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寝子島高校
ファイナル・エアーでばばばばばっひゅ~~~ん!
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新しい朝を迎えた。青い空は澄んで目にするだけで心が浮き立つ。
先を急ぐサラリーマンは自ずと空を見上げて表情を和らげた。
小学生は背中のランドセルをガチャガチャと鳴らし、笑顔で走る。
寝子島高校に通う生徒達はいつも以上に話が弾む。気の早い者はクリスマスの予定で盛り上がった。
そのような幸せは一瞬で奪われ、無残に砕け散る。高らかに宣言するかの如く、夜が訪れた。
太陽は作り物めいた三日月に変わる。周囲の建物は薄っぺらい影のように伸びて人々を不安に陥れた。
稲積 柚春
は一瞬の変化に驚きつつ辺りを見回す。
「なんで急に。これって夜?」
「普通の状態ではないよねぇ」
隣にいた
ウォルター・B
は平面的な建物を目にした。柔らかい表情で警戒を強め、柚春との距離を縮めた。
不吉を告げるように上空に黒い鳥が現れた。瞬く間に数を増やし、獲物を物色するような旋回を始めた。
柚春は藍色の目でじっと見つめる。
「ウォルター先生、あの空に飛んでいる鳥はカラスなのかな」
「……そう見えるけど、紙のように薄くて命が感じられないかなぁ」
のんびりとした口調は通常と変わらない。青い目は別で鋭さを増していった。
「危ない!」
ウォルターは柚春の肩を抱き、咄嗟に横へ跳んだ。
「急にどうしたの?」
「のんびりとしていられないようだ」
ゆったりした感じが失われ、地面の一点を睨み付ける。同じところに柚春が目をやると、一本の黒い羽が突き刺さっていた。
先程まで自分が立っていたところと気付き、瞬時に身体を震わせた。その震えを止めるようにウォルターは強く肩を抱いた。
「僕の
大切な生徒
を傷つけることは許さない。相手が誰であっても」
「……ウォルター先生」
力強い言葉に柚春の心が震えた。そっとウォルターの胸に手を当てると潤む瞳で見つめた。
気ままな散歩を楽しんでいた
漫 歩
は足を止めた。涼し気な顔で空を眺めた。
「……厄介なことに巻き込まれたようだ」
その言葉を裏切るように口の端を上げた。
意識が空に向いていると判断したのか。狼の形をした影が歩の足元に忍び寄り、鋭い爪の前脚で脛を薙ぐ。
「甘いんだよ!」
真上に跳んだ瞬間、同時に前脚を蹴り飛ばす。新たな狼が背後から襲い掛かる。伸ばした前脚は回し蹴りで弾いた。
狼は群れとなって襲い掛かる。繰り出される攻撃を全て蹴り技で退けた。疲れを知らないという風に軽々とこなし、反撃に転じた。
「
付喪神の力、思い知れ!
」
その闘志に鼓舞された人々は奮い立ち、影に立ち向かっていった。
空を舞う黒い鳥の中に青黒い物が混じる。形状では巨大な火の玉のように見えた。
鴻上 彰尋
と一緒に登校していた
七夜 あおい
は青い瞳で動きを追った。
「あれって見たこと、あるよね」
「形はよく似ている。でも、どうだろう」
二人は同じ疑念を抱く。ゆらゆらと宙を舞う火の玉が唐突に割れた。鋭い乱杭歯が現れ、カチカチと歯を鳴らす。
目にした瞬間、彰尋は手に提げたカバンを開けた。教科書の中に潜ませていた台本を取り出す。相手の動きを見ながら開き、黙読に徹した。
「掛かってくるなら、それなりの覚悟で来てよね!」
あおいは握った拳を空に掲げた。大口を開けた火の玉が複数で襲い掛かる。
台本を読破した彰尋は心中で、演技開始、と念じた。ろっこん『Actor of Other Mind』が発動。台本の台詞を口にすることで相手に同胞と思わせた。
その状態であおいを守るようにして立つと火の玉達は混乱した。突然、攻撃の手段を失ったかのように宙を漂う。
無防備となった火の玉はあおいのろっこん『カジバオトメ』の能力で、次々に遠方へ投げ捨てられた。その威力は凄まじく、一体は地面に叩き付けられて霧散した。
「あおいさん、あまり無理はしないで」
「彰尋くんも無理して怪我をしないでね」
「わかった」
照れ笑いを見られないようにして彰尋はあおいを守り続けた。
「ふざけたことに巻き込みやがって」
鵙海 甫
は空に向かって吐き捨てた。隣にいた
千堂 結
は腕にしがみつく。
「これって現実じゃないよね? 夢でも見てるんだよね?」
「現実逃避してんじゃねえよ」
乱暴な口の聞き方とは裏腹に甫は結を守るように動く。
その二人を標的と定めた狼の影が音もなく近づいてきた。空を舞っていた黒い鳥は大きく羽ばたき、複数の羽を地上に飛ばす。
「ぼーっとしてんじゃねえよ!」
甫は結の手を握ると自分の方へ強引に引き寄せた。羽は不発に終わり、地面に突き刺さった。
「ありがとう、甫君」
「まだ終わりじゃねえからな。警戒を緩めるんじゃねえぞ」
「うん、そうだよ、甫君の後ろ!」
狼は前脚を振るう。鋭い爪が甫のアキレス腱を切断する直前で跳び退いた。
「危ねぇ。なんだ、コイツは」
狼は悔しさのあまり唸り声を上げた。たちまち甫の表情が強張る。
「吠えるつもりかよ」
「たぶん、犬じゃなくて狼だと思うよ」
「犬みたいなもんじゃねえか。つーか、狼の方が凶暴だろ」
狼を見ながら甫は後ずさる。結は引っ付いて離れない。肩の辺りが微かに震えていた。
弱みに付け込むように別の狼が密かに近づく。弱々しい結を獲物と捉え、爪を剥き出しにした前脚を伸ばす。
甫が見つけた。瞬時に身体が動き、結を抱え上げた。迫る爪には渾身の蹴りを見舞った。
「ブチ切れたぜ! やってやるよ! 俺の結を傷つけるヤツは許しちゃおかねえ!」
「……甫君」
結は甫の首に両腕を回す。
「振り落とされんじゃねえぞ!」
「ありがとう」
危機の中にいながら結は安らいだ表情で身を預けた。
夜に取り込まれた人々は奮闘した。影による波状攻撃に耐え、果敢に応戦した。
打ち負かされた影は次々と消えた。やがて夜は揺らぎ、眩しい朝陽を迎え入れた。
青い空の下、賑やかな声が戻り、一日の始まりを告げた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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菊華 伴
瀬田一稀
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月04日
参加申し込みの期限
2023年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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