this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
The Backrooms Nekojima
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
11
つぎへ >>
【Level NK-564: "Silence Phobia" (静寂恐怖症)】
「遺影(Yeah)ーーー☆」
『The Backrooms』に幽霊あらわる!
乱蘭・フローレンス
の笑顔もまぶしく、ホラーシナリオとは思えぬ滑り出しだがひとつご容赦いただきたい。このページに限っては襲い来る恐怖もかすむであろうから、お好みのドリンクなど用意しポテチでもつまみながら笑読されるのがよろしい。
乱蘭はあやかしである。幽霊である。霊界の住人ならばおよそ生身の人間が飛び上がり腰を抜かすであろう恐怖などあくびが出るほど見飽きている。道ばたのオヤジがこく屁みたいなものである。んなもなあ日常の一幕に過ぎないのだ。ところで乱蘭はと書き出したが名前は乱蘭で良かっただろうか、フローレンスも名前っぽいのだが、こちらはファミリーネームだろうか。そうか。ではひとまずやはり乱蘭は、と書き進めさせていただく。
空間は薄暗がりに包まれているが、ところどころにぼうと浮かび上がるネオンサインは滑稽に満ちている。道化の扮装をした熊やら狐やら、猫やらが歌い踊り、ギターを弾きならしドラムセットを叩きまくるさまはサーカスのピエロ、いやさ狂乱のディスコクラブ、へっぴり腰のボン・ダンス。スピーカーからはいささか調子っぱずれで愉快なディキシーランド・ジャズが流れているし、すっかり楽しくなった乱蘭の足も思わずへたくそなステップを踏む。ちなみだが乱蘭は幽霊ながら両脚ひとそろいが揃っていてこれがなかなかに美脚なのだが、目にする者もなくそもそも普段から引きこもってPCやらテレビにかじりつきサブカル三昧浸りまくっていたりするあやかしの風上にも置けない不良幽霊であるので、披露する機会はあまりなく宝の持ち腐れである。
話がそれた。ともかく、乱蘭はリズムに乗ってよろめきと紙一重のステップをてけてけてんとやりながら、きらりと白い歯を覗かせ笑った。
「なかなか楽しげなところでござるな~! この上はあの熊とか狐とかケモノの擬人化美少女美少年でも現れてくれたら拙者、尊みで死するも厭わずファーーー!?」
唐突なファー! はプロゴルファーが前方注意を喚起するかけ声ではなく、向こうの扉をぶち破ってくだんのピエロ熊がこちらへ突撃してきたからである。これが美少女化されていればまだ良かったがわりとがっつり熊であった。いくらか愛嬌のある熊の着ぐるみなのだが、問題は表面の生地がばりばりに破けてのぞく機械部品とか飛び出す鉄の骨組みとか、眼孔からでろり垂れ下がる目玉がわりの電球とか、そのへんであろう。あと着ぐるみのクセに爪があまりにも鋭い、ニャックスメンに出てくる二本角おったてた髪型の黄色いヒーローくらい鋭い。それで子どもたちを抱きしめるつもりなのかお前はと乱蘭のひとりツッコミもカラ回りした。
「あまりにも突然のエンカウント! 熊タソご乱心でござる、つーか拙者は食せんよ幽霊だから! やべー目がイッてる、無理でござるわこれ!」
一目散、脱兎、三十六計逃げるがなんちゃら、全力疾走で遠ざかる。めいっぱいに手足を回転させるが身体が浮いてるのであまり意味はなかった、だって幽霊だから。
ひとまず壁を通り抜けて難を逃れる。嗚呼拙者、幽霊で良かった……心の底から安堵しつつ周囲を眺めて納得した。なるほど、ここはどうやら某有名バーガーチェーンの店舗内であるようだ。いや正しくはそれを模倣したらしいひどく低レベルなパチモンのようなのだが、まあそこは言ってもせんのないことだ。どうせまともな空間ではなかろ、と霊界暮らしはふんすと荒く鼻息を吐く。
