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怪人セブンの歌劇
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【カイマク・2】
あたりが徐々に暗くなり始めた逢魔が時。
オペラハウス出現予測地点には単独行動を避け、少数で向かうことにした。
後の参加者はまとまって待機することに。
「それじゃ、やるぞ」
八神は寮の自室から持参した料理酒を講堂内に奉げた。
「……変化あったか!?」
風雲児 轟
は忙しなく辺りを見渡す。
「なーんも起きないのだ?」
後木 真央
も首を傾げながら辺りを観察している。
「シュウ、講堂っていっても広いだろ? 場所を変えてみようぜ」
霧生 深雪
の言葉に従い、四隅やステージ上、はたまた椅子の上など色々試してみるも、全く音沙汰なしである。
「……ダメだな、ここじゃないらしい」
八神は兆候が見られないと悟ると、すぐさまメルマガに情報を流した。
『講堂での“実験”は失敗だ。外では単独行動は控えてくれ』
八神、講堂を“大掛かりな実験のために借りたい”と学校側に申し出ていたのだ。
「空振りかよ……。仕方がねぇ、ちょっと待機だな!」
そう言うと風雲児はストレッチを開始し出す。
「この先、危険が伴うからな! いざという時動けるようにほぐしておかねぇと。それに敵から送られてきた招待状……、つまりこれはヒーローへの挑戦状だな! だったら乗ってやろうじゃねぇか!」
闘志みなぎる風雲児は、終始笑顔だ。
だが、彼は怪人セブンの正体を目の当たりにしている1人である。
(でも、やりずらいな……。ヒーロー的に悪の殺人鬼である怪人セブンと拳を交えるなんて熱い展開なのによ、別人格とはいえ菜々緒先輩なんだよな……)
撃破対象であり保護対象である1つの肉体に、2つの自我が芽生えている特殊な状況。
風雲児は難しい事を考えすぎて頭が痛くなってきた。
「あら、具合悪いの? マッサージするわよ? ストレッチも兼ねて念入りにしてあげるわ」
尾鎌 蛇那伊
の申し出に、風雲児は「海パン一丁じゃなければなぁ……」と少し悩んでみせる。
「真央ちゃんは根っからの脳筋だから難しいことは修ちゃんに任せるのだ! その代わり真央ちゃんはお手伝い頑張るのだ!」
後木が背負う登山リュックには、前日に買い込んだ様々な道具が詰め込まれている。
正直重量オーバー気味だが、後木のやる気が詰め込まれていると思うと納得出来る詰め込具合だ。
立井 駒鳥
は考える。
(死なせる訳にはいかんのう。怪人だって人間じゃ。オペラ座の人間じゃ。それに、他殺という名の自殺も勘弁じゃな)
霧生 深雪
は下唇を噛み締める。
(芽森……、何処にいるんだよ……?)
ともあれ、八神、風雲児、尾鎌、後木、立井そして辛そうに俯く霧生たちは、他の2箇所の報告が上がるのを待つ事にした。
同じ頃、海浜公園で
黒依 アリーセ
は行動を開始していた。
「パパ、ごめんなさい……」
自宅の冷蔵庫にストックされていた缶ビール(彼女の父親が購入したもの)を無断で数本持ち出していた彼女は、ほんのちょっとだけ罪悪感で心がちくりと痛んだ。
「アリーセ、元気出すのだ。絶対にオペラハウスを見付けるのだ」
親友の
李 小麗
が護衛として黒依の傍に立つ。
「ありがとう、小麗さん。この事件に関わるみんなが、……何より芽森先輩を助けるためだもの。これくらいは許されるはずよね?」
黒依は自己弁護しつつ、彼女は仲間と共に手分けして公園内に酒を捧げることにした。
勿論、周囲に警戒しながらの行動である。
「あー、反応なしかー……。ちゃんと作法に則って二拝二拍手一拝したんだけどな……?」
志波 武道
はベンチにビールを置いて拝んでみたが、単なるシュールな絵面になってしまっただけだった。
「ダメだぁ、オペラハウス何処~??」
雨寺 凛
は海に面した場所でビールを置いてみるも、これまた変化なし。
「忍者なのに暗号が解けないなんて……! これじゃ夏帆ちゃん、忍者失格ね!」
島野 夏帆
は苦笑いしつつ、あっちこっちに酒を供えては拝んでまた移動するという一連の動きを繰り返していた。
雪見 大福
は八神やメルマガで情報収集したのち、海浜公園へやってきた。
「……大体、寝子島にオペラハウスなんてあるのか?」
既に彼はビール片手に途方に暮れかけている。
「……駄目ね。ここじゃないのかしら?」
黒依も思い当たる場所に酒を供えるが、一向に変化は見られない。
彼らは集合して結果を報告し合うと、一様に肩を落とす。
降りしきる雨の中、海浜公園チームはオペラハウスを見付けることが出来なかった。
と、その時!
