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わんにゃんブヒーがうがうひひーんパオーン大作戦
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【決着!】
綾花は駆け抜けます。
「こ、こっちですよー!」
胸に抱いたぷよぷよのまあるい生き物は、
スライムのスラポンちゃん
。星幽塔の魔物カフェで、綾花の服をうっかり溶かしてイヤ~ン☆ なイタズラっ子ですけれど、この子もまた密猟団にさらわれて寝子島まで連れてこられてしまったようです。
ぷよぷよぷるぷるなスラポンちゃんをかばいながら、綾花はもつれそうな足を必死に動かします。背後に迫る、うおおおおっ! とやかましい密猟団の荒くれものたちに捕まってしまったら、綾花も売られてしまうかも。いいえもっとひどいことをされてしまうかも、ここでは書けないようなあんなことやこんなことまで……!
「もう少し。あと少し……!」
そんな恐ろしいシチュエーションをちらり思い浮かべながらも、綾花の足が止まることはありません。うっかりドジで転んでしまったらモトも子もありませんけれど、幸いにしてちょっぴり運動オンチがほかでもないこの場で発揮されることはありませんでした。
「珪さん!」
たたたたた、と駆け込んだ空間、茂みの向こうにはもちろん、彼の姿が。あ、ほかのお仲間たちもいらっしゃいましたけれどね。
「綾辻さん避けて! 今だ!」
勇ましい彼の号令とともに、ぶしゅーーーっ!! 並んだみんながトリガーを引くやいなや噴霧された白い煙で、密猟者たちはわたわたわた。消火器アタックであっという間に真っ白けになってしまったその隙に、仲間たちがどかすかぼかっとノックアウト。
「綾辻さん、ケガは!?」
「大丈夫です。珪さんも無事で良かった……わぷっ」
ほっと安堵してか、思わず綾花の背中をきゅっと抱いた珪さん。ふたりを見上げて、胸元のスラポンちゃんはなんだか幸せそうに、ふるると揺れておりました。
ニガムシかみつぶしたように、密猟団の寝子島支部長……と呼ぶのも長いので、ここでは端的にボスと記しておきますけれど、ともかくヒゲの男は吐き捨てるように言いました。
「ふん。お前ら、ただの正義ヅラじゃねえな」
すぐにもカタがつくと思っていたのでしょう。始まってみればこれが案外、激しい抵抗に密猟団たちも攻めあぐねている様子。とはいえさすがに荒事慣れした犯罪集団、健闘する動物救出部隊の面々も徐々に押されており、いずれ捕らえられてしまいそう。
ホテル周囲に広がっての大乱闘となり、入り乱れての攻防を、美野梨は一歩引いて冷静に見据えます。
「ネコジマの連中もなかなかやるって聞いてたがな。ま、それも長くは持たねえだろうよ。早めに降参しときゃあ悪いようにはしないぜ、お嬢ちゃん」
「冗談はよして。みんなも、動物たちも、あなたたちには二度と手を触れさせないわ」
ボスの軽口にぴしゃりと返す美野梨。
決して口から出まかせや強がりではありません。美野梨は待っていました。仲間たちを信頼していましたから、こんな状況に追い込まれても不安はありません。悪人とバチバチにやり合うのは怖いけれど、美野梨もみんなももれいび、なんだかんだと慣れていたりするのです。
その時……風向きが変わりました。ひゅうるりと髪をなぞってゆく風がかすかにはらむ香りに、美野梨はメガネをくいと押し上げ、微笑みました。
香りはあくまで、添えるもの。それそのものが主役となることはまれで、多くはものごとを彩りゆたかに演出し、すばらしさを際立たせるための縁の下の力持ちが本分というもの。香りはなにかを覆したり、決定づけるものではなくあくまで後ろから支え、そっと背中を押してくれる、控えめでやさしく気品ある淑女のような存在です。あるいは大胆かつ大らかで、かつ一歩引いた後ろから支えてくれる、ワイルドと思慮深さを兼ね備えたオトナかもしれません。扱う香りによって、印象は多様に異なることでしょう。
