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水上 桜
は寝子高の急な午後の授業取りやめに戸惑いを隠せない。
「聞いた話だと理事長の気まぐれらしいけど、振り回される生徒のことも考えてほしいわ」
生徒会副会長の桜は溜息が漏れてしまう。
だが事実、学校が半ドンになってしまったのだ、ここは普段なかなか出来ていない日用雑貨品の買い足しの絶好の機会だ。
ここは前向きに考えるべきだ。
桜は出かける準備を済ませると、買い足す物をリストアップしてメモを取っていった。
小一時間が経過すると、買い物もすべて済んでしまう。
しかし、流石に今は寮に戻っても時間を持て余してしまう。
どうしたものかと、図書館へ何となく向かう道すがら適当にその辺をぶらついていると、きょろきょろとその辺を見ながら途方に暮れている様子の女性がいる。
「……道に迷ったのかな?」
困っている人を見かけたら、素通りするなんて出来っこない。
「あの、どうかしましたか?」
桜が声をを掛けると、女性は半泣きで振り返った。
「えっと、かなりお困りのようですが?」
「ええ……此処まで道行く色んな人達に寝子高への道程を聞いているのに、なぜか私は辿り着けないの。きっと私は呪われてるんだわ……」
「はぁ……」
肩を落として悲嘆にくれる女性の様子に、桜は一体どこまで迷えばここまで憔悴するんだろうかと困惑してしまう。
(いやいや、そもそも寝子高と図書館ってまるっきり正反対だけど……地図を手にしてこれだと、相当の方向音痴?)
寝子島はそれなりに広いけれども、寝子高は大きな通りに面しているので比較的分かりやすい路順で到達できるのだが。
(このまま放っておくわけにはいかないよね)
生徒会副会長たるもの、寝子高へ女性を道案内するのは責務だと自負する。
「よければ、寝子高まで一緒についていきますよ」
「本当ですかぁ……!? あぢがどうございまずぅぅ……!」
深い蒼色の瞳をグズグズに濡らして、何度も桜へ頭を下げる女性。
「あ、あの、泣かないでください。ね? 少し歩きますけど、すぐ着きますから」
まるで子供のように泣きじゃくる女性を宥めた桜は、買い物の荷物を桜花寮の自室へ置いてゆくついでに、女性を寝子高へ案内した。
「芽森さん、寝子高のOGだったのですか!?」
桜が驚いたのは、目の前の迷子の女性こと
芽森 菜々緒
と名乗る女性が寝子高の卒業生だったことだ。
「失礼ですけど、在学中はよく迷子になりませんでしたね?」
もっともな疑問だ。
これに菜々緒はしれっと真顔で答える。
「だって、行きと帰りは他の生徒についてゆけば迷わないじゃない?」
「発想がコバンザメのそれだった……」
「それに私、星ヶ丘寮だったし。その気になれば寮に連絡して運転手さんに送迎してもらってたわ、雨の日とか」
「ああ……確かに星ヶ丘寮なら可能ですね……」
衝撃の事実が明かされたところで、菜々緒がフランスのパリ留学から帰国したばかりだということを桜は聞いて更に驚いた。
フランスに渡ったのが2年前ということは、桜が寝子高へ入学した時期とは入れ違いになる。
「でも、芽森さんのような生活力ゼロの残念美人さんが異国のパリへ単身留学って無謀だったんじゃないですか?」
「桜ちゃんって気持ちが良すぎるほど素直な子なのね、嫌いじゃないわ」
鋭く抉り込むような桜のツッコミを、菜々緒が柳の枝葉めいて華麗に受け流す。
「でもそうね、最初の頃は大変だったわ。でもフランス語は勉強して言葉の壁はクリアしていたから、現地の色んな人に親切にしてもらって徐々に自立していったのよ」
桜は想像する。
きっと菜々緒は困っていると、誰かが手を差し伸べたくなるのだろう。
今の桜や、寝子島の住人達がそうしたように。
場が持たない事を恐れた桜は、自身が所属する寝子高生徒会の話題を口にする。
「この2年で寝子島で何が起きたか知らなくて当然ですよね」
「ええ、でも現理事長さんが、ののこちゃんのお父様だって聞いたわ」
「耳ざといですね……まぁ寝子高生にとっては鉄板の話題ですからね。今日もその理事長の気まぐれで午後の授業はすべて取りやめになってしまいましたから」
「前の理事長さんもアグレッシブだったけど、ののこちゃんのお父様も互いね?」
クスクスと笑う菜々緒は、一見すれば“普通”のキレイな女性にしか見えない。
「……ですね。そんな破天荒な現理事長の寝子高で、生徒会副会長を務めるのが、この私、
水上 桜
なのです」
「あら!」
胸を張る桜に、菜々緒は口元に手を添えて驚いた。
「生徒会副会長さんだったのね? 頼もしいわ」
「ええ、任せてください。なにせ芽森さんがいない間の寝子高生徒会は、役員全員が女性の2年連続で『女帝生徒会』ですから。そして、私は前年度は会計を務め、今年は副会長のポストに収まったのです」
……まぁ、今期は立候補者が他にいなくて、事実上の繰り上げ当選だったのだが。
それでも寝子高の謎の伝統の試練を乗り越えて、自信をもって生徒会副会長の職務を日々全うしているのだ。
「もっと詳しく話を聞きたい、ところだけど……」
話し込んでいたら、あっという間に寝子高の校門前に到着していた。
「ありがとう、桜ちゃん。それじゃ、美術の泉先生に挨拶してくるわ」
「芽森さん、その前につかぬ事を聞きますけど……」
桜が菜々緒の背を呼び止めた。
振り返る菜々緒へ、桜は確信的に問うた。
「駅までの帰り道、分かりますか?」
「全然分からないわ!!!」
「その自信だけは合格ですね!」
ノータイム迷子状態必至であったため、桜はやむなく職員室まで菜々緒と一緒についてゆき、寝子島駅まで送り届けざるを得なくなったのだった……。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月17日
参加申し込みの期限
2023年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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