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\ オーバータイム!/
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寝子島高校
きみの腕のなかで ぼくは呼吸をしていいかい?
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【20cm差分の愛をこめて】
愛猫 萌々子
と
万条 幸次
はバレンタインデー近付く寝子島でデート中。
休日ということもあってシーサイドタウンは賑わいを見せている。
そんな中、神魂のいたずらで二人の心の中に突然、溢れんばかりの愛おしさが込み上げてくる。
「あ、あの、先輩?」
「どうしたの……? そんな改まって……?」
お互いに見詰め合う。衝動に突き動かされるが、羞恥と臆病でなかなか相手へ言葉が伝えられない。
(先輩……なんだか急にカッコよくなったような……?)
(うわぁ……愛猫さんって、こんな可愛かったっけ? 普段よりもすっごく可愛い……!)
しばし二人は手を繋いだまま無言でシーサイドタウン周辺を歩き回る。
気が付けば、シーサイドアウトレットの広場まで来てしまった。
ここで萌々子が立ち止まり、再度、幸次へ向き直ると、意を決して口を開いた。
「せ、先輩! ……あの、ハグしてもいいですか?」
「え、ハグしたい!? ここで……?」
「急に何だか、そうしたくなって……駄目ですか?」
「いや、全然!?」
考える前に思わず承諾の言葉が幸次の喉から飛び出した。
だが、幸次も神魂の影響を受けたひとりだったため、きっと今日はそういう日なんだろう、くらいにしか思わなかった。
「あ、ちょっと待ってて」
幸次は彼女より階段を一段上に登り、そこから抱きしめる。
きょとんとする萌々子だったが、なんとなく幸次の考えが読めてしまった。
「一段上から……ですか? 先輩がそれでいいのなら」
階段分の20cm差のおかげで、ちょうど幸次が萌々子の頭を胸元ですっぽり抱きかかえる形になった。
(心臓の音が聞こえて、あたたかい……)
彼氏の胸元に自身の頭を預ける萌々子に対して、すこしドギマギしてしまう幸次はネットニュース記事の内容を思い返していた。
(俺と彼女の身長差……悲しいかな、身長差2センチは誤差みたいなもので、並んでしまうと背なんてほぼ同じ。スマニャーのネット記事に『カップルのハグしやすい身長差20センチ!』とか見て、ムカついてスマホ投げそうになったっけ、何とか思い留まったけど)
そして今、目の前に理想的な身長差を再現した刃具が実現している。
(これが身長180cm彼氏の景色かぁ……)
感慨に耽りながら、幸次は萌々子の髪をそっと指で漉いた。
「もうすぐ、先輩は卒業されるんですね」
不意に、萌々子が語り出す。
「付き合った時は風紀委員で……あ、今は生徒会役員になってますが……えっと、学校内ではなるべく会わないでおこうと約束しましたよね? でも、今になって、やっぱりそんなの必要なかったんじゃないかって。だって、新学期以降はもう、先輩を学校で見かけることが無くなると思うと寂しくて……」
萌々子の腕の力が僅かに増す。今までどれだけ彼女は我慢し続けていたのだろうか。もっと甘えたかったのだろうか? もっと親しく校内で接していたかったのだろうか?
幸次は自分達で課した約束で彼女を苦しませていた事に、申し訳なく思ってしまう。事情があるのだから致し方ないのだが、それでも二人はただの高校生でまだ大人になり切れないのだから、寂しいと思ってしまうのは当然だった。
「……ごめんなさい、どちらも私のわがままです」
萌々子の声が掠れる。もしかしたら泣いてしまったのだろうか。
幸次は萌々子の頭を優しく撫でながら、その耳元で囁いた。
「大丈夫、ワガママなんて思わないよ。その事情が分かった上で付き合ってたし、卒業しても学校の内外関係なく会えばいいんだ。だから……」
幸次は自分の胸元に顔をうずめる萌々子のあごを指で持ち上げ、彼女の目を見て告げた。
「好きだよ……も、萌々子……!」
「……!」
萌々子の目から溢れ出す涙。それを照れ隠しするように、再び萌々子は幸次の胸元に顔をうずめた。
「そうですよね、永遠に会えないわけじゃないから。ありがとうございます……幸次くん……。私も、大好きです……って、あの、ちょ!? ちょっと、力加減が強すぎませんか!? もっ、もう大丈夫ですよ!」
「え、あっ、ご、ごめん! 照れた萌々子が、すっごく可愛くて、つい……」
「だから、そういうとこですよ……!?」
ハグしたまま、暫くもじもじする二人。
すると萌々子が口火を切った。
「じゃあ今度は私の番です。こうやって、一段上からがよかったんですよね?」
悪戯っ子めいて階段を2段駆け上がる萌々子は、そのまま有無を言わさず幸次の頭を自分の胸元へ押し付けるようにハグした。
柔らかい感触と甘い香りに、幸次の思考回路は一気にオーバーヒートしてしまう。
(えっ! え!? 交代って、それじゃ、この柔らかい感触って!? あ、ああ、俺は理解した! これはなんか、うん! すごく、いい! 公然の場でおっ……が目の前にあるこの状況、背徳感ヤバイ! でも変に取り乱すとダサいし、先輩らしく大人の余裕を見せないと……! そうだ、つまり、現状維持! ふかふかを、現状維持だ……っ!!!)
思春期パワーが炸裂しそうになるのを、どうにか自制する幸次。
だが呼吸の荒さや体温上昇などで萌々子には完全にバレバレである。
そんな幸次の反応に、更に愛おしさが込み上げる萌々子。
「これでぎゅーっと……落ち着きますか?」
「……!!!」
「ふふ……幸次くんってば……こくこくって頷いちゃって、可愛いですね?」
萌々子はお返しにと、幸次の耳元で蠱惑的な言葉を囁く。
「そんなに嬉しいんですか? 幸次くんって、私の“ここ”に頭を押さえつけると、耳まで真っ赤にして喜んじゃうんですね……? 本当、可愛い……♪」
「~~~~~ッ!?」
この瞬間、幸次の全身に電流が走る。
もしかしたら、新しい世界の扉が開いてしまったかもしれない。
感情がグチャグチャになってしまった幸次は、暫く神魂の影響を強く受けた萌々子の気が済むまで20cm差分の愛を堪能するのだった。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月16日
参加申し込みの期限
2024年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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