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ファイナル・エアーでばばばばばっひゅ~~~ん!
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暗い宇宙空間を黄色い流れ星、
ふしぎ超特急七ッ星
が渡ってゆく。黒鉄のSLが力強く客車を引っ張り、星々を巡る旅を続けていた。
その途上にあった惑星に休憩と補給を兼ねて立ち寄った。
「あれはエイさんなのかなぁ」
曖浜 瑠樹
は窓に張り付いた状態で外の風景を眺める。淡黄色に包まれた世界にはタコに似た生物が這いずる姿も見られた。
別の車両では
エリオット・E・シートン
が車外の様子に心を奪われていた。海洋生物に酷似した生物が横切る度に眼鏡の奥の目を輝かせた。
足元にいたトドの
北斗
は窓に近付き、首を伸ばすようにして眺める。
瞬間、黒々とした身体が波打ち、頻りに頭を左右に動かす。
「外に出てみたいのですか」
北斗は鼻息を荒くしてエリオットを見つめる。黒目がちな瞳にほだされて思わず笑顔となった。
その左隣には
八神 修
がいた。全景を見るように窓から少し離れた位置で眺めていた。
七夜 あおい
は無邪気な子供のように窓に両手を当てた。青い瞳をキョロキョロさせて、あれは、と漂う生物に関心を寄せる。
「修君、降りてみる?」
「そのことを考えていた」
どこか表情が暗い。心配事を抱えているようだった。
察したあおいが側に寄る。
「気になることがあるなら、私に教えて」
「……外には海洋生物に似た生き物がいる。所々に気泡のようなものが見える。海の底のようなイメージが頭に浮かぶ」
「空気がないってこと?」
「その可能性を完全に否定できない。ただ、そのような危険が伴うところに停車するだろうか」
更なる情報を得ようと修は窓外の建物や地面に目を向けた。
「あれは」
海の底のようなところに瑠樹がいた。緩やかな動きに合わせて着ていた服がゆっくりと揺れている。まるで波に乗るかのように腰を落とし、絶妙な平衡感覚を披露した。
「修君、空気があるみたいだよ」
「そのようだ。重力の負荷が地球よりも少ないように思える……空を泳ぐこともできるかもしれない」
「修君と一緒に泳いでみたい!」
あおいの一言に修は目を細め、そうだね、と表情を緩めて答えた。
二号車にいた
旅鴉 月詠
はキャスケットを被る。座席に置いていたスケッチブックを手に取り、小脇に抱えた。白衣の裾をはためかせて通路を歩き、外へ一歩を踏み出した。
「なるほど、このような感じか」
大地に押し返されるように足が浮いた。白い長髪は左右に広がってふわふわと漂う。姿勢を維持することが難しく、困った、と月詠は無表情で言った。
横手から亀のようなものが現れた。滑らかな移動は浮かんでいるように見える。
「そこの亀さん。私の椅子にならないか」
呼び掛けは失敗に終わる。亀は無反応で通り過ぎようとした。
月詠は気を取られ、バランスを崩した。両膝を曲げて尻餅をつこうとしたところに亀が入り込む。結果として椅子の役目を果たすことになった。
「描くか」
足を組んでスケッチブックを開いた。風景の色に合わせて色鉛筆の黄色を右手に持つ。
「モデルなら俺に任せろ」
八十八旗 信彦
は逆さまに浮いた状態でニヤリと笑う。走ったせいで思いもしない格好となった。
「立ち姿で頼む」
「そうだよね。俺も全力で、そう思う」
笑顔で手足をばたつかせた。不自然に回りながらも足で着地。重心を落とし、蟹股の状態で安定を図る。
「ツッキー、待たせたね。輝く俺を存分に堪能してくれ。なんなら服を」
「結構だ」
「そうだよね。取り敢えず、ポーズはこれで!」
横向きの状態で上体を捻る。腕を組んだような格好で左手のピースサインを真横に倒す。
月詠は画用紙の端に描いていく。進み具合を目にすることができない信彦は頻繁に踵を上げて覗き込もうとした。
「紳士として滲み出る俺の風格も写し取ってくれよな」
「黄色い風景によく合う。特に髪の色が」
「え、それだけ?」
「黄色いサングラスも悪くないか」
無表情で答える月詠に信彦は微妙な笑みを浮かべた。
「完全に出遅れたね☆」
志波 武道
は皿に残っていた最後のステーキを口の中に突っ込んだ。数回で飲み下し、食堂車を飛び出した。
通路を走って開いた扉から両足で跳んだ。水泳の飛び込みを彷彿とさせる姿で空を目指す。力強いクロールで泳ぎ、通り掛った生物と速度を競った。
