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【お正月】3つの世界を巡る魔行列車の旅
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猫鳴館は九夜山の裾野にひっそりと佇む。築六十年を超えていて外観は廃墟に近い。そこに人々が集い、笑い声は外にまで聞こえていた。走る音までして派手に転ぶ音が響く。
延々と続く新年会。終わりが想像できない程の賑やかさであった。
その明るさに背を向けて
月原 想花
が現れた。ダッフルコートで身を包み、少し猫背となった姿で歩き出す。
ベリーショート
の髪に慣れていないのか。下り坂で何度も手を当てた。
――買い出しはいいんだけど、コンビニで何を買えばいいのかな。
自ずと歩幅が狭くなる。ぼんやりした様子で歩いていくと、強い向かい風に吹かれた。思わず顔を背け、コートのポケットに両手を突っ込んだ。
違和感を覚えるような表情となり、そっと右手を出した。摘まんだ長方形の物に顔を近づける。小さな文字を仔細に見るように眼鏡の奥の目を細めた。
「……霊界線?」
口にした途端、顔が強張った。
――元日限定で無料って切符にあるけど、これって絶対にダメなヤツだよね?
心の中の問いかけに何度も頷いた。
想花はシーサイドタウンの道を急ぐ。コンビニエンスストアの前を通り過ぎて尚も足を速める。
すれ違う人々は怪訝な顔で想花に目をやる。
「……逃げたらダメだ、逃げたらダメ……」
強い気持ちが独り言として漏れていた。上体を斜めに倒し、駅前のコンコースに突っ込んだ。
「え、機関車!?」
先頭車両の煙突に目がいく。薄緑色の煙がゆるゆると流れていた。
「……霊界線なのかな」
確信が持てず、他の車両を外から見て回る。特におかしいところはなく、古めかしい感じを受けた。
「ご利用になりますか」
後ろからの声に想花は驚いて振り返る。
「切符を拝見します」
制服を着た青年が言った。顔色が悪いというよりも青白い。赤い腕章には黒い文字で『臨時駅員』と見て取れた。
「これ、かな?」
ポケットから出した切符を見せると青年は口角を上げた。
「間もなく魔行列車は発車いたします。いかが致しますか」
「あ、あの、それなら乗車で」
「ご利用、ありがとうございます」
勧められるままに想花は魔行列車に足を踏み入れた。
かなりの数の乗客がいた。飲食を楽しむ様子を目の当たりにして、更に緊張は高まった。
――あの赤い顔の人、頭に角があるんだけど。あっちには黒い翼を生やした天使、ではなくて悪魔かな。
目立たないように背を丸めて足早に通り過ぎる。
別の車両に移ると窓側の席が空いていた。想花は駆け込むようにして座ると、発車を意味する警笛が聞こえた。
細かい振動はなく、全身を浮遊感に包まれる。自然と目は窓の外へ向かう。
――いつもと違うような感じは……これって浮いている?
顔を窓に近づけた。
高い建物が眼下に見える。代わりに海の範囲は広がり、瞬きを忘れて眺めた。
一瞬、車内が暗くなった。トンネルに入ったような状態は数秒で終わり、座席から僅かな揺れを感じるようになった。
「もしかして、ここが霊界?」
口にした瞬間、頬に両手を当てた。首や腕を触り、最後に足をじっと見つめる。
――前にきた時と同じで幽霊にはなってないんだよ。
安心したことで喉の渇きを強く意識するようになった。僅かに腰を浮かせて前後を見やる。
その時、中年男性の
銭屋 ポン松
と目が合った。通路の中程で揉み手を始める。
「出番ですか!」
「え、な、なんで!?」
先の見えない展開に想花は顔を引いた。ポン松は出っ張った腹を揺らして足を急がせる。止めていたスーツのボタンが弾け飛び、こんな時に、と言いながらも足を止めないで想花と向き合った。
「霊界のお金に両替ですね」
「ああ、そういうこと。それならお願いしようかな」
その一言を引き出したポン松は満面の笑みを浮かべて両替を行った。
「またのご利用、お待ちしております」
「こっちも頼む」
「わかりました。すぐに伺います」
ポン松は商売道具の長財布を持って別の乗客の元へ駆け出す。荒い息遣いを耳にした想花は微妙な笑みとなった。
――見ているだけで身体が熱くなってくるんだよ。
無意識に近い状態で喉を摩った。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
神話・伝説
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月19日
参加申し込みの期限
2023年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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