店舗には東西南北に四つの出入り口があり、東の扉は西へ、南の扉は北へそれぞれに繋がっているらしい。いくら扉をぱかぱかと開いて飛びこもうとも同じ店舗をループするのみで、一向に外界へ飛び出してゆくことはできなかった。
「まったく節操のない怪異でござるなぁ。ホラーならホラーらしく口上のひとつも述べたりムードを大切にしてほしいものだなぁ。何事にも様式美というものはあろうてイヤーーーッ!!」
脈絡ないカラテシャウトは、今度は熊ではなく狐の着ぐるみが天井を這いながらガシガシとやってくるのが見えたからだ。やはり鉄の肋骨やら前腕橈骨やらが飛び出しており、牙はB級サメ映画のサメより鋭くぎらついている。シャーク・ニャードの空飛ぶサメが脳裏を舞うさまにいささかの混乱をきたしながら、乱蘭は再び逃げ出した。
「分かったこれあのゲームのやつ! 深夜のピザ屋でアニマトロニクスに追いかけられるやつ! 『注意・当アルバイトに伴う作業中に負った怪我、四肢欠損、死亡事故などの責任は一切負いません』て書いてあるやーつ!」
インディーズホラーゲームの知識をやみくもに叫びながら、とにかく走る。足を全力で空回りさせながら飛んで逃げる乱蘭だった。
「拙者まだ死にたくないでござる! もう死んでるけど死にたくないでござる! まだ見たいアニメや遊びたいゲームや読みたい同人誌がこの世には尽きないのであるからしてーーー!!」
逃げ惑ううち、分かったことがある。突撃する熊も天井から迫り来る狐も、影にひそむ猫も、一見動かないが背を向けるとにじり寄ってくる虎の着ぐるみも、どうやら音を頼りにこちらを感知しているらしい。
ならば答えは簡単だな大佐、ああそうだなと脳内上司にうなずくと口元をぴたり押さえ、これよりはひと言も発さぬ所存でござると覚悟を決めた乱蘭であったのだが。
(……つらいッス大佐)
日頃良質なサブカルあれこれに触れては刺激される妄想が口からだだ漏れし、それを創作力(そうさくぢから)へと変換することで同人活動にいそしむ乱蘭である。なんて惜しいのだ。恐ろしい異空間であるがよくよく考えればなんて美味しい状況なのだ、すぐにも実況生配信を始めて視聴者へ状況説明をして差し上げたい、この怪異を共有したい。あの着ぐるみ熊氏や狐氏を脳内美少女と化し、理想の交際風景やういういしい初デートのシチュエーションについて喧々諤々論議をかわしたい、このあふれだす妄想を披露したい! 誰でもいいから! 聞いてくれ! でござる! 止まると死んでしまうマグロのラムジュート換水法がごとく、黙り込むことで酸欠に陥る(ような気がする)のが乱蘭であった。それができぬことがまさに真なる恐怖! 抗えぬ精神の死の恐怖!
まあ、もとより意図せず漏れ出すのがオタクの妄想というものであるから、どのみちそう長くは黙っていられなかったようであるが。
「あああダメだ拙者もう我慢できぬでござるゥ! こんなところに閉じ込められてるけど僥倖! 僥倖でござる、貴重なこの体験をぜひ拙者のマイライフに活かさざるを得まいてデュフフ。というわけで実況中継をば、拙者は今謎のループするバーガー店に閉じ込められてオギャーーーッ!?」
産まれたわけではない。なにがとは言わないが、耐えきれず口を開いた乱蘭を上から下からずずずと覗き込む着ぐるみたちに取り囲まれて、成すすべなくデュフっと乾いた笑いを漏らすしかない乱蘭であった。
なお鉄の牙も爪も幽霊ボディをすり抜け傷つけることかなわないようだったので、音楽に合わせていっしょに腰の入らぬボン・ダンスを踊ってお茶を濁した。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
The Backrooms Nekojima
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月26日
参加申し込みの期限
2023年09月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!