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睡魔と戦え!
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【巨大睡魔との攻防2】
現実では休み時間が終わり、次の授業が開始される。
御鏡 聖
は、心地よい日差しを浴びながら、澄み渡る青空を見ていた。
(良い天気です)
ふと周りを見回す。何人か寝ている生徒がいる。
(こんな陽気ですし、眠くなってしまうのは仕方がないのですが、授業中ですし、起こした方がいいですよね?)
などと考えていると、ふわっ。聖も欠伸を一つ。慌てて口元を隠す。
聖は本当の意味で、睡魔と戦っていた。
先生が板書しているチョークの音、そして呪文のような解説が、眠気に拍車をかける。(いけないいけない、しっかりしないと!)
言い聞かせ、ノートをとる。
斜め前に座る生徒は、寝息を立てて気持ち良さそうに眠っていた。授業中寝ていないことはない、というくらいの居眠り常習犯だ。
私もあんな風に気持ちよく寝られたら、と聖は思う。なんでもこの生徒のそばで一緒に眠ると、不思議な夢を見るとか見ないとか。
このままでは、私もつられて眠ってしまいそう。
意を決した聖は、その生徒を起こしにかかった。
体を揺さぶられ、不機嫌そうな顔をする。しかし頑なに起きない。
(これはちょっと難しそうですね……)
先生に見つかっては元も子もないので、早々に諦めると、聖はまた睡魔との戦いに明け暮れるのだった。
聖の起こそうとした生徒が、眠っている者を自分の夢の世界へ引き込むろっこんを持つ張本人かどうかは定かでない。体を揺すったことで、影響が出たかどうかも断言はできない。
しかしこのとき、夢の世界では、一つの歪みのようなものが発生していた。
保健室でサボっていたはずの
不破 ふわり
は、プールサイドで睡魔と相対している。
しかしその睡魔の姿、異様である。
身につけているのはビキニパンツだけ。股間のところには「睡」の文字。やけにマッチョで、サンオイルでも塗りたくっているのか、全身がテカっている。スイマーの睡魔だ。
手にはなぜかぬるぬるのウナギ。
しかもそのスイマー睡魔の数、大量。その景色だけでトラウマものだ。
彼らは一斉に飛び込みのポーズで静止。数秒後、不破めがけて走り出した。
「!!」
声にならなかった。転ばないようプールサイドを注意深く駆け、更衣室を抜ける。自転車置き場の自転車を奪い、ペダルを必死にこいだ。あいにく門は閉まっている。というか、学校から出るという発想が湧かなかった。
「つ、捕まったら服の中に、あのぬるぬるウナギを突っ込まれるですよーぅ。」
かどうかは分からないが、不破の果てしない逃走劇は幕を開けた。
「授業をサボって保健室で寝てた罰ですね……助けてぇー!!」
保健室で寝ていた生徒は、他に二人いた。
風宮 悠
は頭痛のため保健室で寝ていた。他者のろっこんを感知することで発動する自身のろっこん、「ヒズミノイタミ」のためであることを本人は知らない。
「そういえば陸上部の活動に行かないとですね」
頭痛は引いている。昼練に出れなかった後ろめたさからか、彼女は部活に出ることだけを一心にして、グラウンドへと向かった。
保健委員になったのをいいことに、保健室でさぼってはベッドに潜り込んでいる
上穗木 千鶴
。
父の絵のモデルをしていた子供のころに戻っている。
制服を脱ぎ捨て、ベッドのシーツ一枚をまとい、周囲でキャンバスを組む父と友人たちの幻影に向かって、神秘的なポーズを披露している。
芸術にかかわる者たちだけが共有する、静ひつな時間。
が、騒音と地響きが室内に届いてくる。
「父さまの製作を邪魔するやつは許さない……」
寝ぼけた声で言うと、全裸にシーツのまま、千鶴は保健室を出た。
グラウンドは戦意喪失の中にあった。
志波 拓郎
と
御剣 刀
