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「おい、あほ」
陣は三佐倉千絵と交代してレジに立っている。千絵は昼休憩中だ。しばらくレジに来る客はなく、つれづれなるままに陣はカウンター脇のパソコンで帳簿を確認していた。
売れ行きは絶好調だ。ひょっとしたらクリスマスセール超えちゃうかもしれないな。
数値をまちがえないよう熱心に見入っているので
「あほ」
呼ばわりされようがどこ吹く風である。
「はいはい、あほで結構ですよー。僕は恋愛クソ雑魚ナメクジな身なのに、助走つけて加減知らずに相手へボールをぶん投げるようなやつですからー」
なんて独り言する。紅美の声の幻聴に、いちいちまともに返答していては身が持たない。
だから、
「
あんた何言ってんの?
」
リアルな紅美に再度呼びかけられ、あやうくDELETEキーとCtrl+Sキーを叩きそうになるほど仰天した。
「うわっち! 危ねー! っていうか紅!?」
「そーだよ。ところでクソザコあざらしだのなんだのってのはどういう意味だよ?」
やはり紅美だった。まぼろしではない。不機嫌そうな顔で立っている。会うのは
先日
の告白以来だ。
表計算ソフトを保存して陣は紅美にむき直る。
「いや、だって『あほ』って言われたから」
「んなこと言ってねーべ。『七枷』って呼びかけただけだしあたし」
「だとしたら失礼」言いながら陣は冷や汗をかいている。どうやら『恋愛』というキラーワードは聞かれていなかったようだ。「あー、なんつうか、このあいだは……」
どうしても視線がそれる。我ながら情けないが紅美の顔を正面から見るのが難しい。
「とりあえず、あたしの立ち位置を言っとく」
紅美としても同様らしい。心なしか声が小さいし横を向いている。呼びかけられたのに陣がはっきり聞き取れなかったのもそのためだろう。
「千絵が行っちゃうことをあんたのせいにはしない。あいつが自分で考えて決めたことだ。どんな決定をしようとあたしは千絵のこと応援する、って決めてる。だからあいつのドイツ行きの意志をソンケー、じゃないやソンダイ、いや……」
「尊重?」
「そうそれだ。ソンチョーする」
「うん」
いいことだと陣は思った。口にしたらまちがいなく怒るだろうから黙っておくが、紅も成長したもんやとも思った。
「で、千絵のやつを気持ちよく送り出してやるためには、オメーにムカついた態度とりつづけるのちがくね? って思うし」
「だよね。同感だ」
「だからフツーに接することにした。友達づきあい再開だ」
「ありがとう。きっと千絵ちゃんも喜ぶよ」
ただし、と紅美はつけ加えるのを忘れなかった。
「いきなりコクりやがってボケが、死ね、とは思ってるからな」
「……あいすみません」しおらしく述べたせいか、陣は『あいすません』に近い発音になってしまった。
あいかわらず口が悪すぎる、紅らしいと言えばそれまでだけど――。
でも『ボケが、死ね』とまで言いながらも、紅美が憎しみや怒りをぶつけてくるような語調ではなかったのも事実だ。むしろ、このセリフ用意してきたんで言っとくよ、というニュアンスを陣は嗅ぎ取っている。
変な話だけど紅のやつ、『友達づきあい再開』なんて素直に言うのは自分的には似つかわしくないから『これくらい言っとかないとあたしらしくないな』なんて無意味に気をまわしてるんじゃないかな。どういう気のまわしかただよ、って並大抵の人間なら言いそうやけどさ。
しかしこうなってしまうと、先日の告白の返事は? なんて訊ける状況じゃないよな。
会話の流れやなりゆきでそうせざるを得なかったとはいえ、紅に告白したのは早まったのかなぁ……。
後悔はするはずもない……んやけど。
うーむ、気まずい……。
「べ、べつに」陣が押し黙ってしまったので不安になったのか、急に紅美は早口になる。「マジで『死ね』とか思ってないからな……豆腐の角に頭をぶつけるくらいはやっとけ、って意味で!」
「い、いや僕も真剣にとらえてないから!」陣も慌ててしまう。「でも豆腐の角どうこうって言い回しはこの場合不適切ちゃう?」
「いちいち言葉尻とらえてんじゃねー!」ほっとしたのかまた紅美は大きな声で言った。「ゴミ虫!」
「それこそ言い過ぎだっつーの!」
「じゃなきゃ殺虫剤!」
「殺虫剤って悪口初めて聞いたぞ」
「うっさいわこのDDT!」
「よく知っとったなそんな名前」
文字起こしするとひどいやりとりだが、とっくに陣は笑っていた。紅美もだ。爆笑寸前といった様子である。
なんというか、こうやってくだらない茶化しあいするのが楽しいんだよな。
紅って口悪いわりに打たれ弱くてひがみっぽいし、考えずに行動しては後悔するし泣き虫だし、地頭はいいはずだけどボキャブラリーは貧相だしびっくりするくらい無知だし、とにかく面倒くさいやつなんだけど――。
でも、
僕はそんな紅が好きなんだ。めちゃ悔しいけど。
「でー、そんな紅は今日は何しに来たん? ボドゲ? TCG? 冷やかしならカエレ♪」
「帰らねーよ。セールの買い物に来たんだよ! あと、ニュー店長に挨拶しとく」
「ニュー店長?」
リチャード・ヤン
のことだろう。
そろそろ彼が来る時間だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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