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新しき、年の始めに。
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スマホを見れば、昼を少し回ったところだ。それを確認してまたスマホを仕舞い、
椎井 莉鳥
は少し思わしげに視線をさ迷わせた。
始業式も無難にこなし、宿題提出も、大掃除も無事に終了した、放課後。多くの3年生がそうであるように、莉鳥もまた大学受験を直前に控えて、受験勉強の追い込みに余念のない時期だ。
しかも莉鳥が志望しているのは、薬学部。第一志望は木天蓼大学薬学部だけれど、本土の大学の薬学部も受験をするので、冬休み中だって模試の結果と何度も睨めっこしていた莉鳥である。もちろん今日も受験対策勉強のため、木天蓼市内にある予備校に行く予定。
――なの、だ、けれども。
(学食でお昼を食べてから行こう)
そう考えて莉鳥は鞄を手に、学食へと足を向けた。腹が減っては戦が出来ぬ、これからしっかりと勉強をするためにも、しっかりと昼を食べることは大切だ――何より学食なら安くて速くて手軽だし。
ゆえに莉鳥は学食で席を確保すると、券売機で少し考え、日替わり定食Aのボタンを押す。がこん、と出て来た食券を食堂のおばちゃんに渡し、そのまましばし待っていたらふいに、先輩、と呼ぶ声がした。
誰ともなく、ただ『先輩』と呼ぶだけのそれが自分の事だと、莉鳥が気付けたのはその声に聞き覚えがあったからだ。案の定、振り向けばそこには陸上部の後輩が居た。
中倉 琉歌――短距離走が得意な子。寝子高のジャージを着ているという事は、これから部活なのだろう。
琉歌は莉鳥の様子など気にした様子もなく、ぐいぐいと近寄って来た。
「あけましておめでとうございます、先輩」
「――おめでとう」
それに返す莉鳥の言葉は、我ながらそっけないと感じるものだったけれども、これまた気にした様子もなく勝手にお喋りを始める。何でも琉歌は桜花寮暮らしだそうで、冬休み中は実家に帰省していたのだけれど、つい昨日こちらに戻って来たのだとか。
いや本当に聞いてないし、と話半分どころか殆ど受け流す莉鳥である。ちょうどA定食が出て来たのでトレイを持てば、ご一緒しても良いですか? と同じくトレイを手にした琉歌がついてきた。
(――なんなの)
いちおう尋ねる体裁を取ってはいても、莉鳥があからさまに気のない素振りをしているのに、随分と強いメンタルだ。それを躍起になって追い払うほどでもなかったので、放っておいたら琉歌は本当にテーブルまでついて来て、空いていた正面の席に座ってしまった。
なんなの、とまた思う。今から席を変えるのもおかしな話だし、さっさと食事を済ませてしまおうと箸を取った。
いただきます、と琉歌も箸を持つ。あちらはスタミナ丼――これから部活なのだろうから、腹ごしらえはしっかりした方が良い。
無意識に『先輩』の眼差しでチェックしてから、まあ私には関係ないけど、莉鳥は視線を戻して食べ始めた。それを見届けたように一拍置いてから、琉歌もスタミナ丼を食べ始める。
しばし、何とも居心地の悪い沈黙が落ちた。否、そう思っているのは莉鳥だけかもしれないと、琉歌の常と変わらない、それゆえに考えの良く読めない表情をチラリと見る。
その視線が、不意に琉歌のそれと絡んでしまった。内心でぎくりとしつつ、何でもない風を装う莉鳥に、琉歌がにっこりする。
「先輩、そろそろ受験近いですよね」
「そうね」
「これ、よろしければどうぞ」
そうして琉歌がテーブルの上に置いたのは、何かのお守りだ。『学業御守・合格祈願』――受験が近いですよね、と確認された事を思い出す。
驚きと不審に眉を潜め、琉歌を見つめた。
「これは?」
「地元の神社、受験の神様として有名なんです」
その眼差しに、琉歌の浮かべた笑顔は少しも揺らがない。少しくらいは怯んだり、もっと別の感情を見せても良さそうな物なのに。
とはいえ、お守りに罪はないし――琉歌の思惑が何だったとしても、御利益自体はあるだろう、きっと。
「……そう、ありがたく頂戴するわ。ありがとう」
ゆえに莉鳥は目を伏せて、礼を言いつつお守りを受け取った。頑張ってくださいね、と琉歌がにっこり笑って残りの丼を掻きこみ、トレイを持って立ち上がる。
「それじゃ、部活行ってきます。お先に失礼しますね、先輩」
「――ええ」
そうして去って行く琉歌の背に、やはり気のない返事を投げて莉鳥も、A定食を食べ切った。そうして貰ったお守りをカバンに入れ、予備校へ行こうと立ち上がったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月15日
参加申し込みの期限
2023年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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