は負傷し戦闘不能、サポートに徹した
戌井 創
と
常葉 治
は逃げ惑うのが精一杯だ。
浅井 幸太
を助けた
緑野 毬藻仔
も、水分無しでは戦力として加われない。
戦況を覆した張本人、
逆巻 天野
の姿はもうそこにはない。現実の世界で、身近な者、すなわち隣で寝ていた屋敷野に、起こされたようだ。
「はいはい、どいてください!」
そんな危機的状況のグラウンドに、整備用の地ならし器具を引きずって登場したのは悠。
「もう、こんなにグラウンドを荒らしちゃって……皆さんも手伝ってくださいね!」
ゴロゴロゴロ。巨人のことなどお構いなく、部活の準備にとりかかる。
予期せぬ事態に、一同唖然。
「巨大なあなたもですよ! 整備が終わるまで動かないでください!」
巨大睡魔も戸惑いを隠せない。
さらに。
「こらーっ。父さまの製作の邪魔をするのはきみか」
登場するなり巨人に説教する千鶴。ほぼ全裸という出で立ちで、かろうじてシーツが大事なところを隠しているが、大きな胸の上半分はほぼあらわになっている。
「ぼくはもう少し寝ていたい……じゃなかった、父さまのモデルをしているところを、わざわざ怒りにきたんだ。きちんと正座して聞きなさい」
無理な命令を巨人に下している。どうやら本気で怒っているようだ。
これには巨人もたじたじ。悠と千鶴のシュールなコンビネーションで、しばし大暴れを自粛する。
「ふぁ、んー」
中庭で寝ていた
藤原 春樹
。一つ大きく伸びをする。
「おはよう佐藤さ……佐藤さん?」
一緒に寝ていたはずの、愛猫佐藤さんの姿がない。
慌てた様子で、佐藤さんを探して歩き出す春樹。
グラウンドを横切ろうと歩いていくうち、大きな塊にぶつかった。
それは――正座する巨人だ。
「……えーと、ご機嫌よう?」
こちらに気づくと、やっと暴れる理由が見つかったといわんばかりに、巨人は春樹目がけて猛追してくる。
春樹は逃げる。「まだ説教の途中だぞー!」「もう! 整備中なのに!」という怒声が聞こえたが、気にしている場合ではない。
巨人の大足をかいくぐり、用具室へと逃げ込む。
集中的な攻撃に見舞われる今の自分に、重なる幻影があった。
小さな黒猫。バットで殴り殺そうとする高校生達。止めようとする中学生の自分。
左目から血を流しうずくまる自分。
痛いよ……痛い……!
佐藤さんの鳴く声がした気がした。
「……痛くない、よ」
我に返った春樹は、目を押さえて微笑む。
春樹のろっこん「切取点閃」。
睡眠時間の分だけ、物事の長さを省略することができる。
用具室からシャベルを持って出てくると、勇ましい目つきでつぶやいた。
「ショートカット」
中庭での昼寝タイムが功を奏した。
シャベルで脛をひたすらに打つ。睡眠分の時間が省略され、あっという間に巨人は立っていられないくらいのダメージを蓄積させた。二度と立ち上がれないくらいに。
「すごい、やりましたねぇ!」
始終を見届けた緑野がハイタッチを求める。
「へへ、なんとかね」
春樹が居合わせるまでに、激戦が繰り広げられていたようだ。
なんとか皆の手助けができた。
後で佐藤さんに報告しよう。
巨人KO。グラウンドでの大激戦は終焉を迎えた。各々、現実へと帰る。
整備していたはずの悠は保健室に戻っていた。
「もしかして今までのって全部……夢?」
ベッドの上でしばしボーっとする悠。
「って、あれ? 今の時間は? ……現実でも部活に行かないと」
そう言って立とうとし、ふと隣のベッドを見る。
一糸纏わず爆睡している千鶴の姿があった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月29日
参加申し込みの期限
2013年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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