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きみの腕のなかで ぼくは呼吸をしていいかい?
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【こいかぜにふかれて】
ここに、
稲積 柚春
と
ウォルター・B
という男女がいる。
彼女は寝子高生で、ウォルターは寝子高の教師。
校内では二人にさほど接点がない。授業を受け持つわけでもないので、こっそりとお昼休みにお弁当を共に食べるくらいだ。
だが、休日になると柚春はブラックウッド邸へ赴き、老メイドのメアリの手伝いと称して『おうちデート』で逢瀬を重ねる日々を過ごす。
しかし、同じ高校の教師と生徒という立場がある以上、どうしても一線引いた交際になってしまう。
二人の想いは同じなのに……などと柚春は不満に思う事もあった。
(進展はほしい。具体的に、ってきかれると困るけど……でもなんとなく寂しいからとか肌寒いからとか口実がなくたって、ワットの体温を感じて安心したいなとは思う)
頭の中でくだらない不安がぐるぐると渦巻きながら、気付けばブラックウッド邸が目の前に見えてきた。
(僕だけかな? ……僕が生徒で、子供だからかな。ワットは、そんな気分になる日はないのかな?)
さみしさで身をやつす柚春は、ドアの前に立つと呼び鈴を鳴らした。いつもより、少し長めに。気付いてもらえるわけはないのだけれど。
「いつも助かります」
「ううん、僕がすきでやってることだから。あ、それ、ワットの部屋にもってゆくね」
老メイドからワゴンを預かると、柚春はウォルターの書斎まで紅茶を運んでゆく。
その途中、ウォルターは籠っていた書斎から出てきたのだ。
「やっぱり柚春だったねぇ。足音でなんとなく分かったんだ」
さあ、入ってとウォルターに促されると、柚春はワゴンと一緒に書斎の中へ通された。
「見ての通り、お茶の準備が出来たけど、ひと息つけそう?」
「勿論だよ。柚春の淹れてくれる紅茶は、僕にとって最優先事項だからねぇ」
「もう。それはワットが作業を中断したい口実がほしいだけでだよね?」
「休憩は大切だよ。少なくとも、今はね」
書斎のデスクからテーブルへ移動するウォルターは、ソファーの横に柚春を座らせる。
「さあ、少し寛ごう」
「……うん」
柚春は密かに胸が高鳴っていた。
(これは……抱きしめてもらうチャンスだね)
神魂の影響を受けてしまった柚春は、大好きな人の横に急接近した事で欲望が喉元まで込み上げてくる。
ウォルターも影響を受けてしまっているのか、今日は普段と違って距離の詰め具合が踏み込んでいるような気がした。
「そういえば、なんで紅茶を書斎へ? 柚春も僕からすればゲストだ。メアリに任せてもよかったんだよ?」
「それじゃだめなんだ。あのね、なんだか今日は……ワットへご褒美をあげたい気分なんだ。だから、なんでもいいから言ってみて。夕食のリクエストでも、マッサージでも、ワットにとってご褒美になるならなんだって叶えたい」
柚春の願望に、ウォルターは面食らった様子で目をぱちくりしてしまう。
「そこまで僕を思ってくれている事を、嬉しく思うよ。それじゃあ……これ、作れるかなぁ?」
ウォルターがスマホで検索して魅せてくれたレシピは、チキンソテーのレモンマリネスープ。
鶏肉の皮目をパリパリに焼いてからレモンマリネで漬け込んだものを、コンソメスープとマリネ液でいただく一皿だ。
「ライ麦パンと赤ワインによく合うんだ。柚春にはぶどうジュースだけどね」
「所要時間30分前後か……うん、がんばる!」
柚春はここぞとばかりにウォルターへハグしてみせた。
大好きな彼の好物を知れた喜びや、彼の役に立てる嬉しさが愛おしさと共に堰を切ったように溢れ出てきたからだ。
ウォルターもじゃれつく柚春をあやすように、彼女を抱き返してみせる。
「……まさか、ここまで僕が柚春に夢中になるなんて思わなかった」
「んん……?」
ウォルターの言葉に、上目遣いで柚春はその顔を見上げた。
その端正整ったあどけない顔立ちと蒼い眼で、彼は胸の内を語り出した。
「何処で聞いたか忘れてしまったけど。確か、『人は、恋を患い愛の痛みに陶酔していく』だったかな。僕が教師になったきっかけは、恋愛を拒絶する理由に足りえたからねぇ」
あどけない口調で辛辣な言葉を紡ぎだす彼の態度は、そうなるべくしたきっかけがあったのだろう。
だが、柚春の目の前のウォルターは、紅茶に絞ったレモン汁を垂らして嬉々とする少年のような笑顔を浮かべている。
「だから、ご褒美を受け取るのは柚春の方だよ。恋という病を患い、立場的に許されない愛の痛みに陶酔するこの僕を、こうして癒してくれるのだからねぇ」
柚春は彼の言葉になんて返せばいいか分からなくなった。
ただ同じ時間を過ごして、想いを共有すればいいとだけ思っていたのに。
やはりウォルターは大人だ。柚春の事を思慮深く扱うからこそ、周りの状況がよく見えていたのだ。
「……僕は、ご褒美はいらない。代わりに、別のものがほしいな」
「何がほしいのかな?」
「言葉だよ。もし、ワットが僕の事を特別だと思ってなくても……それでも、僕の事が欲しいって言ってほしい」
懇願するようにウォルターの身体に縋りつく柚春。
「だってワットがだいすきだから。ワットと手を繋ぐことも抱きしめるのも、キスだって――」
そう告げて顔を近付かせて唇をせがむ柚春。しかし、ウォルターはそれを片手で遮った。
途端に表情が曇る柚春。
「なんで? まえもしてくれたのに」
「今日の柚春は積極的だねぇ?」
「僕はただ、この繰り返す日々が、あたりまえな幸せになったらいいなって思ってるだけだよ」
「うん。それは僕も同じことを考えてる」
「じゃあ、なんで?」
「焦らないで、柚春。僕達は両想いだけど、『今は』恋人未満なんだよ。そこは、ちゃんと弁えてほしいな」
「いじわる」
柚春はウォルターの背中に力いっぱい爪を立てる。一生、跡が残ってしまえばいいのに。
独占欲からかハグする腕の力が強くなるが、不意にウォルターは柚春のハグを振り解くと、彼女の膝の上に金髪の頭を乗せてみせた。
「いじわるなのはどっちかな? 僕だって、必死に我慢してるんだよ。そんな僕を愛した柚春が悪いんだからね」
そう告げたウォルターは顔を上げると、柚春の耳元でこれでもかを『愛の呪文』を唱え続ける。
柚春は羞恥心で理性が瓦解寸前になるまで、ウォルターに言葉責めされたのだった。
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月16日
参加申し込みの期限
2024年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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