1台のバイクが公園内に進入し、黒依たちの前で急ブレーキ!
「まさか、セブン!?」
黒依が『憤怒』事件で七男と対峙したときの焼き増しかと思わんばかりの光景に、彼らは思わず身構える。
だがバイクの主はフルフェイスのヘルメットを脱ぐと、金髪をなびかせて爽やかに微笑む。
「俺だよ、俺! 信彦さんだよ!」
なんだお前か。
そんな心の声が聞こえてきそうなほど黒依らは目を細めて八十八旗を見詰めていた。
八十八旗はそんな事も気に留めずに高笑い!
「HAHAHAHA! みんな素直じゃないなぁ? 折角オペラハウスまで送ってあげようと思ったのにさ! 勿論、レディ限定だけどね?」
「えっ? オペラハウス見付かったの!?」
雨寺がオーバリアクション気味に驚く。
「ああ、さっきリオンちゃんから連絡あったんだ。……まさか本当に馬車馬にように働かされるとはね!」
しかし、発言の割に八十八旗の顔は嬉しそうだ。
「タクシーを公園の外に待機させているから、レディたちは遠慮せずに乗ってほしいな! 御一人様限定で俺とのタンデム走行もできるよ。あ、野郎どもは走れ。頑張れ!」
男子一同は白目を剥いた。
こうして女子たちは八十八旗とのタンデム走行を丁重にお断りしつつ、タクシーでオペラハウスまで急行。
男子たちは女子たちの懇願により、同乗を許可されたので風邪引くことなく向かうことができたのだった。
「レディの頼みならば、断る理由がないからね!」
八十八旗 信彦
はどこまでもブレない。
星ヶ丘教会に向かった
維都月 茉菜
は思わず顔を引きつらせた。
「うわぁ……、うわぁぁぁぁ……」
思わず身じろぐ彼女。
それもその筈、
教会の外の壁の一部が蜃気楼のように波打っているのだから。
日曜日のためか、雨にも関わらず礼拝のために集まる人たちで教会は賑わいを見せている。
それなのに、誰ひとりとして外壁の異常に気が付かない。
酒を供える前からの変異を鑑みれば、導き出される答えは1つ。
維都月は自分の推論に背筋が凍るような恐ろしさを覚えた。
「どうしたのですか、維都月さん?」
ただの『ひと』である
森 蓮
は辺りをしきりに見渡していた。
「ひょっとして、もれいび以外は気が付かないのかなぁ? だとしたら――」
ますます維都月の考えは確信に近付いていく。
「……どうやら、ここがオペラハウスの入口のようですね」
護衛として同行していた
常闇 月
も同じ考えに至ったようだ。
「あれ? 誰か来ますよ?」
稲場 舞
が傘を差しながら近付く3人組に気が付いた。
その中の1人、ボサボサ頭の少年が彼女の前に進み出て、外壁の異常を目の当たりにする。
「
あの時と一緒か……
」
少年――『憤怒』背負いし剣鬼、
御剣 刀
は険しい表情を浮かべる。
怒りを抑えているのか、彼の眉間にしわが寄っている。
御剣の傍らに佇む緑髪の少女――『原罪』の語り部、
桜庭 円
が口を開いた。
「全ての悪意の始まりし場所……。そっか、七男はあの日、物陰で事件の一部始終を見ていたんだっけ。だとしたら、七男にとっての『悪意』は、ろっこんで悪事を働くもれいびの存在を知ったことだったんだね……」
彼女の赤い目は波打つ教会の外壁をじっと見据える。
『ついにきたね』
青いリボンの筆談の少女――
小山内 海
のスケッチブックの文字が心なしか堅さを感じる。
(私は……、先輩にどうなってほしいんだろう……?)
