。まだ自分はこぎ出したばかりだ。波瀾万丈の大海原が、このさき待ち受けていることだろう。
願わくば、帆に当たるのが主に追い風たらんことを、ってか。
風と来れば連想するのは晴月のことだ。
晴月の愛らしい瞳、エメラルドグリーンの長い髪、あどけない口調につやつやの肌を思い出す。
無性にドキドキしてきたぞ。
晴月どうしてっかなー。
無意識のうちに腰のガラケー(※『貝殻製のケータイ』の略。コードレスの糸電話的な通信手段。晴月としか話せないし常時接続でもないようだ)に手を伸ばしたラッセルだが、地響きを感じて手を止めた。骨までビリビリくるような振動が走る。
地震?
とっさに思ったがそうではないらしい。揺れはすぐに収まったから。しかしバラバラと金属が崩落する音がつづいた。事故があったのか。
足を早め音の出所にむかった。煙いな、と思った。たいへんな喧噪だ。多数の野次馬が取り囲んでおり悲鳴や叫び声が飛び交っている。どうやら何か事故があったらしい。外装が覆われたビルの周辺だ。
「危険なので近づかないでください。近づかないでください!」
警備員が拡声器を持って叫んでいるが、人々はかまわない。少なくない数がスマホを手にして撮影を開始している。MewTuber気取りなのか自撮りしつつ「いま、崩落事故が発生したようです」などと実況自撮りを開始している者もある。
なんかヤバい。
血の気が引いた。
そうだ晴月!?
反射的に彼女のことを思いラッセルは貝殻を耳に当てた。
「晴月、今どこだ?」
事件現場、それも中心地点。
白いものと茶色いもの、それに金属の粒子が降り注いでいる。息ができないほど濃密に空気にまじる。
しかし
風の精 晴月
の周囲だけは爽やかな風が吹き、白も茶色も金属もおしのけられて、清浄な大気に満ちていた。
「だって私、導手(みちびきて)だから」
晴月はしゃがみこみ、
川上 紗櫻都
(かわかみ・しゃるろっと)に手をさしだした。
「私の手を取って。それだけで楽になれるよ」
紗櫻都はまだ状況を完全に理解しているとは言いがたかった。歩いていたら頭上からピシッと音がして、轟音とともに硬いものが大量に落ちてきた。頭をかばい駆けだそうとしたがつまづき、転倒した右脚の上に重いものが落下した。痛い。ひどく痛い。急速に意識が遠のいていくのはきっと、大量に出血しているからだろう。
痛みから逃れたい。
その一心で紗櫻都は少女に手を伸ばした。緑の髪の少女は初対面だが、天使のように清らかに見えた。
想花さん。
想花さん……私、もう……。
「やめよ!」
刺すような声がして、紗櫻都は手を止めた。
もうひとり女性の声がする。緑の髪の天使と言い争っているようだ。
「九鬼の言うこともわかるけどー」
「わかっとるなら従うがよい。晴月はわからんのか。わらわのようになってみよ……悲惨じゃぞ」
――クキ? ハヅキ?
紗櫻都の手が地面に落ちた。視界が暗転する。しかし爪の間に砂利が詰まっていることだけやけにはっきりとわかった。
「待って」
晴月は片手をあげ貝殻を耳に当てた。貝殻には組紐がさがっている。
「会話中に電話とはいい度胸じゃな!」
九鬼姫
(くきひめ)の抗議を無視して晴月はラッセルに応じた。
「ラッセルー愛してるよー」
「お、おいいきなりなんだ!?」
「とか言ったら驚くかと思って」
「驚いたよっ」
「へっへー」
「
おい!
」
九鬼姫は晴月の正面にまわり、頭突きするように頭を近づけた。
けれども頭と頭が接することはない。九鬼姫の黒髪と晴月の緑の髪が重なりあうだけだ。
「
それより娘をなんとかせんか!
」
「おっと、ラッセルちょっと待ってて」
晴月は振り返るとガラケーを耳に当てたまま、右手をくいっと持ち上げた。突風が巻き起こり、紗櫻都の右脚を圧していた鉄骨がごとんと持ち上がって外れた。だが風の勢いがよすぎたのか頭上から、また新たな鉄の板が降ってくる。ギリギリのバランスで持ちこたえていたものらしい。しかしが晴月が持ち上げた手を振ると、鉄板は三人の居場所をそれて無人の場所に落ちた。オオオッと群衆から声があがったように聞こえた。
「しっかりせよ!」
九鬼姫は紗櫻都の様子を見る。すでに意識はないようだ。だが耳を澄ませて、
「よし……呼吸はあるな」
と深く息を吐き出した。かつて彼女が、生きていたときのように。
晴月はガラケーでの会話を再開している。
「ごめんごめん。――えっとねー、事故現場。うん、真下だよ。へーきへーき、私強いもん」
目を怒らせ口を開きかけた九鬼姫だが、こらえるように歯を食いしばった。
「近くなんだー? 来る?」
晴月はなおも話している。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月24日
参加申し込みの期限
2024年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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