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賑やかな昼食を終え、2人はシンボルプロムナード公園にある、セントラル広場へとやってきた。
ここは東京臨海部の都市でありながら、四季折々の季節の花や野鳥が集う憩いの場。食後の休憩にとゆっくりするには季節もちょうど良く、寄り添い合う恋人たちも、蝶をみつけてはしゃぐ子供を見守る家族連れも、穏やかな時間を過ごしていた。
そんな幸せいっぱいの周囲に混ざるかのように、柚春もウォルターと肩を並べ合ってベンチに座る。間には最初に赴いたアクセサリーショップのカタログを広げ、もう一度デザインの希望や予算などを相談し合う。
常に身につけるつもりではいるけれど、外さなければいけない授業もある。そんなとき、名前の刻印が周囲に知れたら、ウォルターに迷惑がかかるだろうと思ったこと。代わりにお互いの印として、内側に誕生石ならと考えていたこと。
「でも、僕はこのピアスも気に入っていて……ワットとの色を交換したみたいで嬉しいし」
けれども、指輪の面積だって有限だ。あれもこれもと飾るとゴテゴテするし、普段使いもしづらくなってしまう。そして何より柚春に立ち塞がるのは予算の壁。彼が身につけて恥ずかしくないレベルがどこなのか、カタログを見るだけでは全く予想もできずにいた。
「シルバーとか、ピンクゴールドとか……素材によっても値段が違うし、石もランクがあるとは聞くけど」
そこまで見比べる機会もなかった柚春には、善し悪しがわからない。値段設定が妥当なのかも、大人が身につけていて恥ずかしくないのかも、わからないからこそウォルターと相談して決めたかったのだけれど。
「ん~……じゃ、ひとつずつ確認していこうかぁ」
何故かウォルターは、2回目に訪れた高級店のカタログを広げ始めた。
素材にも純度があること、石もランクだけでなくカットなどで価格が変わること。そうやって1店目と照らし合わせていくと、高級店だと思っていたブランドでも、手が届かなくはないような気がしてくるから不思議だ。
「店の顔ばかり見るから萎縮するだけで、ちゃんと柚春の要望を叶える物はあるよ」
「すごい……この値段差なら、質を比べると確かにこっちがいいよね」
それはわかる。理解している。でも――これを折半するとなると、ちょっぴり柚春のお財布には厳しかった。
有り金を注ぎ込んで明日からダイエットも兼ねた節約メニューを実施するにしたって、限度という物がある。
(どうしよう……でも、こっちならワットも恥ずかしくないよね? でもこの後のデート代もあるし……)
ぐるぐると考え込んでしまう柚春を眺め、ウォルターも考える。
――ワットを予約してるのは僕なんだって……遊びじゃないんだって。
きっと、柚春が悩んでいるのは、間違いなくそこだろう。
「柚春がこれを気に入ったなら、もう少し話を詰めるけど」
「え、待って! えっと……そう、あの」
2冊のカタログを見比べて、柚春は思案する。ウォルターの説明はわかりやすかったし、欲しいと思った指輪のイメージも決まっている。だけど、やっぱり――。
「悩んでるのが金額だけなら、気にしなくていいよ」
「ダメだよ、これは」
「柚春を予約してるのは僕なんだって……そう言わせてよ」
予定しているペアリングは、右の薬指用だ。彼女が言うには、その指には2つ意味がある。
大切な日のために、左の薬指を空けている『予約済』と、真逆の『募集中』という意味になるのなら、ウォルターだって付けられたら何でもいいとは言えない。
柚春と同じ言葉を返して、「募集中なんて思われたら困るし」と、照れくさそうに微笑む。
けれど、柚春は呆然と見返すばかりで何も答えないから、ウォルターも少し焦ったように聞き返す。
「それとも、恋人の席を予約してたのは柚春だけで……僕には柚春の恋人の席は用意されてない?」
そこまで言われて、ようやっと柚春も我に返った。ウォルターの胸に飛び込んだ勢いで、カタログはバサバサと地面に落ちてしまったけれど、構うものか。
ぎゅうっと力強く抱きしめ、目が潤みそうになるのを彼の肩口に押しつけるようにして隠した。
「そんなわけないでしょ! ワットからそういうこと言うの、意外で……嬉しい」
素直に喜ぶ柚春を見て、ウォルターにほんの少しだけ罪悪感が生まれた。
真似て伝えた言葉は、100%の揶揄いではない。本心だってちゃんと詰まっている。
けれど……当然、堂々と言えることでも、ない。
まだ、ちゃんと守ってあげることもできないし、卒業したって手放しになんでもは叶えてあげられない。
だからこれは、一種の罪滅ぼし……そんな側面がないとは言い切れないけれど、それでも。
「……
『僕のだ』
って言っておかないと、危なっかしいからね」
好きだという気持ちに偽りはないから。
そういう建前でも何でも、使える物は用意して――抱きしめ返す理由を、ウォルターは探していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月30日
参加申し込みの期限
2024年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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