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【お正月】3つの世界を巡る魔行列車の旅
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シーサイドタウン駅に横付けするような形で魔行列車が停まっていた。元日とあって大勢の人で賑わっていたが、黒々とした機関車に足を止める者はいなかった。
その時、発車を意味する警笛が辺りに響く。
耳にした
綾辻 綾花
は隣にいた
早川 珪
に早口で言った。
「珪さん、急がないとねこでんが発車してしまいます」
「これが?」
珪は先頭車両に目をやり、困ったように笑う。
「……たまにはいいか」
納得して綾花と共に車両に乗り込んだ。近くにいた制服姿の青年は青白い顔で微笑み、ご乗車ありがとうございます、と口にした。
空いている座席に落ち着いた二人は窓に目を向けた。
見慣れた寝子島の風景はすぐに終わりを告げ、現実離れした奇観に切り替わる。
「夢でも、見ているので……しょうか……」
綾花の途切れがちな声に珪は抑えた声で、おやすみ、と言って傾く頭にそっと肩を貸した。
通り掛った
銭屋 ポン松
は同じように声を落とす。
「私は両替屋を営んでいます。お嬢さんの様子ですと霊界を通り過ぎて星幽塔までいくことになるでしょう」
「意図はわかった。そこで使える通貨に両替を頼む。あと、手数料は?」
「初回利用の特典として控え目にさせていただきます」
ポン松は満面の笑みでスーツの内ポケットから長財布を取り出した。手早く両替を済ませると、珪に向かって軽く頭を下げた。
「よい一日を」
「ありがとう」
その遣り取りを余所に綾花は、猫写真集が、と目尻を下げて呟く。
「猫の夢かな」
珪は綾花を横目で見たあと、窓の景色に目を移す。暗がりは仄かに光る霧のようなものに侵食された。
軽い振動が目覚まし時計の役割を果たし、綾花は目覚めた。少し寝ぼけているのか。周囲を見回す。
隣にいた珪に恥ずかしそうにして聞いた。
「もしかして、私、今まで寝ていました?」
「ぐっすりだったよ。目覚めの散歩に下りてみるかい?」
珪の言葉を受けて綾花は窓に目をやる。
西洋風の建物が軒を連ね、呼び込みの声が車内まで聞こえる。通り過ぎる人々は様々で銀色の甲冑や黒いマントを羽織っていた。星幽塔は懐が深く、人類にとどまらない。二足歩行の爬虫類を思わせるリザードマン。多足のクモのようなアラクネまでいて買い物を楽しんでいるようだった。
「ここは星幽塔ですね。興味があります。あ、お金はどうしましょう」
「大丈夫だ」
珪は掌に載せた貨幣を見せた。
「いつの間に」
「綾辻さんが猫写真集を楽しんでいる時に」
「え、どうしてそれを!?」
「さあ、下りよう。停車時間は三十分だ」
先に立ち上がった珪は綾花の手を取り、揃って下車した。
二人は石畳を歩き、頻繁に立ち止まる。売られている物は多種に渡る。目移りして一つに絞ることができない。
綾花は店頭に並べられた品々に翻弄されるように目を動かす。
「お土産として相応しい一品はどれなのでしょう」
「僕にもわからない。形状だけでは用途さえ、はっきりしない」
珪は紫色の勾玉のような物を見て言った。
「そうですね。希望としては持ち運びに苦労しない大きさで、その、珪さんとお揃いのものが欲しいです」
綾花は珪の横顔をちらりと見た。
「ここにはなさそうだ。他を当たろう」
「はい、一緒に探しましょう」
人波に流されて迷子にならないように二人は手をしっかりと繋いで見て回る。
動物を模したブローチに綾花は反応した。
「猫っぽいのですが、どうなのでしょう」
「これはドラゴンかな」
水晶のような玉を抱くドラゴンが置かれていた。珪の頭部に匹敵する大きさなので手に取ることはなかった。
「あら、素敵なお兄さん。こちらで一杯、飲んでいきませんか?」
珪に擦り寄るようにして近づいてきた女性は胸元が大きく開いたイブニングドレスに似た服を着ていた。サキュバスらしく背中に黒い翼を生やし、赤い瞳を爛々と輝かせて尚も迫る。
「珪さんを誘惑しないでください!」
綾花は強い口調で割って入る。一睨みして珪の手を引いて裏通りに突っ込んでいった。
「あまり離れると乗り遅れるかもしれない」
「そう、ですね」
沸騰した頭が急速に冷える。綾花は目を逸らした姿で珪と向き合った。
「珪さんは、その、露出が多めの服って好きなのですか?」
「どうだろう。その人に合っている服の方が自然でいいと思う」
「今回の私は、どうでしょう」
短いスカートを気にするように軽く手で押し下げる。
「シックな黒の服と活発な印象を与える短いスカートの取り合わせがいいね。綾辻さんの魅力を余すところなく、表現しているように見える」
「……そうですか。その、珪さんの黒いスーツに臙脂の服がとても似合っていて、まるでペアルックみたいで……嬉しいです……」
「ありがとう。時間が迫っている。行こう」
「はい、珪さん」
二人は手を繋ぐと溌溂とした顔で城下町の店を巡った。
定刻となり、魔行列車がゆっくりと走り出す。車内販売で大忙しの
ヴィーゼ・ベルンスタイン
は下りることが叶わず、半ば自棄になった状態で怒りの笑顔を振り撒いた。
座席に戻った二人は共に胸元を見つめた。黒猫のブローチが付けられていた。目に当たる部分が白く光っている。
綾花は満足そうな笑みを浮かべた。
「このブローチは相手の猫ちゃんに反応して光るそうです。これで珪さんと出会える機会が増えますね」
「猫か」
二本の尻尾には触れないで珪は笑顔で頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
神話・伝説
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月19日
参加申し込みの期限
2023年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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