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わんにゃんブヒーがうがうひひーんパオーン大作戦
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【進撃!】
カナリアに変身し、ホテルの外周を飛ぶラッセル。眼下には列をなし、仲間たちに先導されて建物の外へ避難してゆく動物たちの姿が見えました。
と同時に、ホテル内からはなにやら派手な音も聞こえてきます。
(密猟団の捕縛は動物たちの安全が確保できてから、って作戦だったけど。ちっと予定が狂っちまったか?)
どうやらすでに、作戦は最終段階へと突入しているようです。もちろんラッセルも、なにもかもが想定どおりカンペキに進むと楽観してはおりませんでしたけれど。
(! やべ、あいつら見つかっちまう!)
慌てた様子でホテルの正面から飛び出してきた数人の密猟者が、まさに動物たちのほうへ向かおうとしているのが目に入った瞬間、ラッセルは自然と羽ばたき飛び出していました。
どぎゅん! 密猟者たちの目の前へ愛らしいカナリアボディをさらすと、ピイとひと声。
「あっ、コイツ! やっぱり逃げ出してやがった!」
「ん? こんな鳥、エモノのなかにいたか?」
「なんだっていいだろ、捕まえろ!」
悪漢たちはあっさりとラッセルを標的と定め、追跡を始めます。なんとも単純ですけれど、彼らの身体能力は決してあなどれません。小柄なひとりがしゅば! っと飛び上がり、
(うおっ、あぶね!)
「ちっ、惜しい」
「そっちに回り込め、逃がすな!」
辛くもキャッチされてしまうところでした。飛ぶ鳥や俊敏な小動物たちも、こうして彼らは捕らえてきたのでしょう。
それでもラッセルはひらりと身をかわし、時に羽をたたんで急降下、せまる両腕をくぐりぬけたり、ギリギリの攻防を繰り広げつつ彼らを引きつけます。
(よし、見えた! あそこだ!)
そう、単なるオトリ役としてではなく、ラッセルには明確な狙いがありました。潜入の前、あらかじめ用意しておいた罠へ密猟者たちを導き、たどっていたのは一網打尽とするための道すじだったのです。
さりげなく地面に敷かれたネットの上へ、彼らが足を踏み込んだ瞬間がチャンス!
(今だ! うおりゃーーーっ)
つながるロープを引っ張り上げればネットが密猟者たちの足を取り、宙へと釣り上げて……ロープを引っ張れば、引っ張って、あれ?
(……重くて持ち上がんねえ。俺いまカナリアだった!)
「おい、なにやってんだコイツは」
「鳥フゼーが、俺たちをハメようとしたのか?」
(わーっ)
むんず! ついに捕まってしまったラッセル、大ピンチ!
「おい、ソイツはもういいよ。焼いて食っちまおうぜ」
「そうだな。反抗的なヤツは商品にもならねえ」
じたばたじたばた。もがけど羽ばたけど、小さな身体をガッチリつかまれてしまっては逃れようもありません。
(くそっ、やべえ! こうなったら人間の姿に戻って、けどそのあとはどうする!?)
げっへっへと下卑た笑いを浮かべる密猟者たちに、あわれラッセルは丸焼きの丸のみに……と。
「あれー? ラッセル? なにしてるの?」
その場にそぐわないのほほ~んとした声はけれど、ラッセルにとって天の助け。いや、風の助け!
カナリア姿でも自分と認めてくれたことにちょっぴり感動しつつ、すぐさまぼわんっ。密猟者の手のなかで人間の姿へ戻ると、
「うわっなんだこいつ、鳥じゃなかったのかよ!?」
「
晴月
! お前の風で、このネットをこいつらめがけて、ぶっとばしてくれ!」
「? うん、いーよー」
かるーく言って、晴月は緑の髪と純白のワンピースのすそをひるがえし、びゅおおおお!
「おわあああ!?」
吹き抜けた突風はネットを巻き上げ、密猟団もろともにからめとり、ついでに木の上へと巻き上げて、枝にぶら下げてしまいました。ぶら~んぶらん。
「やったぜ! 晴月、お前はなんていータイミングで登場してくれるんだよ、おいー!」
「これ、なんていう遊び? たのしいのかな?」
ぽかん、きょとん、な晴月をラッセルは思わずむぎゅっと抱きすくめました。
状況はちょっと押され気味。動物たちを森のなかへ隠したものの、密猟団がせまく気密性のある場所へ押し込めたようにはいきませんから、その鳴き声やら匂いやらが敵を引きつけてしまったようです。
「これはマズイですね……」
ぎゅっと眉根を寄せて、七瀬はわだちの向こうを見据えます。密猟者たちの一団がこちらへ近づいてくるのが見えました。
動物たちをみすみす奪い返されてしまうのは耐えがたく、どうやら一戦交えるのは避けられそうもありません。
「といっても僕、荒っぽいのは苦手ですし……」
生粋スジガネ入りの文系男子、あいにくとこんなときに役立ちそうな武道の心得はおろか、運動部の活動経験さえありません。仲間たちは身構えているものの、星幽塔でならしたほしびとたちの暴力に立ち向かえるものでしょうか。
いささかに絶望的なムードがただよい始めた、その時に。
「……ケルゥ。ベリィ、ロシィ?」
くい、と七瀬の袖をくわえて引っ張ったのは左の首、あまえんぼうのロシィ。のんびり屋のベリィはくうんと鳴いて、強気なケルゥはがうと吠えました。
くいくいくい。
「もしかして、乗れって言っとるですか?」
マリエッタは慎重、そして着実に。
建築学専攻の学生であるという立場はこの場にあって、思いのほかマリエッタの優位に働きました。そこへたむろする密猟団の居場所、なにか不測の事態が起こったときの動きやその経路。脳裏へ浮かぶホテルの見取り図がマリエッタへ、それらを明確に伝えてくれましたもので。
「密猟団の仕掛けた罠は……ああ、予想どおりのところにあったわね。これをこうして、こうしておけば」
「おいおい、なんであのケルベロスが俺たちを追いかけるんだよ!?」
「あいつはもう調教済みじゃなかったのか!?」
「知るかよ、あの背中に乗ってるイカレたガキのせいだろ!!」
ずどどどどどどっ。泡を食って駆けてくる密猟者たちを、静かな瞳で見つめるマリエッタ。
「ケルゥ、やりすぎはいけんとですよー。よしよし、ベリィとロシィもいい子ですね。あとで甘~いオヤツをあげますから」
炎を吹くケルベロスを駆り、七瀬が追い詰める彼らのたどる道筋は、まったくもってマリエッタの想定どおり。
「よしっ、ここだ! ここにしかけた罠で、ケルベロスを……な、なにーっ!?」
がしゃがしゃ、がしゃん! 天井から吊り下げた檻を落下させるというなんとも大がかりなトラップが閉じ込めたのはしかし、しかけた彼ら自身でした。
「あなたたちならどこに罠を用意するか、バレバレだったから。ちょっといじらせてもらったわ。ごめんなさいね?」
にっこり
もちろんのこと、マリエッタの細工です。いつもニコニコ、穏やかな笑みがこのときはなんだかおそろしげにも見えたらしく、密猟者たちはふるえ上がりました。
「倉前くん、追い込んでくれてありがとう。助かったわ」
「いえいえ。それより、向こうがピンチみたいです。助けにいかないと」
がうがう、がうっと吠えたケルベロスたち。七瀬の指さすほうからは怒号めいた声となにかが派手に吹き飛ぶような音が響いて、マリエッタは緩みかけた口元をきゅっと結びました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月08日
参加申し込みの期限
2024年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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