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芽森菜々緒の再訪
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御剣 刀
と
小山内 海
は恋人同士である。
今日は仲良く受験勉強の息抜きにデートを楽しんでいた。
その最中、小山内が御剣の服の裾を引っ張って呼び止めた。
「ん? どうした海?」
刀は足を止め、小山内は筆談用のスケッチブックへペンを走らす。
『あそこに菜々緒先輩がいる』
小山内が驚きながら指を差す。
その指の先には、道路を挟んだ歩道でウロウロしている菜々緒の姿。
御剣はテオの言葉を思い出す。
「テオが言ってた通り、本当に戻ってきてたんだな……芽森先輩。というか道に迷っているよな?」
御剣は『怪人セブン事件』に深く関わったひとり。
だから菜々緒の帰還はもれいびの中でも一際敏感であった。
それはそれとして、地図をぐるぐる回転させて眺める菜々緒は、かつての凶悪な所業を行っていたナナオとは似ても似つかない。
今の菜々緒は残念な美女と形容するのが相応しい。
「テオが言うには、芽森先輩がもれいびに助けを求めてるらしい」
『……テオが言ってたこともあるしね』
『なにか困ってるのかな?』
小山内もこのデートが菜々緒の捜索を兼ねている事は了承している。
色々とトラウマを抱える事も経験した彼女だが、小山内は菜々緒自身には悪感情を抱いていなかった。
御剣は逡巡しながらも話を続けてゆく。
「かもな。ただ、芽森先輩は迷っているようだ……いや、ここまで来て頼む以外の選択肢はないと思うんだけどな。まあ、あれだけの事があったんだし、躊躇うのも仕方ないか? なんかもの凄く昔のような気がするけども」
『刀、会いにいこうよ』
色々と考える御剣に対して、小山内は即決即断即行動。
スパッと判断する恋人の判断の早さに、御剣も考えあぐねても仕方がないという結論に至る。
「そうだな、挨拶くらいはしておこう。あと地図はそうやってぐるぐる回して使うものじゃないってことも教えてやらないと」
ふたりは横断歩道を渡って、菜々緒の元へ向かっていった。
「お久しぶりです、芽森先輩。テオから先輩が帰って来たって聞いたんで」
御剣が声をかけ、小山内がぺこりと頭を下げた。
『お久しぶりです、菜々緒先輩』
スケッチブックに“会話”を綴る小山内。
呼び止められた菜々緒は振り返ると、見知った後輩達の顔に蒼い眼を輝かせた。
「まぁ! 刀君! それに、海ちゃんよね? こんなところで偶然会えるだなんて!」
小山内は嬉しそうに顔を綻ばせる菜々緒の様子に、なんだか毒気を抜かれる感覚を味わってしまう。
(本当に『人が変わった』みたい。良い傾向なんだけど。というか、菜々緒先輩ってこんなふうに笑えるんだ)
在学中、いつもは澄まして物静かで、近寄りがたい雰囲気だった菜々緒。
その頃を知っている在校生として、目の前の彼女の態度はとても新鮮だった。
「芽森先輩、パリからこっちへ帰ってきたって、島で噂が持ちきりだったんだ。テオももれいびに知らせてくれている」
「そう、なのね。あの灰色猫ってば、余計なお節介をしてくれるのね……」
御剣の言葉に、笑顔を保ったまま目の奥が揺らぐ菜々緒。
やはり、どこか遠慮や躊躇いを御剣と小山内は感じ取った。
なので、御剣が話を切り出した。
「折角の再会だ、そういう話は一旦横に置きませんか。俺と海は今、芽森先輩とは『フツウの後輩』の仲なんですから。テオからも先輩は相談事があるようだとも聞いたんで。俺でよければ悩みを聞きますよ、まあ頼りないかもしれませんが」
『私も協力します 菜々緒先輩のなやみそうだん』
『あの時は色々とひっしで じぶんの事だけで手いっぱいだったから』
『だからこうして話すことには ていこうないですし』
会話のテンポ重視のため、一部の漢字を省いて筆談する小山内。
寄り添ってくれる二人の気持ちに、菜々緒も態度を軟化しようと考え直す。
「ありがとう。ふたりは私の事を理解してくれて……嬉しいわ」
御剣は真っ直ぐに菜々緒の蒼い瞳を見詰めながら頷いた。
「後輩として困ってる先輩の力になりたいだけです。もとより道に迷っているみたいでしたし」
『どこへ行くよていですか?』
小山内の質問に、菜々緒は寝子高へ向かいたいと言った。
ちなみに、現在地はシーサイドタウンの海岸線付近あたりである。
「お世話になった美術の泉先生に、帰国の挨拶をしたいの。留学の時、色々と力を貸してくれたから」
