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イケナイコトカイ
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粗茶に粗菓子といっても、いいかどうか決めるのは環境だ。
つまみながら、またバカ話しながら、ラッセルと千里は温かさをわけあっている。
外は風こそないものの、雪が降ったりやんだりの寒さだ。なのにラッセルは窓を閉めない。
「おい桜井」
「なんだよ?」
「どうして窓を開け放ってる?」
「別に。空気がこもってるから換気してるだけだ」
ラッセルは砂色の空を見つめている。雪はやみ、いくらか空は青をとりもどしているが、それでも『灰色を足した青』というよりは『青をわずかに足した灰色』というのが実情だ。
太陽はどこにいるのだろう。隠れて様子見をしているように思えてならない。
すぐそばには千里がいるのに、ラッセルの気持ちはこの場所にはなかった。
晴月。
エメラルドグリーンの髪をした少女のことばかり考えていた。
すこし前
の邂逅を思い返す。一緒に空を飛んだあの日を。
晴月と飛んでるとき、近かったな
思い返すとヤバイ……キラキラして夢みてーな光景で。
――晴月が導手とやらのことでや落ちこんだり迷ったりしたりしてんなら、俺が助けないと。
「おい少年!」
急に大声がかかって、ラッセルは千里に目を向けた。
「オレここにいるぞー!」
「だったっけ」
「『だったっけ』じゃないだろう。なんだよインスタントのココナッツコーヒー出したらそれで無視かよ~」
「ココナッツフレーバー、嫌いだったか?」
コーヒーはココナッツの香りなのだった。安物ではあるが濃厚で美味である。
「嫌いじゃねーよ、ていうかうまいよ。どこで買ったのって訊きたいけど今はそんな話じゃねーよ」
ばりぼりと頭をかいて千里はラッセルににじり寄った。
「オレがわざわざ今日ここに来たのは、桜井、お前の様子を確認するためだっつーの」
「元気、だよ」
「ウソつけ! 体は元気そうでも心はそうじゃねーって言ってる」
「んなこたねーって」
「ほほう、そーか」と言って千里は腕組みした。「桜井、いまの言葉、落ち着いてオレにゆっくりと言うことできるか?」
「んなことねー、俺は落ち着いて」
「『ゆっくり』って言ったぜ?」
ラッセルは息を吸った。窓の外に目をやった。灰白色の寝子島を見た。そうして、回転数を落としたレコードのように言った。
「そんなことありません。俺は元気です」
「もう一回言える?」
「……とまでは言いがたいかな。少しな」
「
Honestly !
(正直に!)」英語は千里のほうがよほど得意だ。とはいえラッセルもさすがに意味はわかる。
「わかったよ! 迷いがあるかも」
「だろ? わけありか」
原因はなんだと千里はたずねた。
「原因なんてねーよ。受験生ってのはナーヴァスなもんなんだ。千以外は!」
「だからオレにウソ言っても無駄だってんだろー。ストレートに言えば女のことだろが?」
お見通しか。
ラッセルはいつのまにか正座している。
「あ、でも……そうだな。悩みってほどでもないんだけど……」
さすがにこれ以上野暮を言う気はないのか、千里は黙って先をうながした。なのでラッセルは問わず語りする。
「前はそうでもなかったんだけど、スキンシップが気になる子がいるんだ。いや俺が気になったのが最近なだけで、前からそうだったかもしんねーけど……どう思う? 千は交友関係広いだろ」
「桜井、まず言っとくけど、オレはお前が思ってるほどモテモテじゃねーぞ」
「でも」
「買いかぶらないでくれ。経験豊富なアドバイスができるような身分じゃない」
「お前が?」
「オレをなんだと思ってるんだ。言っとくが平凡な人間だからな」
「意外だなあ」
「ったりめーだろ。でも相談を受けたらちゃんと考える! 逆に、オレが悩んだときは桜井に相談するぞ! 今日は桜井の番ってだけのことだ。途中まで言いかかったんだから話せるところまで話せ!」
ここまで腹割って話してくれる友達に、もうごまかす言葉はないな。
ラッセルは千里に明かした。彼女とのこれまでのことを。とりわけ先日の出逢いについては念入りに。観念したからではない。千里が『オレが悩んだときは桜井に打ち明ける』とまで断じたからだ。
ただし相手が晴月だとまでは明かしていない。
用心したためというよりは、相手がどんな境遇であれ普遍的な話だと考えたからだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月06日
参加申し込みの期限
2023年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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