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寝子島高校
ヒゲ猫ペンシルと、魔法商店街の奇妙な面々
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【戦端】
狐につままれたとはこのことだろう。
夕顔 サキ
が変化に長けた化けギツネであることを、
綾辻 綾花
は知る由もなかった。年経た狐の老獪と占い師という肩書きのいかがわしさが、常に夕顔の本性を覆い隠す。おっと、世の占い師という占い師が総じていかがわしいなどと断ずるつもりはないが。
「あなたは……占い師さん!?」
「やっぱり来たね。どうだい、
あたしの言ったとおりだったろう?
」
したり顔の夕顔に、綾辻は呆けたように口を開けるしかなかった。隣では彼氏の、いや恋人ではないのだったか。
早川 珪
がいぶかしげに眉をひそめた。
夕顔の巧みな手練手管がこうして生者を霊界へと引き込むのは、街にとって必要なプロセスだ。唐突に呼び込まれれば面を食らうし中には口汚くののしる者もあったが、なんにせよ夕顔の手引きで、長いことこうして街の面々は生き延びてきた。
「占い師さん、あやかしさんだったんですね」
綾辻の順応は早かった。寝子島の者は大抵がそうだ。
いくつもの顔を使い分ける狐だが、今日のところは腰の曲がった老女の姿をしていた。演技達者なことだ。
「そうさ。占いにはちょっとした対価をいただくと言ったろう? しかしまあ、まずは街を見て回るといいよ。あんたたちの役どころは追々、悟るだろうさ」
「そうですか? よく分かりませんけど…あっ、猫ちゃん!」
……ペンシルは大人しく撫でられるにまかせ、差し出されたニボシにも上品に口をつけた。やみくもに爪をたてたり不機嫌に威嚇したりはしない、彼は気品ある紳士だからな。
そんなふうに街の内外で顔の広い夕顔だから、あやかしには顔見知りもあった。
「夕顔どの。先日は世話になった」
「おや、来たね、ひらなつ村の跡取り娘。玉水どのは息災かい? ま、幽霊に息災もなにもないかね」
かっかと笑う夕顔に、
片夏 阿呂江
もまた口を開け老婆を見つめた。
「わが父のこと、ご存じであったか。さすが夕顔どのじゃ」
片夏は我らが魔法商店街を訪れたことがある。霊界線の降車駅を違えたとか、偶然の邂逅ではあったが、相手をしたのが夕顔だった。片夏はその術の巧みに大層驚いていたが、大妖の息女を迎え入れようとは、夕顔とて思いも寄らぬことだったろう。
「迷い込んだ儂を親切にも導いてくださり、感謝しておる……が、それはそれとして!」
「ふむ?」
なにやら片夏は意気込んだ。
「あのとき目にした夕顔どのの変化の術、実に見事なものじゃった。儂も負けてはおれぬ! こうして再び出会えたからには、なんとしてもその術の真髄、盗ませていただくのでそのおつもりで」
にやりと笑んだ。若いあやかしにも気骨ある者がいるものだ。人もあやかしも、そういう者たちをこそつまり、街の連中は求めている。頼もしいことだ。
倉前 七瀬
に
八神 修
、
志波 武道
。夕顔によればいずれも寝子島にて起こる変事の数々を解決に導いたという。彼らときたら齢にして10や20そこらだ。あやかしとは時の感覚も異なるが、だからこそ人間の持つ底知れぬ可能性は驚嘆に値する。だらだらと年ばかり食った怠惰なあやかしには、彼らの爪の先でも煎じて飲ませてやればいいのだ。
ともかく、ゆえに街の者たちは寝子島からの来訪者を招き入れ、脅威に抗ってきた。
「ふむん。魔法商店街、ですか? なんだかわくわくするところですねー」
「まあ、今のところ危険な気配は感じないが……」
倉前は興味津々といったところか。声高にさけぶような名物に乏しい我が商店街も、人間の目には奇異に映るらしい。
八神の警戒は妥当だし、さすがだ。鉄火場をいくつも切り抜けてきたというから、たいそう鼻も利くのだろう。街の者たちの望みにもいくらか見当がついているのかもしれない。
「とにかく、情報を集めなきゃな。ここのことを知る必要がある……ってゆーか魔法だって、早く知りたい! 見てみたい!」
仲間をみちびく志波の気質もまた頼もしい。彼が先に立って歩けばみなが追随する。責任ある長とはかくあるべきを体現している、そうこの街におけるペンシルのように。
さて魔法商店街だが、外からの来訪者たちの目を真っ先に引くものはやはり、中央広場に鎮座する鏡だろう。
「でっ」
「デッカーイ! 鏡? なんだこりゃ」
正しい反応というものだ。霊界に暮らすあやかしとてこいつには面食らう。
鏡だ。巨躯を誇る鬼が愛用したとかいわくのある姿見は、いつしか商店街のシンボルのような顔をしてそこにあった。カン違いをしてもらいたくないので言っておくが、実にまったく不本意なことだ。
「なんでこんなに大きいんでしょう」
「あやかしもいろいろだからな、巨人の使う鏡なのかもしれない」
「あ、分かったZE! 魔法商店街っていうくらいだから、こりゃ魔法の鏡ってやつじゃないか? 鏡を通じていろんなところに行けるとか」
「当たらずとも遠からじ、っちゅうところやな」
ぱちりと弾けるような音と光が一瞬、あたりを照らした。三人が振り返ったところには、いつもながら愛想のない顔で
山田 エレキ
が立っていた。やぼったいジャージ姿に、ふたつに結った金色の髪を赤い風に揺らしていた。仏頂面だが、こう見えて面倒見はよいほうだから安心していい、ひとまずはな。
「えっと、こんにちは?」
「そいつをのぞき込むと、霊界の空が見えるやろ。今はなんの変哲もない空やけど、鏡の中に一点のまぶしい星が映り込んだら、その時はあいつもこっちをのぞき込んどる。その証や」
「あいつ?」
頭を下げた倉前への返しもそこそこに、山田は語った。街の誰かがどこかで語るべきではあろう。その役を彼女が買って出たというだけだ。
やはり聡いらしい、八神がその言葉を拾った。
「あいつ、とは? なにか、この街をおびやかす敵でもいるのだろうか」
「僕らがここに呼ばれたのって、もしかして……それと戦え、とか?」
眠そうな目をして、倉前も切り抜けた危機は数知れずというからあなどれない。
「敵ね。そうやな……うちらもあれがなんなのか、そうくわしく分かっとるわけやないけどな」
まさしくそれだ。我らが窮することはつまり、そこに集約される。
山田は口をひん曲げたまま、忌まわしき呼び名を端的に告げた。
「
"遠きもの"
」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月07日
参加申し込みの期限
2024年04月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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