つまり柚春が大乱戦の舞台となったこの森の入口へ漂わせたのは、そんなささやかでつつましい助けに過ぎません。
「ローズマリーとペパーミントで……みんな、もうすこしがんばって!」
香り付きボールペンのカバーを外し、インクを空気へさらしてあげると、ほのかに感じ取れる程度だった香りがふんわり鼻をくすぐります。
「動物は香りが苦手な子もいるから、少しずつ。ちょっとずつ」
ほんわり、ふわ~り。柚春の配慮もありながら、香りは仲間たちを鼓舞し、少しずつ劣勢を跳ねのけてゆく起点となりました。
「おおっと、ここにも人間がいやがったぜ!」
「わらわらとうっとおしいヤツラだ。こいつらもとっつかまえて売っちまおうぜ!」
密猟団の何人かが柚春を見つけて、棒切れを振り回しながらずんずんずん。やってきますけれど、柚春は慌てたりしません。
柚春がピンチのとき、彼は必ず助けに来てくれると信じているので。
「香りをたどってきたら、ああ、やっぱり。こんなところにいたんだねえ」
「おいおい、ネコジマの連中はなんでこんなに動物たちを手なづけるのが上手いんだよ!?」
「念入りに調教してやったってのに、あっさり裏切りやがって……ぎゃーっ!!」
がおおおん! あっという間に密猟者たちを叩きのめしてしまったのは、白馬に乗った……ではなく、豹に乗ったウォルター先生!
「おそいよ。ワット」
「ごめんごめん。ケガしてないかい?」
「ん。大丈夫。この子は?」
「あたらしい友だちだよぉ」
猫みたいに額をすりすり寄せる豹はがっしりとして、けれど愛嬌があって可愛らしくて、なんだか……そう。ウォルター先生に似ている、かも?
柚春はくすりと笑みを浮かべて、人なつっこい豹くんをなでなでなで。
「ちょっと。稲積?」
ウォルター先生の頭も、なでなでなで。
どかどかびしっ、ばきばきどごん。がうがう、ひひーん! パオーンっと奮戦する仲間たち。大きな助けとなったのは、守るべき動物たちの一部、特に身体が大きく屈強な子たちが自発的に密猟者たちへ立ち向かってくれたこと。ひどい仕打ちによほど腹に据えかねていたのか、みんなのまっすぐでやさしい気持ちを感じ取ってくれたのでしょうか、彼らは自然と味方をしてくれました。
いかにほしびととはいえ、本気になった動物たちのワイルド・パワーにはちょっと敵いません。もちろんもれいびたちの活躍や作戦あってのことでもありました。
「ここまでね」
形勢逆転! 口惜しげに顔をゆがめたボスの前に颯爽、仁王立ちの美野梨。隣にはマリエッタ、柚春とウォルター。綾花に珪、幸次に七瀬とケルベロス。きとりとたくさんのいぬ・ねこたち。空からはラッセルと、風に乗った晴月も降り立ちました。
「動物たちは、あなたの匂いを覚えている。逃げても無駄よ。どこまでだって追いかけるわ。ね、みんな?」
「やれやれ。俺がこんなガキどもに追いつめられるとは……分かった分かった」
ボスはあきらめに満ちた顔で、両手を上げました。
「カネは好きだが、自分の命にゃ代えられねえ。頼むから、そのケモノどもを引っ込めてくれ」
ボスの合図で、密猟者たちは一斉に武器を捨て、少々ものわかりの悪い下っ端は動物たちがやさしくだまらせてくれました。どうやら、大勝利です!
美野梨はほうと安堵の息をつき、仲間たちの歓声と動物たちの喜びの声がわあっと響いたところで。
『おい……お前ら。喜ぶのはいいが、誰か忘れちゃいないか?』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月08日
参加申し込みの期限
2024年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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