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さよならのむこうがわ ~深淵特急『死兆星』の旅~
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引き裂く刃は無い。蹴り抜く脚力もない。瑠樹はほんの子どもだが、もれいびで、仲間だった。
「怖くないよぉ。オレだって、がんばるよぉ!」
滴のたどってきた歩み、抗い、その果ての絶望へ想い馳せれば、瑠樹の小さな胸は締めつけられるように痛んだ。苦しかったろう。歯がゆく、身を引き裂かれる思いだっただろう。瑠樹自身までも苦悶が広がるようで、思わず
白いうさぎのぬいぐるみ
をぎゅっと抱きすくめた。
「滴さんの辛いの……変えてあげたいな。サニーと会わせてあげたいな」
11歳の男の子らしい純朴な願いには今や、力が伴った。
「滴さんを、和ませてあげたいなぁ……!」
ろっこんは目に見えぬ和みの波動となって広がった。進化した能力がそれを指向的に放射し、深泥王を貫く。
はっきりと、その場の誰にも聞こえた。鼓動の音だった。闇に飲まれ、抑圧され縛り付けられていた彼女の胸が再び動き始める、その予兆であったのだろう。
「滴さん、サニーが待ってるよぉ!」
「そうよ、わたしだって……怯んでばかりいられないっ」
和穂もまた奮い立つ。前へ前へと踏み込むサキリや歩、的確な指示で戦いを補佐する修、巨大な敵へ立ち向かう夏朝に夏夜、ハルの後ろで、和穂は隙を窺っている。いや、言い訳だろうか。先にあの邪悪なまなざしに捉えられてから、全身に恐怖が這い上り、今一歩を踏み出すことができなくなっていた。あの青黒い輝き。自身の奥の奥、全てつまびらかにさらけだされるような恐怖だった。しかし仲間たちの必死の抵抗が、滴へ想い届けようとして退かぬ執念が、あの恐ろしい瞳を閉じたままにさせていた。
和穂は、一歩を踏み出す。今こそ。人差し指でぴたり狙い定める。捕らわれた少女の胸を。心臓を。
「針穴のような希望でも……って、今なら分かるわ。あんなにも大きくて、当てやすいじゃないの。なーんだ、楽勝じゃない? ふふっ、みんなのおかげね」
もはや和穂の視線は一点に結ばれた。ゆっくりと片手を振りかぶり、定位置は顔の横。
「さあ、もう起きる時間よ。滴さん!」
心の中描き上げた天使の矢を、和穂は放った。
直後のことだった。和穂のろっこんが最後のダメ押しとなったろう。みなの言葉で芽生えたはずのかすかな希望を、ダーツの矢が貫き増幅させたのだ。
滴は虚ろな目をか、と見開きおびただしく黒い泡を吐いて、闇の内側に覚醒した。己が囚われていることに気づくとそれを破ろうと試み、拳を振り上げなんども叩きつけるも抜け出すこと叶わず、窓の外で奮闘する彼らの姿に眉を捻じ曲げ悲壮を顔に浮かべると、大きく口を開け閉めした。どろでろろはそれを空気へ伝えることなく、声が仲間らへ届くことはなかったが、誰もが彼女の言葉を違わず読み取った。
──みんな、にげて!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月26日
参加申し込みの期限
2024年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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