「やるねー! 俺を抜くなんてサイコーだよ☆ それで君はタコ? もしかしてイカかな!」
身をくねらせて泳ぐ姿は海を漂う海藻のようだった。それよりも肉厚で八本を超える多足。仄かに身体を光らせると回転を始めた。
間近で見ようと武道は速度を上げた。急接近に驚いたのか。不思議な生物は一瞬で点となって消え去った。
「HAHAHA、これはさすがに無理だよね☆」
乾いた笑いで武道は伸びやかに泳いだ。遠くに見える建造物に、なにかな! と興味を持ちつつ空を自由に泳ぎ回る。
その様子を車両の扉のところで見ていた修とあおいは目を合わせる。
「俺達も行こうか」
「そうなんだけど、わたし、あんな風に泳げるかな」
「大丈夫だ。俺がリードするよ」
相手の緊張を和らげるような笑みを浮かべ、修が先に車外へ出た。くるりと向きを変えて、あおいに手を差し出す。
あおいは少し恥ずかしそうにして左手で握る。
「行くよ」
一言、声を掛けた修は大地を軽く蹴った。緩やかな浮上で、あおいを車両の屋根に引き上げた。
「このまま手を繋いだ状態で泳ごう」
「これならはぐれたり、しないよね」
「……何かあってもあおいは俺が守る」
修は目に強い意志を滲ませる。あおいは勝ち気な笑みで右腕を曲げて見せた。
「守られてばかりじゃないよ。わたしだって、その時になったら修君を守ってあげるんだから」
「頼もしいマーメイドだね」
二人は手を繋いだまま空に飛び出した。共に両腕を開き、淡い光に向かって泳いでいった。
海洋生物に酷似した生物を仲間と思っているのか。北斗は目にする度に突進した。その勢いに等しく驚き、高速で逃げられた。
エリオットは下から眺める。覚束ない足取りで辛うじてバランスを取った。
「北斗が、羨ましいです」
両腕を左右に伸ばし、綱渡りの状態でゆっくりと歩く。上に気を取られ、小石のような物を踏んで身体が斜めになった。
倒れる直前で北斗がクッションとなった。
「助かりました」
座ったまま背中を撫でると力強く泳ぎ出す。振り落とされないようにエリオットは両足で胴体を挟んだ。
「これは、実に爽快ですね」
エリオットは自由に空を突き進む。北斗に跨り、濃密な時間を過ごした。
浅葱 あやめ
は一人で大地を踏み締める。一歩毎に身体が浮き、ボサボサの白い髪は海藻のように揺らめく。
眼鏡の奥の茶色い目が上へと向かう。眼前に立ちはだかるように建物が佇む。目の大きな魚のような物体が目の前を横切った。釣られて目が動く。
「今のは、確か……」
あやめは立ち止まり、掛けていた眼鏡を外した。眼鏡拭きでレンズを拭くと
『告白は夜前硝子越しに』
のろっこんが発動した。
すかさず進化したろっこんを使用。レンズ越しに過去が再現される。誰かに呼び掛けられたのか。あやめは振り返った。少し遅れて口を開く。
黙って展開を見つめて、そうでしたね、と寂しげな一言を呟いた。
腕組みをした
多喜 勇生
は車両の扉から周囲の様子を窺う。
「楽しそうだねぇ。僕もそろそろ行こうかなぁ」
口にして空を見上げる。少しの不安が頭に過っているのか。一歩を踏み出せないでいた。
「皆にできるなら僕だって、できるよねぇ。こんなところまできて控え目って、どうなんだろうねぇ」
勇生は拳を握る。軽く自分の胸を叩いて眼鏡越しに空を睨み付けた。
「僕だってぇ!」
両膝を深く曲げて一気に伸ばす。宙に浮かんだ身体がいきなり横回転を始めた。止めようと必死になって暴れた。
「ちょ、ま、待ってぇ! お、おやぁ?」
健闘の末、身体が水平となった。ほっとしたのも束の間、徐々に頭が下がり始める。慌てて両手を左右に動かして立て直そうとした。
思いもしない後ろに進み、大いに慌てることとなった。
月詠は可能な限りの人数をスケッチブックに収めた。その出来栄えに、記念の一枚だ、と無表情ながら口にした。
横手から覗き込んだ信彦は満足げに笑う。
「忘れられない一枚になりそうだね」
「その通りだ」
二人の意見が合致した。絵の完成を待っていたかのように汽笛が鳴り響く。発車の時を迎えた。
ふしぎ超特急七ッ星
は綺羅星のような輝きを纏い、今日も宇宙を巡るのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月04日
参加申し込みの期限
2023年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月11日 11時00分
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