this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
新しき、年の始めに。
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
昼時のディスカウントストアの店内を、
朝鳥 さゆる
は慌ただしく歩く。手に下げた買い物かごには、幾つかの日用品や調味料――いずれも足りなくなったり、切らしてしまったりしたものだ。
それらを、店内の配置を熟知しているからこその最短ルートで歩き、かごにどんどん入れていくさゆるに、すれ違う買い物客から不思議そうな眼差しが向けられた。
『寝子高生?』
『え、でも見た感じ大学生くらいじゃない?』
そんな囁き声すら耳に入るが、さゆるは一切気にしない。それはいつもの事でもあったし――そんな些事に乱されるような心の余裕が、今のさゆるにはないせいでもある。
ゼリータイプの栄養ドリンクが目に入り、一瞬迷って何種類かかごに入れた。もしかしたら、こういう物の方が飲食しやすいかもしれないし。
(じゅん……大丈夫なの……)
じりじりと胸の内を焦がす衝動を鎮めるようにスマホをチラリと見たが、恋人の
姫木 じゅん
からの着信も通知もなかった。それに安堵と、もしかしたら連絡も出来ないくらい悪いのではという焦燥が同時に沸き起こる。
とにかく、早く帰ろう。そう足早にレジに向かい、会計を済ませたさゆるは一路、じゅんと同棲しているマンションへの道を走る。
――昨夜、じゅんは熱を出した。正確には、勤め先であるキャバクラ『プロムナード』から、じゅんが心労のあまり倒れたと連絡を受けたのだ。
その、心労の理由も判っている、けれども。高熱に頬を上気させ、苦しげに喘ぐじゅんを看病しながら過ごした一夜は、とても生きた心地がしなかった。
だから――今日は始業式だったけれども、当然、さゆるは休む気でいたのだ。始業式なんかより、学校なんかより、じゅんの方が比べようもなく大切だったから。
けれども、それを当のじゅんが拒んだ。
「お願い……数時間で良いから、1人で居させて……」
「でもじゅん、まだこんなに熱があるのに」
「わかってよ。こんなみっともない姿、誰にも見せたくないの……」
誰にも――さゆるにすらも、見せたくはないと。首を振りながらしまいには泣き出して、何かあったらスマホで呼ぶからお願い、と嗚咽交じりに訴えられては、それでも休むと主張する事は難しかった。
だから、絶対に呼んでと念押しして、それでも心を大いに残しながらも向かった学校で、気が気でない思いをしながら始業式もホームルームも大掃除も、何もかもを無難に手短に済ませ。下校途中に買い物も終えて、急ぎ、帰路についているのだった。
閑話休題。
マンションに辿り着き、ドアを開けるのすらもどかしく――だがじゅんが寝ていたらいけないと細心の注意を払ってさゆるは、そっと部屋の中に滑り込んだ。買ってきた物をそっと置いて、何よりまず向かうのはじゅんの元だ。
「――じゅん?」
もし眠っていても起こしてしまわない程度の、吐息のような声で囁きながらそっと覗けば、果たしてじゅんは眠っていた。とても静かに――昨夜の苦しげな様子が嘘のように、静かに。
けれども少しやつれた面持ちを見れば、まだまだ彼女が回復していない事は明らかだった。息すら殺してそっとベッドに近寄り、さゆるはじっとその寝顔を見つめる。
すぅ……すぅ……
安らかな寝息が、泣きそうなほど嬉しかった。ゆえに静かにその寝顔を見つめ、繰り返す安らかな寝息を聞くうちに、さゆるの口からも小さな欠伸が零れ落ちる。
何しろ、昨夜は夜通しじゅんの看病をしていたのだ。今日もじゅんの事が心配で、ずっと気を張り詰めていたのだけれど――ここに来て緊張の意図が緩んだのだろう。
気付けば、何度もさゆるは欠伸を噛み殺し――そのうち、気絶するように深い眠りへと滑り落ちていく。そうしてマンションの中には、2人の静かな寝息が響いたのだった。
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、または初めまして、蓮華・水無月と申します。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
皆さまそれぞれの『1年の始まり』の物語、いかがでしたでしょうか。
書いているうちにすでに新年を迎えた気分になりながら、頑張って執筆させて頂きました。
現実ではこれから新年、どころかクリスマスと年末が控えておりますが、すでに新年な気分なので準備を考えようとすると不思議な気分です。
あ、あと高校生に戻った気分にもなりました……不思議……。
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
新しき、年の始めに。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月15日
参加申し込みの期限
2023年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!