小山内は
菜々緒の絵と向き合った日
から自分が何をすべきなのか考えていた。
結局、この瞬間まで結論は出なかったが。
3人はメルマガで今まで情報を確認し、真っ直ぐにここへ向かったという。
「あ、そうだ……。報告しないとだね」
恵御納 夏朝
は『オペラハウスが星ヶ丘教会に出現!』と簡潔に
七緒 璃音
へ報告する。
そして七緒の手で情報は伝達されていく。
「ギャハハハ! どうやらビンゴッってやつだな、オイ!」
犬神 花梨
がニタニタしながら登場。
その後ろには
刻人・F・ミセリア
と
オーマ・トンノ
の姿があった。
「これは幸運ですね。犬神さんに偶然出会ってなければ辿り着けませんでした」
恭しく犬神へ礼を述べる刻人とは対照的に、無言で目線だけ彼女に向けるオーマ。
「……」
一応、感謝の念はあるようで憮然とした態度は見られない。
「……その方達は?」
常闇は部外者の登場に無意識のうちに懐のコンバットナイフに手を掛ける。
それに応じてオーマも俄かに殺気立つ。
「いやだなぁ、僕たちは協力者ですよ。メルマガも登録しています。義憤に駆られて行方不明者を探している、ただのいち大学生です。ほら、オーマも年下相手に喧嘩腰になっちゃ駄目だよ」
刻人の言葉に、常闇とオーマの両者は警戒を解いた。
「メルマガ登録しているのに、自分のスマホを忘れてくるなんてマヌケな奴だよな、あんた! ギャハハハ!」
「犬神さん、恥ずかしいので大勢の前で言わなくても……」
犬神の言うとおり、刻人は今回スマホを持参してこなかった。
故にオーマの携帯に寄せられるメルマガで情報収集をしていた。
(忘れた、のではなく意図的に置いてきたのですけどね……。何があるか分からない以上、個人情報の塊を持ち歩くなんて愚の骨頂ですから)
刻人は彼なりに考えがあって“忘れて”きたのだが、あえて口に出す必要はないと彼は心得ている。
「そういえば、お願いしていたお酒はどうしたのですかぁ?」
北原 みゆき
が手ぶらで帰ってきた犬神に問い掛けた。
犬神、ポカーンと口を開けたまま数秒動きを止めてしまった。
「……忘れたのですね。ですが、ひとは間違いを起こすものです。誰も花梨さんを責めたりしませんよ」
森が優しく微笑む。
「そんな顔で俺様を見るなよ、森……。ただでさえセブンが狡い手で引き篭ってるって知った時点でテンション急降下中なんだからよぉ……。刻人のこと言えねぇじゃねぇか、俺様……」
犬神は珍しく赤面して羞恥に打ち震えていた。
狂犬、チワワ化の瞬間である。
その横で小山内が鞄の中を何やら探り始めた。
取り出したのは、缶ビールの6缶パック。
「え? 小山内って飲むのか? 意外だな……」
御剣が呆気に取られていると、慌てて首を横に振る小山内。
『ちがうよ わたしはのまないよ?』
『みせいねんのいんしゅはダメぜったい』
『じっかのれいぞうこから くすねてきた』
「くすねてきたって、小山内さんって見掛けによらず大胆……」
稲場は妙なところで小山内を評価してしまった。
しばらくすると、情報が行き渡ったのか、続々と協力者が集結し始める。
情報が確定するまで待機していた者たちをはじめ、講堂組の八神達、海浜公園組の黒依たち、霧切たちは真っ赤なポインセチアの葉を肩に付けての登場、添木らも同じ頃に教会へ駆け付けた。
総勢47名。後木は「非常食が3名分余ったのだ」とポツリと言葉を漏らした。
高梨は再度自分のろっこんを説明すると、新たに伊予、霧切、吉祥寺、添木の4名に握り飯を手渡した。
シグレがもう1個予備で欲しいというので、高梨は「食いすぎだ」とドヤしつつおかわりを手渡す。
これで握り飯は全てはけていった。
完全に日没しかける直前、小山内がいよいよ教会の外壁に酒を供えようとしたその前を遮るように、1匹の猫が現れた。
「……行くのか?」
灰猫姿のらっかみ、
テオドロス・バルツァ
が諦観の表情をもれいびたちへ向けたのだった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
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