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ようこそ! ホビーショップ『クラン=G』へ!!
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今日は想花にも紗櫻都にも特に目的があるわけでもない。ふたりはデート中のカップルみたいに、シーサイドタウンをぶらぶらしてすごした。
しかし目的がなくても街は賑やかで楽しい。そぞろ歩きにはうってつけの好天だ。ショップをのぞき書店をひやかし、大道芸人(段ボール芸術家なる不思議な人物だった)に投げ銭を渡してファーストフード店で短い休憩を取る。話の種はつきないし、話題はあちらこちらへ飛ぶこと数限りないが、むしろそれを楽しく思う。隣に友人があるとなればなおさらだ。
充実、してるってことなのかな。
こういうの、ささやかな幸せって呼ぶのかもしれない。
不意に紗櫻都が訊ねた。
「想花さん、いつも行くところってある?」
「いつもって」
「こういうときに、ひとりで」
「ぼく割と出不精だからなあ」
言いながら指折り数えた。
「図書館とか本屋とか映画館とか、かな。たまに『クラン=G』って店にも行くけど」
「お店? どんな店?」
意外や紗櫻都は食いついてきた。
「え? まあなんというかサブカル……というよりはオタクっぽい店になるのかな」わざわざそんな前置きをしなくてもという思いも頭をよぎったが、そう口にしてから想花はどんな店なのか概要を語ったのだった。
引くかと思いきや正反対だった。紗櫻都は大いに興味を示したのである。目を輝かせる。
「面白そう! 行ってみたいな。連れてってもらっていい?」
「いいけど、TRPGとかフィギュアとか、あんまり面白くなかったらごめんね」
「ノン、それだけはないと思うわ。私これでもトールキニストの末端なんだから。子どものころは毎晩mamanに『Et retour a nouveau』……ええと、日本語だと『行って還ってくるお話』とかになるのかな? を読んでもらっていたくらいだし」
「そうなんだ」
想花は目を見張った。もちろん日本語版だが想花も、その古典的名著には親しんでいる。
「あの話、ラスボス級のドラゴンは突然出てきた印象の王子に倒されちゃうんだよね」
「そうそう。でも映画版では……」
などと名作の話をかわしつつ店を目指した。
-+-+-+-+-+-+-+-+-
ホビーショップ『クラン=G』は、リニューアル前セール開催中とのことで盛況だった。
しかし収容力のある店なので、押し合いへし合いということはない。ゆったりと見て回ることができる。
「あった!」
英二はさっそく、主目的中の主目的だった『ガーナックΟ(オミクロン)/大黒ミオ』のフィギュアを発見していた。セールのおかげでプライスダウン中、これは買うしかない。最後の一個だったということにも運命的なものを感じる。光の速さでカゴに入れた。
「あったね~」
よかったよかったとののこは手を叩いた。嬉しさのあまり英二はパッケージをカゴから取り出し、
「見てほら。右腕の刀もしっかりと作り込まれていていい感じだよ。義手のアタッチメントもあるから抜刀姿も通常姿も両方楽しめるんだ。この姿は登場当時のイメージだね。けれど表情は後期というか、憂いを帯びたまなざしなのがまたいいよね。流れるような髪のエフェクトもちゃんと再現されてるし」
などと熱く語ってしまうのだ。
フィギュアに興味のない人であれば「??」という顔をするばかりだろうがそこはののこ、ちゃんと通じる趣味人だ。英二から箱を受け取って「うわー、膝関節はもちろん足首までちゃんと曲がるんだー。色々なポーズが再現できそうだね、特徴的な勝利ポーズとか」と的確な感想を返すのである。
なおののこはガーナックよりも、同じ『TOS』に出てくる呼武羅(コブラ)塾のキャラクターのほうが好みらしい。半裸のうえに鋲付きレザージャケットを着た鬼みたいなキャラのフィギュアを眺めて「買おうかなー、どうしよっかなー」とうなっていた。
ふと英二は声を聞いた。耳ではなく心で。
「ターヤちゃん大登場、なのです!」
まただ。
また野々さんの姿を、ターヤに重ねてしまった。
一方は現実の存在、もう一方はゲームのキャラなのに……。
僕、慣れない受験勉強のしすぎで仮想世界と現実の見境がつかなくなってきたのかな。もしかして。
気がついたときには英二は『ガーナックT(タウ)/ターヤ・トイヴァネン』と書かれたフィギュアのパッケージを持ち上げていた。こちらもセール対象品だ。なおΤはあまり人気がないらしく箱は複数個残っている。同じガーナックでも、人気の高い『Κ(カッパ)』や『Ι(イオタ)』あたりのフィギュアはセール初日ながらとっくに在庫切れで、やはり人気の『Ρ(ロー)』『Π(パイ)』『Υ(ユプシロン)』もあとわずか、ところがΤは『Ξ(クシー)』とともにごろごろ残っていたりするのだ。無情の世界である。
「あっ、それも買うの?」
ののこが気づいて呼びかけた。
「迷ってる」
高校生にとってフィギュアは安い買い物ではないからだ。
あまり出費がかさむのは問題だよね。
でも、夢で出逢ったせいかどうしても……気になる。
「安くはない買い物だもんね。でも私、ターヤちゃん好きだよ。なんか親近感わくキャラだし」
ののこは『TOS』のゲーム二周目に入っており、今度はターヤを仲間にして進めているという。
「正直強キャラじゃないし、『Δ(デルタ)』が自軍入りしたらまったく必要なくなるんだけど」
「デルタって!?」
「おっとまたネタバレ。ごめん気にしないで」どうやら終盤で登場する究極のガーナックらしい。「でもね私、一生懸命ターヤちゃん育ててるよ」
まさか、野々さん。
英二は慄然とした。
急にターヤのモノマネしたりしないよね!?
キュン死の予感――英二は身を震わせるも期待(?)は外れた。
なぜかののこはここで突然「ほえー?」と妙な声を出したのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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