this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
芽森菜々緒の再訪
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
「ダメだ! リスニング問題なんて滅べ! 芝3000mクラシック、逃げ彦いっきまーす!」
八十八旗 信彦
は星ヶ丘寮の自室からステイヤーの如き前傾姿勢のまま外へ飛び出していった。
なんたるダイナミック現実逃避!
「もう嫌だ! 英語の勉強は飽きたし! マイ彼女(スイートハート)も『彦にゃんの勉強の邪魔をしたくないから☆』とか言って、最近はあまり遊んでくれないし! 受験勉強として弱点克服が大事なのは分かっているけど! それでもこれ以上アルファベットを見るだけで鳥肌ものだよ!」
英語の勉強でかなり錯乱してしまっているようだ……。
「そう! これは気分転換だから! そんなわけでちょっと息抜きをしようかなと思うわけだけど、一人じゃあ寂しいから誰か誘えないかなー?」
全力の独り言と一緒に猛ダッシュする八十八旗が青信号の交差点を突っ切ると、その先に真っ白な人影を目撃した。
「おや? あれは! ナナちゃん!?」
八十八旗はその真っ白な髪に見覚えがあった。
すぐに八十八旗は方向転換、ジョギングを装って真っ白な髪の女の背中に声を掛けた。
「あれれ? 俺たちどこかで会ったことあるよね?」
ベタ過ぎるナンパ常套句!
これに声を掛けられた真っ白な人物……菜々緒は振り返ると、その深い蒼色の瞳でじっと八十八旗の顔を見詰めてから言い放った。
「いえ、人違いです」
「そっかー! 人違いかーって、おおぉいっ!?」
八十八旗が思わずノリツッコミ!
「いや絶対わざとでしょ今の? 前に星ヶ丘寮に住んでたナナちゃんだよね? 久しぶりだね。見違えたよ、またキレイになったからさ!」
「まぁ、信彦君はお世辞が上手くなったみたいね?」
「も~本心だって! てか帰ってきてたんだ? いつ帰ってきてたの?」
「ええ、つい先日にパリから日本へ帰国したわ」
久しぶりの再会にお互い軽く会話を交わす。
菜々緒が寝子高在学中は星ヶ丘寮で生活していたため、寮内で何度か会話を交わしていたのだ。
そして八十八旗もまた、2年前の『怪人セブン事件』に関わり、事の顛末を見届けたひとりでもある。
ここで菜々緒は、どうして八十八旗が汗だくなのかを尋ねた。
「1月の寒い中でジョギングなんて精が出るわね?」
「ああ、これはね……」
受験勉強の苦手教科が云々と経緯を話す八十八旗。
しかし火照った身体が寒風に晒されて、大きなくしゃみをしてしまった。
「へっくしょんセレブ!」
「今、くしゃみの語尾に癪に障る単語を付けてなかった?」
「またまた~! 気のせいだって! ああ、ナナちゃん? あの喫茶店で温かいお茶でもどうかな? 見たところ、地図を持ってて目的地までの道案内も必要っぽいし?」
「あ……」
菜々緒は気まずそうに顔を赤らめてしまう。
「そうね、立ち話もなんだし、少し温まっていこうかしら」
「そうこなくっちゃ! お茶代は俺が出すよ!」
ブラックカードを見せつけ、ろっこんを発動させる。
自称かっこいいポーズを決めた八十八旗を信用しやすくなったのか、菜々緒は言われるがままに近くの喫茶店へ同伴することにした。
「さあ、何でも好きなものを頼んでいいよ!」
「じゃあ、ホットコーヒー、ブラックで。それからホットサンドを」
「オッケー! 俺も同じものを頼もうと思ってたんだ、気が合うね!」
出来る男は女性と同じものを頼むことで、同調性のある人間だとアピールするのだ。
注文の品が届くまでの間、八十八旗はこなれた会話テクニックで菜々緒に笑顔を咲かせてゆく。
「――ってことで、適度な息抜きが必要なのさ!」
「みんな、受験で大変なのね。でも、信彦君のそれは現実逃避ではなくて?」
「おっと! 失礼な! いつも息を抜いてばかりのように見えるとか言われるけどね? 考えてもごらんよ? 俺は張り詰めた空気がないと自分を保てない風船じゃないんだ。決して逃げてるわけではないし、風船ですら空気の入れすぎは破裂の危険があるから、その、こういう時間も必要でって……何の話をしてたっけ?」
しどろもどろの八十八旗の様子に、菜々緒は思わず声を上げて笑ってしまった。
「あはははっ! あなたは人を笑顔にする天才ね!」
「あ、ああ! そうさ! 俺は天才なんだ! だから英語だって、エイゴオォォ……!」
絶望に脳を焼かれかける八十八旗の元へ、店員が注文したホットのブラックコーヒーとホットサンドを静かに置く。
そこからしばし、菜々緒が八十八旗に英語を教えようとするが。
「ナナちゃん、何か悩んでない? ついさっき、テオがそんなことを言ってたからさ!」
これ以上は八十八旗の頭に十円玉ハゲが出来てしまう為、彼は身の保身のために話題を変えた。
これに菜々緒は少々困った表情を浮かべ、ホットサンドを口にした。
「ふむ? それは黙秘って意味かな?」
食事中に言葉を発しない菜々緒の、精一杯の抵抗らしい。
「いいよ! 強要はしないさ!でも、もれいびじゃないと解決できない事なら、力になりたいな!」
三度のろっこんポーズ!
菜々緒はふと八十八旗へ、ポロッと心の奥を漏らした。
「ねえ信彦君?
ある日、突然、異世界から来たっていう変な人が家に押しかけてきたら、貴方はどうするかしら?
」
「ん? それがナナちゃんの悩みかい?」
八十八旗の言葉に、ろっこんの効果が切れた菜々緒はハッと我に返った。
「少し、話が過ぎたわ。やっぱり受験生のみんなに迷惑はかけられないわ。ごちそうさまでした」
「ちょ、ナナちゃーん!?」
駆け出して店を後にする菜々緒。
その背を店内から見守る八十八旗であった。
「ナナちゃん……そっち、寝子高と真逆の方角なんだけどなぁ?」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
芽森菜々緒の再訪
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月17日
参加申し込みの期限
2023年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!