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わんにゃんブヒーがうがうひひーんパオーン大作戦
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【ダンスでGO】
この暗さがイカンわけです。要するに密猟団が明かりをともしている場所は彼らにとって必要だからなのであって、それ以外……救出隊の仲間たちが悪人たちの目を盗んで通り抜けられるようなトコロがどこもかしこも薄ぐら~いのは、考えてみれば当然。
柚春が迷ってしまったのも当然。というわけなのです、たぶん。
「ううっ、はぐれちゃったよ……どっちへ行けばいいんだろ?」
おっかなびっくり手探りで、暗がりを歩む柚春。こんなところをヒレツな密猟団に見つかっては、どんな厄介なことになるやら分かりません。動物たちといっしょに、めずらしいネコジマノニンゲンとしてどこかに売られてしまうかも……!
「ったく、なにが見張りだよ。こんなヘンピなとこで、なにがあるってんだ。かったりいったらないぜ」
「!!」
思わず両手で口を覆います。明かりのほうからこつこつこつと近づいてくる靴音。すぐ近く、まっすぐにこちらへ向かってきます。
柚春が隠れているのは袋小路、うち捨てられた家具がいくつか転がっているくらいの開けた空間で、女子高生ひとり、すっぽり身を隠せるような余地はどうやら無さそうです。せめて声のひとつももらすまいときつく唇を結ぶのみです。
こつ、こつ、こつん。
「あん? なんだあ……誰かいるのか?」
びくりと柚春の肩は跳ねました。
見るからに大ピンチ!
きとりはちょっぴり眠そうな目をして、『はわーっ』としてるようなおっとりな女の子ですけれど、これはマズイぞとすぐにも悟りました。暗がりの行き止まりへ逃げ込んだ柚春の後ろ姿、タイミング悪くそちらへ歩いてゆく密猟団のひとり。このままではバッチリ、がっつりはち合わせてしまいます。
「みみみっ、なんとかしなきゃ……!」
そう、なんとか! って、どうやって? きとりは(自称)いぬみん星からやってきたお姫さま。いささかエキセントリックではありますけれど、かよわい女の子に違いありません。屈強で荒事に慣れたほしびと相手に、いったいなにができるというのでしょう?
ときとりが迷っている間にもこつんこつこつ、密猟者は柚春のいるほうへと着実に近づいてゆくのです。
「そうだ!」
思い出しました。そういえばこんな時のため、持ち込んでいた特別なアイテムがあったのです。ごそごそとふところを探り、しゅばっと取り出したのは、
「みみみん!」
バルーンアート用の風船!
いいえオモチャではありません。や、オモチャではありますけれど、この場にあっては起死回生の一品となりうるでしょう。きとりのろっこんがあれば!
きとりのろっこんは彼女の『楽しい』気分が高まったとき、近くにある、動物の形を模した物品が魂を得たように動き出すのです。バルーンアートで作った犬や猫、ライオンやキリンが動き出したら? 誰だってそちらへ目を向けずにいられないでしょう。そうして風船に注目を集めている間に、追い詰められた柚春が脱出する隙をつくるなり、後ろから密猟者へと近づいて、エイヤッとやってしまえばいいのです。たぶん、どうにかなるでしょう。きっとおそらく……。
「そうと決まれば、わちしの出番!」
風船をふくらませてきゅきゅきゅのきゅっ、かわいらしいワンちゃんを作りながら、きとりは思いました。
こんなところで楽しい気分って、どうすれば?
「な……なんだこりゃ?」
それがどうやら自分を指してつぶやいたものではないらしいと、柚春はそろりと顔を出してのぞき込み、気づきました。
ひょこひょこ、ひょっこり。立ち止まった密猟者の足元へきゅっきゅっと音を鳴らしながら近づいていくのは……風船? ピエロ的なパフォーマーが早ワザでもって作り上げるような、いわゆるひとつの、バルーンアートです。いかにも場にそぐわない風船で作られた犬らしきものが、なんと四つ足を動かして歩いてくるのです。
「風船? ミョーなやつだな。ネコジマじゃこれもフツウのことなのか? それとも、こーいう動物なのか?」
ほしびとの常識外であったらしく、密猟者は警戒するよりも興味をそそられたようです。しゃがみこんで風船ワンコの鼻先をつんとつついたりしております。
誰かのろっこんかなにかだろうと柚春はすぐに察して、廊下の向こう、風船を動かしているのだろうろっこんの主を目にしました。
きとりです。踊っています。手足を振り上げ跳びはねて、ダンシングパーリィナウです。彼女は彼女なりに、必死に『楽しい』気分を盛り上げているのですけれど、柚春などは思わず首をかたむけてしまいました。
と、
「うわっ! なんだ!?」
セルフ『楽しい』を演出するのにも限界があったのか、息が切れてしまったか、きとりが踊りをストップしてぜいぜいと肩を上下させたところで、風船ワンコははげしく空気を吹きだしながら、ぶしゅー! そこらじゅうを飛び回ります。
密猟者も、柚春も、あっけにとられてしまいましたけれど。
「い……今だー!」
「げっ、なんだお前!? どっから入りやがったんだ、痛っ!?」
驚いたところへ柚春は突撃、ぽかっ!
「みみみー! てんちゅーっ」
「うわっもうひとり!? おいっ誰か、侵入者……どわーーーっ!」
ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽかっ。
ぜいぜいはあ、と息をつくふたり。足元には悪漢が目を回して転がっています。
「た、助かったあ……ありがとう」
「お友だちを助けるためだもの。トーゼンなのだよー」
どうにかこうにか、ピンチを切り抜けたふたり。首尾よくやっつけた密猟者は、ふんじばって口をふさいでおくとしまして。
「……だ、だれかいるのかニャ?」
「助けてくださいワン~!」
「みみっ?」
なんだかかわいらしいころころとした声は、どうやら廊下の端の扉の向こうから。
きとりと柚春は顔を見合わせ、おそるおそるに、扉を開いてみますと。
「ああっ、みしらぬニンゲンさん! 助けに来てくれたのかワン~!?」
「やったあ、助かったのニャあ~~~!」
みっちりぎゅうぎゅうに押し込められた、二本の足で立って歩いておしゃべりもしちゃう『いぬ』と『ねこ』たちが、ウルウルおめめでふたりを見上げておりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月08日
参加申し込みの期限
2024年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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