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ヒゲ猫ペンシルと、魔法商店街の奇妙な面々
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【顔合わせ】
赤い風が荒野を撫で、丸まったタビカゼソウが砂の上を転げてゆく。
いつだったか、ここを訪れた人間が商店街を感慨深げに眺めまわしこう言った、『ここはまるで西部劇の街並みだね。今にもコリント・ウェストウッドがあらわれて、シングルアクションをぶっぱなしそうだよ』と。西部劇だって? 乾いた大地にしがみつくさまを滑稽と笑ったのではなく、マカロニ・ウェスタンのごときパイオニア精神を嗅ぎとったものと思いたいものだ。いずれにせよ、広義でいえばほめ言葉だったのだろう。それに既知の某を思い起こさせるなら悪くはないことだ。血生臭く奇怪に満ちたこれからの成り行きも、いくらか受け入れやすくはなるだろう。
なぜそんなことを思い出したかと言えば、同じ言葉を
初瀬川 理緒
が口にしたからだ。
「なんか、西部劇のセットみたいだね。マカロニ・ウェスタンってやつ?」
「ねえ、それよりここって、霊界? っていう場所なんでしょ。もしかして、私たち……」
佐和崎 紗月
のような想像がめぐるのが、およそ真っ当な反応ではあるのだろうな。霊界はたしかに、おおよそ生者のあるべき場所でないのだから。佐和崎のおびえは責められまい。
しかしながら杞憂はすぐにも払拭された。やはり彼女もまた寝子島の者であるらしい。
「紗月、大丈夫?」
「うん。大丈夫……理緒ちゃんがいるし。怖くないわ」
「あたしも。紗月がいれば、なんてことなし! せっかくだから見て回ろうよ。商店街っていうからには、なにか面白いものがあるかもよ?」
「そうね、掘り出しものが見つかるかも」
おやおや、そうか。仲むつまじく繋がれた指を見れば、どうやら恋人同士であるらしい。微笑ましいことだ。
「ふん。来たのか」
「あ、街のひと? こんにちは!」
これは珍しい。
犬塚 ハウル
が自ら声をかけるとは。
「珍しい品がほしいなら、店に来な。人間には面白えもんが見られるだろうぜ」
「はあ……」
彼は誰との関わりも好まない孤高の男だが、心境の変化でもあっただろうか。初瀬川や佐和崎の当惑に繕うそぶりもないのは変わらずながら、それでもじゃあなと言葉を残し去っていった。
そうだな。霊界には人間の想像も及ばないほど長く生きる者も少なくないが、あやかしも変化する。それが感慨深くもあるのだ。かつて魔法商店街がこの地に拓かれたのは、それをこそ期待してのことでもあったのだから。
「あら、かわいい猫がいるわ」
「機嫌が悪いのかな? なんだかむすっとしているように見えるけど」
「そう? こういうお顔なんじゃない?」
不機嫌ではない……ペンシルは誰にでもおいそれと子犬のように尾を振ったりはしない、気高き猫だからだ。抱き上げようとした手から逃れると
城山 水樹
は残念そうに苦笑いし、
ヒュー・ヒューバート
は慰めるようその肩に手を置いた。彼らもまた愛し愛される関係というわけか。
とはいえ、商店街がこうも活気づくのは悪くない。山田や犬塚はほうっておけばいつまでも難しそうに眉を捻じ曲げているし、愛想のよい夕顔は街を空けていることも多い。常から騒がしくしているのは白檀くらいのものだ。
「へえ、なんだか面白そうなとこだねぇ」
「見知らぬ場所に飛ばされたっていうのに、楽しそうだね。ワット」
ウォルター・B
に
稲積 柚春
のような関係をなんと呼ぶのか、あいにくと適当な言葉を持たない。師弟というには親密だがさりとて恋人同士と呼べるものだろうか。教え子に劣情を抱く淫蕩な教師という輩も世におらぬではないが、いや、詮索は止すべきか。彼らが街で過ごすうち、その人となりも知れよう。それに今のところ、彼らの飾らぬ立ち居振る舞いを好ましく感じてもいる。
「やあやあやあやあ! 来訪を歓迎するよ、人間のお歴々。いやそれにしても粒ぞろい、可憐だねぇ。愛らしいねぇ。食べちゃいたいくらいだよ」
腰まで伸びる純銀の髪をなびかせ、やってきたのが件の
白檀 カオル
だ。手首を返して杖を振り、羽毛のごとき軽やかさでふわりと宙より舞い下りた。気障ったらしいこの男を目にした人間の評価はおおむね二分される。見せかけの美貌に魅了されるか、いかがわしきと断じて距離を取るかだ。さてこたびの来訪者たちは……ああ、城山は賢明だ。
「ちょ、なによあなた? 気安く触れないで」
「つれないな。なに、お近づきの接吻をとね。ただのあいさつだよ、あいさつ」
「接吻って……み、水樹、こっちへ!」
「おや、なんだい君、僕と彼女のふれあいを邪魔するのかい。うん? よく見れば君もなかなか愛らしい顔立ちをしているじゃないか」
目を剥いて城山を後ろ手にかばうヒューバートは正しい。こやつは人間の男女の別などつけないからな。何人にも平等だと良く言えなくもないが、警戒は解かぬがよいだろう。
白檀は稲積とブラックウッドをも見定めた。
「魔法商店街へようこそ。あいにくとここは花緑青駅前などとくらべたら、見てのとおりのド田舎でねえ。娯楽といったら、君らのような人間との愉快なおしゃべりくらいのものでさ。あ、もちろんそれ以上のこともね?」
「……ワット。なんかこの人、アヤシイよ」
「あはは、そうだねぇ。ま、よろしく頼むよぉ」
余裕を見せるブラックウッドだが、目が笑っていない。稲積を守ろうという気概が伝わってくる。この男はなかなか頼りになりそうではないか。
窓口役の夕顔もしかり、強引でいささか厚顔無恥な彼らもまた、街にとって必要な手合いではある。ともかく距離を置く彼らの惑いも意に介さず、白檀は続けた。
「とりあえずは街を見て歩くといいよ。退屈だろうけどねぇ。飽きたら僕の店にでも顔を出しておくれ。あ、なんなら僕が案内しようか?」
「「「けっこうです」」」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月07日
参加申し込みの期限
2024年04月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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