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さよならのむこうがわ ~深淵特急『死兆星』の旅~
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屈強なる『牛でろろ』をなんとか1体は倒したものの、まだ2体がうろうろしている。天井から吊るされたおばけ肉をサンドバッグがわりにしてトレーニングに夢中のようだ。
しかし、「素材」はおばけ肉だけではない。既に素材として掴まり、吊り下げられた者もいるのだ。
(このままじゃ食べられちゃう?)
吊られた人々を見た寝子高生の
穂現 まう
は、ろっこんを使うことにした。
「まうまう」
こうしてもう1人の自分『まうまう』を召喚することができるのだ。
『さっ……む……い』
こんな寒いところに呼ばれて少し可哀想な気もするが、がんばってほしい。
まうも両手でゴメンの仕草をして頼み込む。
「まうまう、お願い。吊り下げられた人を助けたいんだ」
まうの頼みとあれば、やるっきゃない。
『まう、まかせて。これ、使えるんじゃない?』
落ちていた大きな肉切り包丁を拾うと、まうに持たせる。
吊られた人のロープを切っていくまうが牛でろろにバレないように、まうまうは周囲を見張って守っている。
一方、トレーニング中の牛でろろにわざわざ声をかける少女がいた。ほしびとであり駆け出しのサキュバスの
ブリジッタ・クルツ
だ。
「のろまのぶーたさんっ♡」
豚ではなく牛なのだが、構わず話し続けている。
「ぶーたさん。そーんな遅い動きでぇ、大丈夫?」
豚ではなく牛のどろでろろは、こちらも構わずトレーニングを続けている。
「ふ~ん、とろいパンチだねぇ」
ブリジッタはそう言いながら、チラリとまう&まうまうの様子を視界に入れる。
どうやら牛でろろの注意を引いて、仲間の行動をサポートしようということらしい。
(ボク、この牛でろろから注目されるサキュバスになるの♡)
豚ではないことはわかっていたようで、安心だ。
ブリジッタは宿った「魔火の光」で自身の体を温めつつ、さらに煽る。
「うわっ、とろーい♡ デカブツなのに、脳みそちっちゃそうだねぇ? ね、牛さん」
「グモ?」
牛と呼ばれたら無視できないのか、牛でろろはパンチを繰り出してきた。
「グモ~!」
だがブリジッタはひらりと身をかわす。
その手には短剣を持ってはいるが、ただ刺しても効かないだろう。牛のパンチをかわしながらも、思考を巡らせている。
と、おばけ肉の影からまうまうが顔を出す。
『一人じゃあぶないよ。協力しよう』
「はぁ? なんでこっち来ちゃったのぉ?」
まうまうはきょとんとした顔をして、それから微笑んだ。
『あなたが戦ってるから』
せっかく危険を冒して牛でろろの注意を引いていたのに、と頭を抱えるブリジッタ。
『じゃああなたは、なんで戦ってるの?』
「なんで……?」
ブリジッタは虚を突かれた。考えたこともなかったけど、理由がないわけではなかった。
「だって、あの島も、あの塔も無くなるの嫌だしっ!」
『まうまうも……まうたちもそうだよ』
不覚にも心を動かされそうになったブリジッタは、敵を見つめた。
自分は短剣の扱いには慣れている。しかし、急所を的確に狙う程の余裕は、たしかにない。
「それじゃ、囮になってくれる?」
『まかせて』
今度はまうまうが注意を引き付けるべく、迷わず牛でろろの目の前に現れる。
(あっぶな。ボクを信用しちゃってんの? もう~)
こうなったら、絶対に仕留めなくてはいけない。ブリジッタの目つきが変わり、
「グモッ!」
その短剣が牛でろろの急所を見事に貫いた。
牛でろろは青い光となり消えていった。
「おや、あの猫は……?」
みんなのために床を温めていたヴェルトは、寒さで凍えていたサニーを視線の先に見つけた。
と同時に、牛でろろが1体、のそりのそりと猫に迫っているのが見える。
「まずいな」
ヴェルトはボウガンを構えるが、牛でろろがおばけ肉の影に入って狙うことができない。
「……」
依然として牛でろろの姿は捉えられていないが、ボウガンの矢は放たれた。
シュバッ!
当たったのは、おばけ肉を吊すロープだ。
ドサッ!
ヴェルトはボウガンでおばけ肉を落とし、牛でろろの動きを阻害したのだった。
「グモ~」
牛でろろが大切なおばけ肉の落下に投げているその隙に、ヴェルトはささっと猫に駆け寄った。
そっと抱き上げ、魔火の力でやさしく温めながら、リボンの文字を読む。
「なるほど、飼い主にね。……よろしい。では黒猫くんを次の車両に――」
「サニーちゃん!?」
そこへ、まうがやってきた。
「知り合いかな?」
「サニーちゃん、車両の前方まで連れて行くよ」
「よし、では黒猫くんは君に託そう」
その瞬間、
『あぶない!』
まうまうが現れ、まうに体当たりをしようとする。
と当時に、ブリジッタの短剣がまう&まうまうの頭上を飛んでいく。
そして、天井から落ちてきていた鋭利な氷柱が、見事に砕け散った。
「まうまう!」
『まう!』
ブリジッタはふぅとため息をつきながら顔を出した。
「とろいんだからぁ。誰かの身を守るなら、まず自分の身くらい守れるようになってからにしてよねぇ♡」
「ありがとう」
驚きつつ、(いい人なのかも)と思うまうだった。
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月26日
参加申し込みの期限
2024年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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