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ようこそ! ホビーショップ『クラン=G』へ!!
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昨日は夜から降った。激しくはないものの霙(みぞれ)状に冷たく、アスファルトの割れ目に一粒一粒、入りこむような雨だった。夜明け近くまで降りつづいたのだろう。今朝のコンクリート壁には、象を思わせる大きなしみができていた。
といっても空は晴れだ。澄んだ水面のような空、雲のひとつとてない。
いい天気。
蒼穹を見上げ
綾辻 綾花
は思う。今日は新生活にむけた第一歩を踏み出す日、幸先のいい空ではなかろうか。
「待たせたかな」
すこし遅れてやってきた
早川 珪
も、綾花と同じ気持ちだったらしい。
「すっかり晴れたね。買い物日和だ」
「珪さんもそう思いますか?」
「思うよ。もちろん、雨の日は雨の日で情緒があるけどね」
「でも雨の日に大荷物は避けたいです」
「はは、確かに。でも今日は持ち運ぶものはあまりないんだろう? きっと配達を頼むだけだろうし」
「どうでしょう。そこまで考えてませんでした」
「荷物があってもまあ、箸より重いものは僕が運ぶさ」
「そんな。私、こう見えて案外力持ちなんですよ」
「それは頼もしい。貧血で倒れたら綾辻さんにおぶってもらうとしようか」
「そ……そこまでは力持ちじゃないと思います」
「では貧血にならないよう気をつけないとね」
他愛もないやりとりなのだが、学校を離れてもこんな風に彼と気楽に話せることが、綾花には真珠の首飾りみたいに価値あるものに思えてならない。いくらか前なら、夢にも思わなかったような時間なのだから。
綾花と珪が待ち合わせたのはシーサイドタウンの駅前だ。これからふたりで、デートを兼ねて買い物に行くのだ。
買い物の主題、それは綾花の新生活準備だった。来たる四月に綾花の木天蓼大学進学はおそらく実現するだろう。もちろん合格が前提とはいえ、万が一不合格であったとしても綾花は春から寮を出て独り暮らしをはじめることになっている。すでに新居は珪のアパートから徒歩三分程度の部屋に決まっていたが、現時点ではただのがらんとした空室だ。埋めて一人前の生活をはじめるためには何かと入り用なのだ。
繁華街にむかって歩きながら話す。
「お部屋で使う家具や家電などを見に行きたいです」
「そういえば、どんな部屋なんだい?」
「築五年くらいのきれいなところです。オートロックで防犯対策もしっかりしてて、ペット可なんですよ」
「好物件だなあ。うちとは大ちがいだよ」
「でも案外、お家賃はリーズナブルと聞いてます」
へえ、と言ってしばらく珪は考えこむようなポーズを取りやや間を置いて、「……ひょっとしたら、なにやら『出る』っていわくつきの部屋じゃないだろうね?」と、彼にしては大げさな口調で告げた。
「け、珪さん脅かさないでくださいっ」悲鳴に似た声を綾花は漏らす。「お家賃のこともあって人気でずっと空室がなかったんですが、運良くマタ大卒業のタイミングで退室された方が出た直後だったのですんなり決まっただけですから」
前の入居者はすでに部屋を引き払って地元に戻っており、あとは卒業式に出席するだけの予定らしい。
ごめんごめんと珪は笑った。合掌して頭を下げる。
「冗談だよ。日ごろは僕、あまりこういう冗談を言わないんだけども、相手が綾辻さんだからかな、ついふざけてしまって」
「私だけ、ですか」
「特別ってことだよ」
珪はそよ風のように軽く言っただけだったが、綾花の心は強く揺さぶられた。
特別――。
予想もつかなかった言葉だ。胸の奥が火のように熱い。
珪さんに『特別』って言ってもらえる人、世界にどれだけいるんでしょう。
思い上がりじゃなければ。
きっと一人、私一人だけ、ですよね。
言葉の甘みを噛みしめる。ただ黙って噛みしめる。ひたすらに黙って……。
「どうしたんだい綾辻さん? 急に口をつぐんだりして?」
珪が戸惑うくらいまで、綾花は噛みしめつづけていた。
「あ、いえ、そんなことありません、全然!」
両手を振って否定して、綾花は話題を変えたのである。
「それで珪さん、まずはどこに行きましょうか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
ゲーム
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月29日
参加申し込みの期限
2024年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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