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ようこそ! ホビーショップ『クラン=G』へ!!
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ため息がでてしまう。
覚悟していたこととはいえ、
羽生 碧南
にとってはつらい別れだ。
段ボールに詰めても詰めても、どうしてもあふれでてしまう乙女ゲームがある。
関連グッズもある。
書籍もある。
これ全部送るの、無理だよなぁ。
木天蓼大学への特待生入学が決まったからといって、碧南に暇な時間が生まれたわけではなかった。まだ入学前なのにもう、入学後の課題が大学からどっちゃりと出て目を白黒させる一方で、寮の自室を引き払うべく引っ越し準備もしなくてはならない。
なので碧南はまず大量の乙女ゲーや関連グッズを整理し、残したいものを鎌倉の祖父方の実家に送るべく選定をはじめたのだった。
だが最初のミッションがいきなりハードモードなのはどうしたものか。たちまち処分に困ってしまう。
量が問題だった。とにかく大量! 桜花寮の狭い部屋に、よくもまあこれだけのゲームソフトに関連グッズが収まっていたものだ。取り出すたび懐かしさに目を細め、ゲーム内恋愛の思い出にひたってしまう。現実の恋も進行中の身とはいえ、電脳世界に築いてきた記憶は嘘ではない。別の世界別の時空で我が身の分身が経験した数々が、目を閉じるだけで鮮明に思い出される。いずれもたしかに自分の血肉になっているし、だからこそいまの彼――という表現を使うたび赤面しそうになる――への想いも成就したのだと信じている。
といってもすべてを実家に送りつけるわけにはいかないだろう。膨大すぎるからだ。うんと絞る必要がある。好きな言葉ではないが断捨離を実行せざるを得ない。いま碧南の心のなかには大鉈(ナタ)があり、これを両手で振りかぶっている気分だった。
しかし鉈を握ったまま碧南は硬直している。
いずれもおなじ大切なメモリー、自分の一部だ。どうしてバッサリ切り捨てられようか。これはアリでこれはポイ、そんな選別が簡単にできようか。
「うう……ごめんね、ごめんね」
比較的愛着が少ないものから、買い取り業者行きの箱へ詰めていった。捨てるわけじゃない。せめてどこかの愛好者のもとで第二の人生(ゲームだからゲーム生?)を送ってほしいと願う。大抵が絶版品だから、少しはプレミアもつくだろう。
そんなおりだった。恋人からNYAINが入ったのは。
洋二さん!
飛びつくようにして内容を読むと、どうやらゲームショップへのお誘いらしい。
ゲーム!?
色めきだってネット検索する。
めくるめく乙女ゲームの世界を想像していたが、実際はいわゆる非電源系、すなわちカードゲームやボードゲームが中心とのことだった。
乙女ゲーは置いてないのね残念……と気落ちしかけるも、
って
ちがう!
にわかに碧南はジャンプしそうになる。
乙女ゲーがあるかどうかが重要なのではない。洋二と過ごせることが重要なのだ。
第一、現在乙女ゲームの処分に困っているというのに、これ以上増やしてどうするというのか。
もうあまり時間的余裕がない。とにかく行かなくては。
さてそうなると大事なのは服装のコーデだ。現在の格好(寝子高のジャージ上下)で行くわけにはいかない。洋二は笑って気にしないかもしれないがこちらは気にする。相手は大学生、自分はまだギリギリで高校生。だからといって子どもっぽい格好で行けば、彼と不釣り合いになってしまうかもしれない。よし決めた、今日のテーマは大人っぽさだ。
あまり服のストックはないが、クローゼットをひっかきまわした。こんなこともあろうかと、新年のバーゲンでは時間をかけて服を選んだものだ。
「高身長女子はジャストサイズのアイテムを選ぶといいそうです」
バスケ部の後輩女子のアドバイスを思い出す。部活が部活だけに高身長は共通の悩みだ。だから切実である。背が高いと売っている服がすくないゆえ選択肢が減る。しかしうかつにユニセックスのオーバーサイズなど着ようものなら体の大きさが悪目立ちしてしまうだろう。足が棒になろうと店を回り、気に入ったものでジャストサイズを見つけるべし、これが彼女の言葉だった。
とっておきの一着が出てきた。買ったばかりの黒いスキニーデニムだ。これぞ足棒の末にたどり着いた逸品、ありがたいことに脚は長いから、これだけですらっと感が出てくるだろう。これにジャストサイズのカットソーをあわせてみた、大人っぽくてクールだがどこか冷たい印象なので、とっておきのベージュのダウンジャケットを羽織ってみる。鏡の前でポーズ。まだどこか寂しい。そこでフリンジ付きのマフラーを巻いてみたら、カットソーともあいまってやさしくて可愛い印象が生まれた。しかも高校生というより大学生風。これはいい。ふたたびポーズ。いろんな角度で試す。実にいい!
これなら恥ずかしくないしお洒落だし、それでいて親しみもあるではないか。一番上等のスニーカーを履いて玄関から飛び出した。
碧南は道々、つらつらと大晦日の思い出にひたっている。
そこは絶妙の密室、洋二と観覧車に乗ってカウントダウン。
BGMがないことがかえってふたりの鼓動を高めた――。
日付が変わるそのとき、一瞬だけ灯りが消えた。
ファーストキス。甘く切なく尊い口づけ。
時間にすればほんの数秒だったが、碧南はけっしてこの夜を忘れないだろう。
元ファミリーレストランという特徴的な屋根が見えてきた。
店の前にいるのは洋二さん――と、あれ?
北風 貴子
先輩?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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