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【暗示】
ホケ~っと魂が抜けてしまったようなつるぎをひっぱりながら、映画館をあとにします。
「あ、あの。大丈夫ですか、つるぎさん」
「だいじょうぶ。ねこかわいかったし、うん。だいじょうぶ」
「ちょっと刺激が強すぎたかな……?」
こわい。かわいい。こわい! かわいい! がループするハイテンションプリティホラー映画(斬新!)で、綾花はとっても楽しめましたし、珪先生も気に入ってくれたようです。つるぎもなんだかんだ、楽しんだみたい。たぶん?
劇場で買ったパンフレットを見返しながら、珪先生は興味深げ。
「ストーリーも良く出来ていたし、面白かったね。どうして猫なんだろうって思ってたけど、それにもちゃんと理由があって、腑に落ちたよ」
「最後のオチもすっきりしましたね!」
「うん、ホラーにしては後味のいい終わり方だったよね。でもなんだか続編がありそうな雰囲気だったね」
「原作はまだ完結してないそうです。映画もあと何本かつくれそうかも」
「楽しみだね。原作も気になってきてしまったな。タイトルは同じ?」
「はい、『怪談草子・猫ぐるい』シリーズで……」
「かいだん?」
ふと。会話の流れへ唐突に、綾花でも珪先生でもなくつるぎでもない声がひょいと飛び込んできて、おもわず足をとめました。
気がつけば、シーサイドタウンに並ぶビルたちの裏っかわ、路地へと踏み込んでいたようです。
「怪談、と言ったかね。あんたたち?」
かん高くて幼い声は、後ろから。振り返りますと……子ども? 浅黒い肌をして、なにやら巫女さんみたいな装いを身に着けた、5~6歳くらいに見える小さな女の子が、腰に手を当て立っています。
に、と笑いました。
「口伝は巡る。噂話に磨かれ、信仰に踊り、時に狂気によって生み落とされ……おやあんたたち、こんなところで奇遇だねぇ。これも縁かね?」
綾花と珪先生はぽかんと口を開けてしまい、
「なんだい、忘れちまったかい? 薄情な子らだねぇ。あたしの『たそがれ屋』で、プレゼントを買っていったろう。覚えてないのかい?」
「……このバカ丁寧な物言いのお上品なおガキさまは、どこのどなた?」
つるぎはぐんにゃりと眉をひそめました。
ちっこい少女に案内されるまま路地裏の奥へ。そこにはベルベットのクロスがかけられた小さなデスクがあり、使い込まれたタロットカードがひと揃い。火のともる赤いロウソクが三本。ファンタジー異世界転生ライトノベルの中から飛び出してきたような、魔導書? といった風情の本が数冊。クリスタルのパワーストーン。
「さて、恋愛運だったね。どっちが占うんだい」
とたずねた少女はいつのまにやら少女ではなく、黒いニットにショールを羽織り、褐色肌に金髪の若い娘さんの姿をしています。姿も声もぜんぜん違うのに、なんとな~く同一人物であろうという気がしてならない、綾花も味わった奇妙な感覚に、つるぎは眉をひん曲げたまま。
「なあるほど、こりゃ不思議だ。あ、占うのは綾辻ちゃんで」
珪先生はすこうし離れたところで待機。占いの結果は彼にはヒミツですもので。今は駅前のお店のショーウィンドウなど手持ちぶさた~にながめております。
その間に、占い師さんに綾花(と珪先生)の恋愛運を占っていただきます。このおばあさんだったり若い女性だったり小さな女の子だったりする不思議な方、本業は占い師だと以前に語っておりましたので。
「さてと。あのおニイちゃんとの相性を占いたいと」
「はい、それと、なにかアドバイスがあればと……」
「どら、見ておいで」
実に流麗な手さばきでカードを切ると、クロスの上へ7枚のカードをずらずらずらりっと並べます。ヘキサグラム、という基本的な占いかたです。しゅる、しゃら、とカードを繰る音がいやに耳に残ります。
「ふむ。ソードの8。ソードのキングの逆位置。カップのキング……」
「ど、どうですか?」
「右肩上がりってとこかね。停滞していた運命を、あんたの知恵と勇気が切り開いたんだ」
彼の過去、たどってきた道筋。綾花の奮闘。心当たりもちょっぴりありました。ひとまずいい感じのさわりで、ほっとひと安堵。
「よき未来の暗示も出てる。あんたの誠実な行いが、他者からの称賛や救いを生むだろう。創造性も育まれるようだね」
「おお、なんか良さげじゃん? 綾辻ちゃんの未来は安泰ッスかね~」
「慌てんじゃないよ、小娘。肝心の恋愛についてだが」
む、と唇をとがらせたつるぎを一瞥しつつ、占い師さんは立てた人差し指をとん、と一枚のカードへ置きました。ペンタクルの5、正位置。
「あらゆる成功へ繋がる糸ってのは、つたないもんさ。時勢。人間関係。時の運。ちょっとしたかけ違いで、てっぺんからふもとまで転がり落ちることもある」
「ど……」
おもわず言葉をのみこむ綾花。目線はとおく珪先生と、占い師さんを行ったり来たり。
「どういうこと、ですか? どうすればいいんですか……?」
「なんのこたぁない。ゆめゆめ油断することなかれ、ってことさね」
一転、しゅんとした綾花の肩をぽんとたたいて、にっ。
「あんただって安泰で平坦な道だとは思っちゃいないだろう? 第一そんなの、つまらないじゃあないか。あんた自身の誠実、機転、引きこんだ運でかっさらえばいい。あんたの望む結末をね」
白い歯のなかにのぞくとがった犬歯がなんだか、牙のように見えました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月22日
参加申し込みの期限
2023年11月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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