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新しき、年の始めに。
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始業式やホームルーム、大掃除も終われば3学期初日も終了だ。帰りの挨拶をして三々五々に帰って行く生徒達の中、
御巫 時子
が向かったのは理科室だった。
お目当てはもちろん、
五十嵐 尚輝
先生。3年5組のクラス担任でもある尚輝先生とは、つい先ほどまでも顔を合わせていたけれども――好きな人と、少しでも多くの時間を共に過ごしたいと願うのは、恋する者の当然の真理と言える。
ゆえに、時子は真っ直ぐに理科室へと向かい、そっと覗き込んだ。始業式なのだから、もしかしたら尚輝先生も何か事務仕事があったりするかもしれない――と思わないでもなかったけれども、
(尚輝先生ですしね)
実績と信頼の実験好きの尚輝先生は、果たして覗き込んだ理科室の定位置に居た。それにほっと息を吐いてから、注意深く観察する。
もし実験中だったりしたら、邪魔をしては大変だ。内容によっては、集中力の切れた一瞬の隙に結果が出てしまって、最初から実験をやり直し――なんて悲劇もあると言うし。
だから尚輝先生の様子や、周りの器材の様子を確認する。もし実験中だったら終わるまで待っていようと思っていたが――それはそれで、時子にとっては楽しい時間なのだ――幸いにして、尚輝先生はまだ実験の準備をしているだけのようだった。
だからまた安堵の息を吐き、今度こそ理科室へ足を踏み入れる。
「尚輝先生、少しお話しませんか?」
「御巫さん。はい、大丈夫です」
そうして声をかけた時子に、声をかけられた尚輝先生は穏やかに頷きながら、時子の定位置を示してくれた。それに嬉しく目を細め、失礼しますと断って歩み寄る。
珈琲を淹れるのは、いつもの様にビーカーで。――ああ、幸せな時間だと思う。
熱々のビーカーを手渡して、定位置の椅子にちょこんと腰をかけながら、時子は尚輝先生をじっと見つめた。年末年始は一緒に過ごすことが出来たけれども、それ以外の時間を尚輝先生は、どんな風に過ごしていたのだろう。
好きな人の事は、何でも知りたいと思うのもきっと、恋する者の性だろう。ゆえに時子はほんの少し首を傾けながら、尚輝先生、と問いかける。
「先生は冬休みどうされてたんですか?」
「冬休み、ですか? 色々ですね……仕事もありますし、実験も捗りました」
そんな時子に、尚輝先生はずずっとコーヒーを啜りながら、少しばかり考えるように虚空を見上げた。生徒が長期休みの間でも、先生方は普通に出勤して、学期中では出来ないあれこれを片付けたり、研修を受けに行ったりするのだ。
――が、しかし。実験も捗った、というのは実に尚輝先生らしくて、時子にとっては心配な言葉である。
「風邪など引かれてないですか? ちゃんと暖房はつけられましたか?」
ちら、と理科室に備え付けられている暖房の方を見ながら尋ねれば、どうだったかな……と何とも頼りない返事が返って来た。それでなくとも、学校という場所は暖房設備などに不安があるところも多いし、休み中は元から切っている所もある――なんて話も聞くから、心配がいや増してしまう。
じと、と訴えるような確かめるような眼差しで、つい尚輝先生の全身をくまなくチェックしてしまった時子だ。それに気付いた尚輝先生が、いや、と言い訳のように首を振った。
「その、風邪は引いてません。引いてないから大丈夫――のはず、です」
「だと良いのですが……アパートにもちゃんと帰られてますか?」
そんな尚輝先生に、さらに探るような眼差しを向ければ、そっと窓の外を見つめられる。ふぅ……と思わずため息が零れてしまったのも、無理からぬことだろう。
もうすぐ、時子は卒業する。そうなれば今のように、理科室へ会いに来るなんてことは出来なくなるのだから、叶うなら尚輝先生には出来るだけ、アパートにも帰って欲しい。
そう――お願いしていた時子はふと、既視感に苦笑した。
「ふふっ、前にも同じような事をお話ししましたね」
「ああ――うん、面目ないです……」
「いえ。そうだ先生、ご都合が良い日があればまた、お掃除と料理を作りに行かせて頂いても良いですか? 前にお掃除してから、元に戻って来てると言われてましたよね」
「そうですね。お願い出来ると助かりま……って、本当に面目ないです……」
時子の言葉に、さすがの尚輝先生も思う所があったようだ。両手で握ったビーカーに、はぁぁぁぁ……と深くため息を吐いてしまう。
嗚呼、けれども、そんな所すら尚輝先生の尚輝先生たる所以であって。そんな所もまた愛おしい所なのだと、時子はくすぐったく目を細める。
いつの間にか珈琲は、すっかり冷めてしまっていた。新しく淹れ直しますねと手を出せば、残っている珈琲を飲み干してから、お願いしますと手渡される。
ふふ、と嬉しく微笑んだ。
「明日からまた、お昼にお弁当を作って持って来てもよろしいですか?」
「ええ。助かります」
「良かったです。先生、何かリクエストはありますか?」
「そうですね……実験中でも食べやすいと助かりますが……」
時子の言葉に、何でも良いと言いつつ割と真面目に答える尚輝先生である。否、お弁当の時は実験をしないで欲しいのだが。
そう思いつつも、考えてみますね、と時子は微笑み頷いた。この様子だとお正月も実験三昧だったのだろう、せっかくだからお正月気分も味わってもらう為に、だし巻き卵や昆布巻きなんかも良いかもしれない。
(片手でも食べやすく硬めにしたり、小さく切ってピックに刺せば大丈夫でしょうか……?)
そんな風に、色々と楽しく考えを巡らせながら、尚輝先生が始めた実験をじっと見つめる時間は時子にとって、あっという間に過ぎて行くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月15日
参加申し込みの期限
2023年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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