「泉先生か。確か、ああ見えて世界的デザイナーなんだよな。芽森先輩を目に掛けるのも納得だ」
『よかったら みちあんない します』
小山内の厚意に、菜々緒はほっと安堵の表情を浮かべた。
「ありがとう、海ちゃん。……因果なものだけれど、やっぱりふたりは接しやすいわね。けれど、刀君、デートの邪魔じゃないかしら?」
唐突な菜々緒の気遣いに、刀の方がぎょっと驚いてしまう。
「えっ? 俺と海が付き合ってるって、まだ言ってませんよね?」
小山内も無言で何度もこくこくと頷く。
これに菜々緒が思わず吹き出してしまった。
「だってふたりとも、仲睦まじげに手を繋いでるのだもの」
指摘された通り、ふたりは顔を見合わせて……手持ち無沙汰からか、互いの指と指がしっかりと絡みあっていた。
慌ててふたりは取り繕うように手を放す。
小山内はすかさずスケッチブックに弁明の言葉を書き連ねる。
『はい わたしは今 刀君というコイビトがいます』
少しだけ字が震えてるのは、ドキドキと早鐘のように打ち付ける鼓動のせいだ。
御剣は別に隠すつもりはなかったのだけれども、菜々緒の指摘で急に恥ずかしさが込み上げてきてしまった。
「それじゃ、道案内がてら恋バナを聞かせてくれないかしら? もうキスはしたのかしら?」
ニッコリと上機嫌に……そして懐かしいサディスティックな笑みを御剣に向ける菜々緒に、彼はやっぱり手強いなと思ってしまった。
だが数分後、御剣は菜々緒から羨望の眼差しではなく、ゴミを見下すかのような白い眼で見られていた。
「ねえ刀君? 在学中から割と無自覚ハーレム状態だったのは知ってたけれど……海ちゃん公認の二股交際って……本気で言ってるのかしら?」
「待ってください芽森先輩。滅茶苦茶怖いです!」
『菜々緒先輩、ストップ』
狼狽える御剣を庇うように、小山内が菜々緒の間に割ってなだめている。
『たしかに刀は もうひとりのカノジョとも つきあってます』
『けれど フタマタじゃないです』
スケッチブックを押し付けるように主張する小山内。
菜々緒はこれに言葉を返そうとするが、凄まじい速度でスケッチブックに文字を連ねる小山内に、思わず口をつぐんでしまった。
そして小山内が出した“二股の理由”に、菜々緒は目を疑った。
『だって 私もその子のことが 大好き❤』
菜々緒は理解不能といいたげにスケッチブックに書かれた文字を見詰めている。
「えっと、多様性を重んじる今の社会傾向からして誰も非難はしないけど、それでもちょっと待って?」
これって二股交際じゃなくて、三人ともまさかの両想いという、ハーレムの完全形態なのでは?
小山内は頬を赤らめながら内股気味にくねくねして、スケッチブックに嬉々として文字を走らせる。
『私、刀の事もあの子の事も大好きでアイしてる』
『だから3人でいっしょに幸せになろうって』
「もう理解したわ、海ちゃん」
甘々のノロケ話に菜々緒は、胸やけで憔悴する。
何か話題を変えなければ、と小山内は話題を変える。
『今の寝子校の理事長って ののこちゃんのお父さんなんですよ』
小山内の発言に菜々緒は全身が電撃に打たれたかのようにビクッと痙攣させる。
「ええぇっ!? ののこちゃん、お父様がいたの!?」
「驚くポイントはそこじゃないよな!!!」
思わず御剣がツッコミを入れてしまった。
結局、世間話や菜々緒のパリでの生活の土産話など、特に他愛のない雑談を交わした御剣と小山内は、デートに戻るために菜々緒と別れる事になった。
「芽森先輩。本当のことを教えてくれませんか? ……先輩、困ってますよね?」
ピタリ、と菜々緒の脚が止まる。
「ここまで来て相談なしなんて、水臭いですよ」
小山内も声に出せないが、じっと菜々緒を見詰めている。
すると、菜々緒はツカツカと二人の元へ戻ると、小山内のスケッチブックにサラサラと文字と数字を書き込んでゆく。
「受験で大変な時期でしょ? ……無理にとは言わないわ」
そう言い残して、再び立ち去ってゆく菜々緒。
スケッチブックには、菜々緒が滞在する東京都内の超高級ホテルの名前と部屋番号、そして菜々緒のスマートフォンの電話番号が記されていた。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月17日
参加申し込みの期限
2023年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月24日 11時00分
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