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ジュースが三分の二ほど片付くころには、話題はいつかと同じくののこの将来へと移っていた。
「やりたいこと探し、うまくいくかなぁ。私、いまが一番楽しいから、これから先にもっと楽しいことなんて見つけられるのかわかんないよ……」
ののこの視線は、座って伸ばした自分のつま先に向けられている。
野々さんはきっと。
英二は思う。
高校生活が終るのが寂しくてたまらないような気がする。
だったら、『やりたいこと』を寝子高にかかわることから探すのはどうかな。
「寝子高に戻る」
「えっ?」
咳払いして英二は言い直した。
「寝子高に、戻ってくるってのはどうかな? 今度は学生じゃなくて社会人として」
「どういうこと? 寝子高に就職って感じ?」
英二はうなずいた。
「そうだね。最初にパッと思いつくのは教師かな。教員課程のある短大や大学で教員免許状を取得してから、寝子高で採用試験を受けるってのはどう?」
教員免許って木天蓼大学では取れたっけな? とつけ加えた。
「マタ大なら取れると思うよ。たしか五十嵐せんせーってあそこの出身だもん」
「そうなんだ。知らなかった」
「五十嵐せんせー、教育実習も寝子高だったって聞いたよ。当時からあのヘアスタイルだったのかな?」
いい感触だ。乗り気かなと英二は期待したがさにあらず、
「でも無理かなー」
ののこはたちまち肩をすぼめたのである。
「正直マタ大難しいもーん。私の成績じゃ一年浪人したってかすりもしないよ。寝子高から進学した先輩だって、ムッツリ会長海原先輩(海原茂)だのワカメ先輩(鷹取洋二)だの、勉強できる人ばっかだしー。あほうの私には現実的じゃないよー」
「そんな自分を卑下しなくたって」
「あ、そうか英二くんもだったね、マタ大」
「僕はまだわからないよ。それに野々さんだって、可能性を捨てないでほしいな」
それに、と英二は方向性を変えてみた。
「寝子高にかかわる、って言うのなら。桜花寮あたりの寮母さんのアシスタントとか見習いというのもあると思うんだ。そんなポストがあれば、の話だけど」
「ほうほう、寮ね」
「寮に住めるかもしれないし、うまくいけば今の生活空間は維持できる可能性があるよね」
「それアリかも!」
求人さがしてみようとののこは言うのだ。学校を出ても寮にはとどまる、奇策ではある。
「ほかは学校事務員というのもあったと思う。これも寝子高で採用試験を受けることになるのかな?」
「その手もあったね。こうして考えると寝子高まわりのジョブって多いのかも」
父親が理事長である以上、コネでなんとかなる可能性もあるだろう。ただ、ののこは父ととおを親だと認めず『知らないおじさん』と嫌っているため、その手をつかうことをためらうかもしれない。
「でも寝子高にこだわらなくてもいいと思う。野々さんが自分で『やりたいこと』を探して見つけられるのが一番だから。とりあえず僕なりの考えを言ってみただけだし」
明日でも登校してみたらと英二は言うのだ。
「担任の雛鶴先生(雛鶴さゆり)に相談してみてもいいかも」
機会があれば理事長とも話したら、とも言いかけたがこれは胸の内におさめた。上手く会話になるかなぁ? と不安に思ったからだ。
ジュースは空になっていた。たしかに美味ではなかった。美味ではなかったが、記憶に残るまずジューであったといえよう。ののこに言ったように一年後くらいにまた試してみたい。そのころまだ売っていればの話ではあるが。
「さて」
英二はベンチを立った。
「野々さん、このあと時間ある?」
「売るほどあるよ。何かあるの?」
「劇場でゴアラの新作映画がかかってるよね。観に行かない?」
「えーっ、そりゃもちろん観に行きたい、けど」
ののこは心配そうな顔になる。
「英二くん受験直前じゃない? いいの?」
「まったく平気とまでは言わないけど、いまさらジタバタしても仕方がないし、ここ数日は勉強は午前と夜だけにしてるんだ。あとの時間は気持ちを安定させることに使ってる」
「だったら行きたい!」ののこは顔を輝かせた。英二の腕にむしゃぶりつきそうな勢いだ。「今度のやつ、ゴアラが終戦直後の日本で暴れるんだよね!?」
「個人的にはヒーローなゴアラが好きだけど、これはこれで見応えありそうだし楽しみだな」
「ジェットニャガー出るかな?」
「リアル志向みたいだしさすがに無理かも……あ、でも旧帝国軍の試作兵器が出るらしいって聞いたよ」
スマホで調べたところ上映時間まであまり余裕がなかった。早足でふたりは海岸を離れるのだ。
こうなればもう、受験生だとか進路未定だとかそういう話はない。共通の趣味をもった友達として寒さを忘れるような会話に花を咲かせる。
「じつは一日三十分程度ずつだけど、ゲームの『TOS』も進めてるんだよね。やっとガーナック編がはじまったよ」
「おお!
『神などというものが実在するのであれば、我々などとうに滅ぼされているだろうに……』
」
「えっ、それなに?」
「おっと、ネタバレ注意だった。劇中のセリフだよ。誰が言うのかはお楽しみに~」
「気になるなぁ。でもその話、受験が終わってからたっぷり聞きたいな」
英二とののこの背を、冬の海が見送っている。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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