this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あなたがここにいてほしい
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
32
つぎへ >>
「えっ!?」
と、いささか甲高い声が出た英二を、一体誰が責められようか。
野々さんが、ひとりベンチで座って僕のことを……?
どうしよう。照れくさくてでも嬉しくて、借りてきた猫みたいにベンチの下にもぐりこみたくなる。
「それはまた、どうして」
「どうしても」
なーんてね、と言うとののこは、キャップを戻したペットボトルを海に向けて掲げてみせる。
「実はこれのせい」
「これって? ジュース?」
「商品名は『日本の秋★栗ジュース』だよ」
ののこはウフフと笑った。
英二は目をこらす。たしかに、ラベルに描いてあるオブジェクトは栗に見えないこともない。
「でも日本製とは思えないんだけど……?」
「そうなんだよ、これタイとかインドネシアとかそんなところのやつだよねえ~。そもそも真冬になんで秋やねん、って感じだし。ツッコミどころ満載!」
ひときしり笑ってから英二はたずねた。
「でもそれがどうして、僕のこと考えるきっかけになったの?」
「キャップが硬くてさぁ。万力で締めたんかいっ、ってくらい。そのときさ」
ののこは英二を見て言った。
「『英二くんがここにいたら、きっとこのキャップ開けてくれたのになぁ』って思った」
「僕が?」
「うん」
「そんなに僕、力ないよ」
「私よかあるでしょ~?」
「どうかな」
「あるあるー」妙な声色をつくってののこは言った。「それで開けられないまま海岸まで歩いてきて、やっとここで開いたんだよね。飲んだらまたふと英二くんんのこと考えた」
「今度はどうして?」
「『このまずジュー飲んだ感覚を分かち合いたい』って!」嬉しそうにののこは言うのだ。「試してみてよホントまずいから」
ありがたくない勧め口上である。ののこはキャップをひねって英二にさしだした。
「さあ、レッツトライ!」
「トライしたくないよ~」
わざと困った声を出すものの、本当はこのままロケットになって空に飛んでしまいそうな心境の英二だ。
ジュースがまずいかどうかなんてこの際いいんだ。
僕と分かち合いたいって野々さんが思ってくれたこと、それが僕にとっては……。
しかし、しみじみ味わってはいられない。
「逃げちゃダメだ!」
言いながらののこが栗ジュースを英二に押しつけてきたからだ。
「仕方ない。覚悟を決めたよ」
わざと大げさに言いながらボトルに口を付け、これは間接キスだと英二は気づいた。小さな桃の花が胸に咲いた気持ち。
だが桃の花はたちまち、栗を模したえぐい甘みに押し流された。
「うわ……」
気絶するほどまずいわけではない。押しつけがましい味、そう思った。しかし第一印象こそかなり悪いが、さわやかな微炭酸フレーバーのおかげかダメージは少なかった。キンキンに冷えているのになぜか、茹でた栗をいただいた気分だった。
「どう?」
「おいしくはない……はずなんだけど、なんか妙に心に残る味というか」
「でしょでしょ? まずいはまずいけど気になるよね」
「一年後くらいにまた飲みたくなるかも」
「あー、わかる。私もそう思った」
「でも五百ミリリットルは多いかなぁ」
「たしかに。じゃあ半々にして飲まない? 真冬の海を眺めながら秋テーマのまずジューの回し飲みなんて、ちょっと洒落てるんじゃないかな?」
ボトルを英二から受け取ると、躊躇せずののこは栗テイスト飲料をあおった。
一口に青春といっても色々なかたちがあるものだ。
まずジューをわかちあうのもまた、青春の一ページと言えるのではないか。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
32
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あなたがここにいてほしい
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!