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イケナイコトカイ
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会うなり
早川 珪
が口にした言葉が、
「驚いたな」
だったから、
綾辻 綾花
にとって本日のデートは、早くもこの瞬間に成功といってよかった。
待ち合わせ場所は彼のアパートの正面、階段を下りてきた珪は綾花に気づいたが、見まちがえたとでも思ったのかしばし、フリップ時計よろしく目をパタパタとしばたたいたのである。
「あっ、珪さん!」
笑顔で綾花が手を振って、ようやく彼が我に返って口にしたのが冒頭の一言だった。
さもありなん、綾花は変身していたのだから。ずっと大人っぽい女性へと。
トップスはチョコレート色のニット、パワーショルダーといって肩まわりのボリュームをもたせたデザインだ。サスの付いたフレアスカートは花柄だが、派手さのない抑えた色調だった。靴だってスニーカーではなく、ニットと同系色のショートブーツを選んでいる。これだけでもずいぶん大人びていたが、メイクをほどこしているためいちだんと成熟した雰囲気があった。
しかし最大のポイントは髪型だろう。
綾花のトレードマークたるヘアピンはなかった。ゆるカールタイプのロングヘアに変貌していたのだった。つやのある黒髪が、毛先にかけてふんわりやわらかくふくらんでいる。珪の反応は自然だったろう。
ふふっ、と綾花は微笑する。
「びっくりしましたか?」
「もちろんだよ。別のひとかと思った」
珪はしげしげと綾花を眺めている。
小さいころからボブなので、ロングヘアを試すのははじめてだ。彼の視線に体温をあげつつ、綾花は思いきって質問する。
「どうでしょう? 自分ではわからないんですが、似合ってますか?」
「うん、よく似合ってるよ。素敵だね」
とこたえる彼がどことなく浮き足だった口調なのは、いまの自分にドキドキしているからだと思いたい。
がんばった甲斐がありました。
素敵だと言ってくれたし……大学に進学したら、ちょっと伸ばしてみようかな。
この日綾花は寮を出て、まず美容院に直行していた。星ヶ丘にある高級店だ。『Aubry』と書いて『オブリ』と読むらしい。フランス人の女性美容師の店だった。高級サロンのような内装に雰囲気、綾花からすれば価格帯的にもいささか背伸びしたチョイスとなったが、今日は特別なデートなのだからはりこむことにした。
「この髪、ワンタッチエクステなんですよ」
「なるほど。一気に伸びたのかと錯覚したよ」
「これからデートなんですって言ったら、美容師さんがお化粧をしてくれたんです」
どことなく美容師は元気がなさそうだったが、綾花の予定を聞くと「だったら彼をびっくりさせましょう!」とにわかに元気を取り戻して見事な腕を振るってくれたのだった。
大学受験生綾花にとって、現在は小休止のタイミングだった。第一関門、共通テストが終わったばかりなのだ。ここでの結果が今後を大きく左右することになるが、すくなくとも自己採点を見る限り綾花はほぼ普段通りの結果を出すことができていた。いやむしろ、教科によっては普段以上だったかもしれない。目指す学部の判定も文句なし、水戸黄門の印籠みたいなA判定である。
だからといって、もちろん来月の二次試験も油断はできませんけど。
勝って兜の緒を締めよと言う。だが、過ぎたるは猶(なお)及ばざるがごとしとも言う。
共通テストの結果に慢心はしないものの、勉強に根を詰めすぎて体調を崩し二次試験に失敗しては本末転倒だ。
だから今日は、思いっきり珪さんに甘えてリラックスしたいです。
試験の合間という特別さもさることながら、もうひとつ、今日のデートを特別にしている要素がある。
先日、寝子高では毎年恒例のかるた大会が開催された。しかも今年はかるたに限定せず、カードゲーム全般をテーマにした大会へと拡大していた。お祭り好きの現理事長のアイデアだろうか。
綾花と珪は
この大会
でポーカーの卓を囲んだ。しかしたまたまこのとき他の参加者はなく、一対一の勝負となったのである。
できれば協力できるゲームが良かった、と最初は困惑した綾花だったが、すぐに面白い余興を思いついた。
賭けを珪に提案したのだ。といっても金銭や物のやりとりをするのではない。
勝ったほうが今度のデートの場所を決められる――という勝負だ。
迷うかと思いきや珪はためらいなく、「綾辻さんがそれでいいなら、いいよ」と言ってくれた。
教室の机を運んできただけであっても、シックな天鵞絨(ビロード)のテーブルクロスを敷き緑色の布ラバー素材を置けば、テーブルはたちまち十九世紀末の豪華客船もかくやのカジノとなった。プラスチックのチップを積み上げ、ディーラーが配ったヴィクトリア調のトランプを手にして、綾花は淑女の気分で手札を眺めた。
ポーカーというゲームで一番難しいのはゲームに臨むときの表情かもしれない。綾花にはポーカーフェイスは難しかった。手札がいいとつい口角が上がるし、悪いと逆に眉が下がった。
対する珪のほうは謎めいた笑みを浮かべるばかりだった。彼はいたって平静、手の善し悪しに影響は受けないようだ。綾花の手札が勝れば「巧いね」と言うし、逆に自分が勝ったときも「まぐれさ」と落ち着いたものだ。
終了時間までマッチをくり返し、いよいよ最後の勝負となったところで、互いに残りチップすべてを投入する大勝負に出た。
A(エース)のスリーカードを綾花は披露、珪は9とJ(ジャック)のフルハウスをテーブルに並べた。彼の勝利だ。
負けて残念と綾花は告げたが、言葉とはうらはらに顔には笑みがひろがっていた。
なぜってこの瞬間、珪主導のデートが決まったのだから。
ゆえに本日、綾花が主体的にふるまうのはここまでとなる。
「今日はどこに連れてってくれますか?」
上目遣いで彼を見上げた。
この季節にしては気温は暖かで風もなく、外出には最適な一日である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月06日
参加申し込みの期限
2023年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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