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【カイエン・2】
迎えた日曜日。
朝から生憎の雨。
外の通りは人がまばら。
精力的に活動する島民は少ない。
……はずだった。
「菜々緒ちゃん先輩が心配なのだ。でも真央ちゃん脳筋なのだ難しいこと分からないのだ! それでもみんなのお手伝い頑張るのだ!」
後木は朝から雨合羽を羽織り、自転車で島中をかっ飛ばしていた。
一眼レフデジカメ預金を切り崩し、シーサイドアウトレットで買い物を開始する後木。
登山リュックにデジカメとスマホを突っ込み、自寮でよくお世話になる軍手と懐中電灯も放り込む。
ヘッドライト付ヘルメットは防災用品売り場で購入し、トンカチ・太い釘(10本)、布ガムテープ2本、トラロープは日曜大工コーナーで調達。
金属バット2本をスポーツ用品店で購入するのも忘れない。
その際、後木はそれとなく売れ筋を調査。
「寝子高新聞部の取材なのだ夏のスポーツで何が人気なのか真央ちゃんに教えてくださいなのだ♪」
店主によれば、ゴルフクラブと金属バットがこのところ飛ぶように売れるらしい。
「昨日なんか30本近く売れたよ!」
店主の破顔っぷりに後木の顔が青くなった。
「これはまずいのだ敵は武装している可能性高いのだ! 急いで修ちゃんに報告なのだ……」
後木は親友の
八神 修
に一旦情報を託し、指示を待つ。
すると数分後に「情報助かる。間違いなく武装しているな。しかも30人前後待ち構えている可能性が高い。引き続きよろしく頼む」と返信が来た。
「任せるのだ足手纏いなりたくないのだ頑張るのだ~!」
その後も園芸用品コーナーで鋏4種とペンチを購入、文具売り場で油性ペンとスプレーペンキ2本を購入した。
だいぶ膨れ上がった登山リュックをえっちらおっちら背負う後木。
「お、重いのだ……! でもまだお昼過ぎなのだ一度猫鳴館に戻ってから最後の買い出しに行くのだ……!」
後木はまだ買い物を控えていた!
スポーツドリンクのミニペットボトルとまたたびメイトをそれぞれ50人分買い込む頃には、そろそろ日が傾き始め出す頃だった。
「急ぐのだ腹が減ってはイクサは出来ぬのだ! みんなが元気で戻れるように補給の準備は大切なのだ!」
後木はこれから臨む極限状態の場所に向け、集まった仲間の分の軽食を用意しようとしているのだ。
ちなみに50人分という数は、後木の中ではキリのいい数字で特に意味がないのだとか。
「余ったら菜々緒ちゃん先輩にもあげるのだみんな無事に帰るのだ!」
やれることを、ただ全力でこなす。
後木は自分の役割をちゃんと理解した上で行動をするのであった。
夕方、
定食屋『おにざき』
は本日の営業を終了し、閉店準備に追われていた。
「今日は雨で客足が遠のいたなぁ……。月曜日からまた晴れるから、今のうちに仕込んでおかないと」
鬼崎 あやめ
は今日も精巧な『笑顔』を顔に張り付かせて自身を労う。
明日の仕込みを済ませようと店の奥へ戻るその時、不意に背後から声を掛けられた。
「あやめちゃん……」
添木 牡丹
が恋人の
戌井 創
とともに訪問してきた。
「……何の用?」
真顔に戻る鬼崎。
能面めいた無表情で添木と戌井を睨む。
「見て分からないの? これから私、お店閉めて明日の仕込みに取り掛からないといけないんだけど」
「あやめちゃん、聞いて。お願いがあるの」
「牡丹お姉ちゃんのお願いなんて聞きたくない」
鬼崎と添木には未だ確執がある。
七夕で経験した異世界での短いやりとりくらいで解れるような因果関係ではない、と添木は改めて痛感せざるを得ない。
「というか、どの面下げてここに来たの? しかも彼氏連れって、
失恋した私
へのあてつけ?」
「違うの、あやめちゃん!」
店内へ戻ろうとする鬼崎を必死に引き止める添木。
「鬼崎さん、ぼたん先輩の話を聞いてあげて!」
戌井もバスケのフットワークを活かして鬼崎の行く手に回り込んだ。
これに鬼崎は深い溜息を吐いた。
「分かった。聞くだけ聞くから。中に入って」
彼女は2人を店内に招き入れた。
「――で、話って?」
2人を椅子に座らせるやいなや、鬼崎は抑揚のない口調で問いただす。
「……これから、私と創君は世間を騒がす怪人セブンとの決戦に行くの。私たちだけじゃない、他のもれいびたちも一緒。あやめちゃん、人手が足りないの。それに、私が暴走した時のストッパーも必要だから……」
「なんで私なんですか? ――関係ないわ」
立ち上がる鬼崎の袖を添木は引っ張る。
それを鬼崎は払った。
「……助ける義理もないし、悪人との殺し合いなど勝手にやればいい。私を巻き込まないで」
「あやめちゃんじゃなきゃ駄目なの……!」
添木は執拗に彼女へすがりつく。
「セブン……、私は何度かセブン絡みの事件に関わってきた。今、この島に歯牙を向けようとしているその名に焦燥を覚えてる。怪我人の治療の為に……何より……その結末を私は見なければならない」
添木は横に居る戌井の手を握り、強い決意とともに口にする。
「創君が同行してくれるのは正直、心が痛い。……でも嬉しい。一緒なら立ち向かえると思うから、もう何も怖くないもの。あやめちゃんがいれば、さらに心強いの。お願い、いざという時は私を止めて……!」
鬼崎は釈然としていない。
「ねぇ、彼氏さん? あなたはどう思っているの?」
鬼崎は戌井へ問い掛けた。
「殺人鬼との決戦なんか無視すればいいのに。牡丹お姉ちゃんに付き合わされて、本当は迷惑なんじゃないの? それでもついて行く目的は、何?」
「目的? そんなの、決まりきってることだよ」
戌井は笑顔で即答した。
「特にないよー。困ってる人がいて、助けない理由もない、だから助ける。それに先輩も心配だしね」
鬼崎は目を丸くしていた。
「それだけ?」
「うんっ、それだけ!」
にぱーっと無邪気に笑う戌井を見て、鬼崎は『約束』を思い出す。
「願わくば姉さんを……、頼む」
(そうだった。私、『あの人』に牡丹お姉ちゃんのことを頼まれていたんだっけ)
だったら、私にも助けない理由がない。
ほかでもない、愛しい『あの人』の頼みだもの。
「……待ってて、準備してくる」
店のエプロンを脱ぎ、義妹に店のことを頼む。
そして自室に保管してあるアクアマリンのネックレスを掛け、『あの人』を想う。
(どうか、私を守って……)
ほどなくして、着替え終わった鬼崎の顔に、再び『笑顔』が張り付いていた。
「お待たせしました。店の防犯用のスタンガンも持ち出せましたし、自衛手段はばっちりです。一応、お店に置いてあるにゃんぷをお腹に巻いていきますね」
にゃんぷとは毎週刊行されている少年漫画雑誌のことである。
厚さ5cm程度で、意外と対衝撃性に優れている。
防刃対策としては心許ないが、その厚さ故ないよりはマシだろう。
「これは貸しだからね、お姉ちゃん」
鬼崎はニコニコしながら告げた。
「けど、忘れないで? 私、貴女の事が……大嫌いだから」
彼女の眼差しは、凍てつくほど寒々しいものだった。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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