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LIQUID -Star Chronicle- 狂乱の炎編
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【サイドクエスト『邪神の呼び声』】
「ま、イケメン」
思わず口をついて出たのだろう。マーナの率直に過ぎるつぶやきに、アオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)は吹き出した。
「マーナはああいうのが好み?」
「うん、口髭がセクシーよね。あの厚い胸板も! アオイは?」
「悪くないけど、どうかなあ。イケメンはけっこう裏切ったりするからなあ」
「なんのゲームの知識かしらねーこの子は。ってウソ、まさか実体験じゃないわよね?」
ふたりのささやき合いにもにこやかな笑みを浮かべ、出迎えた男は二十を数えたくらいだろうか。後ろへ撫でつけた黒髪、整えられた口髭をたくわえた、端正な顔立ちの若者だった。
「ようこそ! 君たちを歓迎するよ。俺はルフレーヴ。いちおう、我が共同体の長ということになっているが……俺たちのことはなんと聞いているかな。特にワインツのお貴族さま方には、どう呼ばれているやら」
「山賊団、と聞いておりますわ」
優雅なカーテシーでおじぎをした、サイディア貴族出身のシャローテ。今ではすっかり家出娘だが、良家の令嬢である。その彼女が、男、ルフレーヴにはどこかシンパシーを感じたらしい。
「けれどその実態は、かつて宮廷闘争に敗れ没落した、ワインツ貴族のなれの果て。その近親者たちに加え、国にも見捨てられたスラムの住人たちまでも寄り集まって生まれたコミュニティだとか?」
「冷静な見解だ、レディ。俺たちは<解放区>と呼んでいる」
彼に先導され、いわく解放区とやらを三人娘は歩く。地方都市オブリオーン近郊の山間へ、隠れ潜みたたずむ村だった。曇った薄暗い空の下、今にも朽ちそうなバラックが並び、広場という名の閑散とした空間にくすぶる熾火へ、ボロ布纏い痩せた住人たちが身を寄せている。
アオイらがなぜここを訪れたかといえば、ほかに頼るべきところが無かったがためだ。先日の
捕縛や脱走の顛末
から、三人には少なからずの懸賞金がかけられていた。街や村の高札に張り出された三人娘の顔が映り込むスクリーンショットのおかげで、いまやどこへ行っても追手がかかる。苦肉の策で、山賊の不名誉をかぶりながらも行くところのない貧しき者、いわれなき罪に追われる者などを受け入れているというこの場をたずねた……というのがつまるところ、クエストの流れであった。
「俺は山賊の頭領か。ま、当たらずとも遠からずさ。俺たちはワインツ騎士団の物資をいただくこともある。領地も農地も持たない我々が生きてゆくためには、そうするしかなかった……殺しには決して手を染めないがね」
「別の土地へ移れば? もっと広くて裕福な……人手を欲していたり、土地が余ってる場所だって無いわけじゃないでしょ」
アオイのもっともな指摘だが、ルフレーヴは自嘲気味な笑みを浮かべて首を振る。
「そうできない理由があるのさ……」
「! ちょっと待って、ねえ、アオイ! あれを見て!」
ふと、マーナが歩みを止め、なにかを指さした。
バラックの外れた扉の向こう、頼りない木造の内側。デスクの上に、奇怪な像が乗っていた。腕が四本ある人型の像で、歪だが女性の姿をしている。フードのついたローブを羽織り、豊満な裸身をさらす像は後光のように円形の紋章を背負っており、そこに描かれているのは、枝葉にコーヒー豆が三つ。アオイらが陰謀に巻き込まれるたび、幾度となく目にしてきた、もはや見慣れたものだった。
アオイは身構え、ルフレーヴを睨む。
「あんた、まさか……<バリスタール教団>の!」
「それもまた、当たらずとも遠からず。説明させてくれ。君たちを受け入れたのは、それが理由でもある。確かに俺は、教団と深い関わりが……」
「ルフレーヴ!!」
慌てた声に、そろって振り返る。
「来てくれ、襲撃だ!!」
鐘の音がせわしなく響く。見れば山裾の村の入り口あたりに、赤く燃える炎が見えた。
マーナの吹かせる癒しと加護の風が、仲間を後押しする。
アオイは襲撃者の突き出す短剣の一撃をあえて受け止め、弾き返す。
「<逆響波>っ!!」
闇色のオーラが波紋となって奔り、敵は樹木の太い幹へ叩きつけられる。くずおれた身体を覆うマントには、かの教団の紋章が縫い付けられていた。
「ちょ、こいつら……バリスタールの暗殺者じゃないの!」
「わたくしたちを追ってきたんですの!?」
マーナのオートヒールがアオイの傷を癒し、シャローテのナイフが走り抜ける。敵は複数、かなりの数だ。村を囲うよう布陣し、徐々に狭めてくるようだ。
ルフレーヴのロングソードが閃き、暗殺者を切り伏せた。アオイが見るところによれば、彼の剣筋には洗練された体さばきがあるように思える。例えばそう、何度か切り結んだことのあるワインツ騎士たちが使うような、由緒正しき剣の技巧だ。
「君たちを追ってきたわけではない。ここでは茶飯事のようなものでね……!」
「どういうこと!?」
<鋭光乱舞>。光まとう拳の乱打が、まとめて数人を叩き伏せる。アオイの背を守るように走り込んだルフレーヴの剣が一閃した。
「狙いは俺だ。俺が、かつてバリスタール教団を興した者の血を引いているからだ」
彼は剣と言をまったくの同時に扱った。剣士として、いや騎士としてだろうか? ともかく相応の手練れであるらしい。
アオイらも負けてはいられない。暗殺者の薙ぎ払うナイフをくぐり、蹴りを叩き込む。
「先々代のワインツ皇帝の時代だ。彼は現皇帝キールほどにしたたかでも残忍でもなかったから、宮廷内に多くの政敵を抱えた……俺の曽祖父もそのひとりだった」
「その人が、邪教を?」
「始めは邪教などというほどもない、一介の政治派閥に過ぎなかったそうだがね。曽祖父が本当に、邪神の封印された古代の神殿を暴き出してしまうまでは。おぞましき古き神の力にすがってまで皇帝打倒を志し暗躍したことを、彼は晩年になって後悔していたが……ともかくそれが、教団の礎となってしまった」
「待って、まさか……邪神バリスタールは、ワインツに封じられているの? コーフィルではなく?」
「そうだ。俺はその場所を知っている。連中が俺を狙う理由はそこさ」
とん、とマーナの肩がアオイとぶつかった。額に汗して、それでも笑みを浮かべる。反対側にはシャローテが陣取り、頼もしく敵を押し留めている。
「君たちを受け入れたのは、君たちもまた、かの教団と関わりがあるから。もはや引き返せないほどに、君たちは連中と関わってしまった」
「なにを……」
「知っている。君たちの噂には耳を傾けてきた。教団の企みを暴き打ち砕くため、その同胞として」
戦いのさなか、彼はさわやかに笑みながら、アオイへ手を差しのべたのだった。
「俺はワインツ騎士じゃないが、騎士であった曽祖父や祖父から受け継いだ教えや技は、俺のなかへ息づいている……そう信じたい。邪神の復活を阻まねばならない。どうか、君たちの力を貸してはくれないか」
曇天に遠く響いた雷鳴はバリスタールの呼び声か、あるいはその先触れのようにアオイの胸を穿った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月20日
参加申し込みの期限
2023年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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