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【カイエン・1】
メルマガ作成の裏側で、
双葉 仄
は自らの疑問を解消すべく動いていた。
菜々緒の誕生日会後、双葉は菜々緒の実家である奥多摩へ2度足を運んでいたのだ。
目的は、『芽森 白山の身辺情報』である。
「最初のセブン事件、あれが爆弾爆発事件だというのは、状況証拠や物的証拠で明らかになっているのは間違いないはず。だが、今でも世間一般ではあれは『ガス爆発事件』で通っている。だが警察は……」
双葉は先程の警官の対応を訝しがっていた。
最初こそ新たな証言が出てきた、とにわかに色めき立った署内だが、10分もしないうちに「冷やかしは困るんだよね」と取り付く島のない態度で彼女は締め出されてしまった。
「思ったとおりだ。警察に圧力が掛かっている。恐らくマスコミも同様だろう。これだけの権力を自在に操れる人物は、政治家などの高い地位を持つ人物か潤沢に資金のある金持ち、あるいは両方だな」
しかし、双葉が調べた内容にやましい内容は1つもなかった。
近所では仲の良い親子ぶりばかり聞くし、白山は交友も広く、孤児支援の慈善事業も積極的に行っているという。
裏がありそうな気配はするものの、それ以上の情報は全てぷっつりと途絶えてしまっていた。
何でも出来ると豪語する双葉だが、これには流石にお手上げである。
「既に世間に出ている情報は統制されている恐れがあるな。なら、蛇の道は蛇。いや、蜘蛛に頼むか。そろそろ成果が上がっている頃だろう」
寝子島に戻った双葉が真っ直ぐ向かった先は、
シーサイド九龍
。
荒廃した雑居ビルの地下1階。ここに住まうは情報という糸を張り巡らす蜘蛛男――
ジニー・劉
。職業、情報屋。
平たく言えば無職なのだが、それを言ってはいけない。
双葉は噂を聞き付け、それ相応の対価を払った上で情報を集めてもらっていたのだ。
彼女はノックも適当に済ませるとずかずかと部屋の中へ足を踏み入れた。
「入るぞ。先日頼んだ案件はどうなった、蜘蛛男?」
双葉がオンボロのソファに寝転がる劉に声掛けた。
劉は眠りを邪魔されたらか、不機嫌な顔付きで双葉を睨み付けると至極面倒くさそうに身体を起こした。
「この間のお客サンか? っつーかさっき片付いて一眠りしていたところだ。わりぃがもう1時間寝かせてくれ……」
雑誌で顔を覆って再び横になろうとする劉に、シニカルな笑みを浮かべながら双葉は返した。
「寝るのは情報を売ってからにしてほしいものだ。ことは風雲急を告げる。残念だが一刻の猶予もないのでな。さぁ、情報を私に寄越してくれないか?」
尊大な双葉の口ぶりに、劉はピタリと動作を止める。
「随分とせっかちなお客サンだな……。ほら、その机の上のファイル、全部もってけ」
「うむ、ご苦労」
双葉が当然のように劉の事務所を闊歩し、スチール机の上に腰掛けながら資料に目を通した。
劉が眉をひそめる。
「どこ座ってんだよ……」
「私の座りたいところだが?」
「悪びれもなく言うな、このガキ」
もはや劉は苦笑いするしかなかった。
「そういや、怪人セブンが『招待状』を出したらしいじゃねーか。あんたも行くのか?」
劉が双葉に問い掛けると「当然だ」と彼女は即答した。
「私が奥多摩で調査している間にこのザマだからな。まったく、ここは有能な私が現場へ赴かないとダメだな」
資料を速読で目を通す双葉は真顔で言ってのけた。
劉はもはやツッコミを入れる気すら起きないようで、スマホを弄りだした。
「メルマガ、登録しておいて良かったぜ。……ロゼッタには貸しがある。見殺しにはできねえだろうよ」
劉はさらわれたロゼッタと面識がある。
女子会事件の事の顛末も、関係者から聴取済みだ。
その時に登録したメルマガ【7】で流れた情報と協力の申し出を劉が見過ごす理由がなかった。
「おや? お前もメルマガ登録していたのか。ならば話が早い。明日の日没、私との帯同を許可しよう。ありがたく思え」
どこまでも上から目線の双葉だった。
彼女は世界は自分の所有物だと思っており、だからこそ目を掛けてやらねばならないと考える人物なのだ。
「なぁ、あんた。その資料は外部に漏らすなよ。俺が思っていたよりやべえ橋だったからな。一歩間違えば洒落にならねえ」
劉の忠告通り、双葉は資料の中身に顔をしかめてしまう。
彼はメンソールのタバコに火を点けると、強ばった声で語る。
「白山にはスポンサーが付いていた……。奴が有名になりだしたのはその頃からだ。そして、つい最近までかなりデカい額が白山に注ぎ込まれてやがる。そんな額をポンポンと芸術家に投資できるのは限られた存在しかいねえ」
「なんてことだ……」
双葉は頭を掻き毟る。
「全部繋がっていたのか!」
「そういうこった」
紫煙をふかし、寝不足気味の眼を劉は擦った。
「芽森 白山のスポンサーは大手製薬会社の草薙製薬。政財界にも顔が利く連中が多いとこだ。で、そのバックにいるのは――」
口に出すのも嫌だという顔で、劉は思い切り紫煙を肺に送り込んだあとに答えた。
「
宗教法人『叢雲』だ。
白山は、あのテロリストどもの手先だ」
「ナナオは義父がテロリストの手先だと知っているのか?」
双葉の質問に、劉は片手を差し出す。
「追加料金だ」
「がめついな」
「アコギな商売なもんでね、諦めてくれ」
仕方なく、双葉は景気良く自分の財布から紙幣を何枚か掴むと、そのまま劉に握らせた。
「うお、こんなにかよ。……白山はどうやら、叢雲から処刑人の仕事を任されていたらしい。裏の世界は一度失敗すると命はねえからな」
劉は
自身がこの島に来た経緯を思い出して
げんなりしてしまった。
「ただ、白山は直に手を下さずに、いつも凄腕の殺し屋にさせていたそうだ。しかも、その殺し屋は年端のいかないガキだったらしい」
「まさか、その殺し屋が?」
「だろうな。別人格のナナオがやっていたに違いねえ。でなきゃ、この島でやらかした一連の事件が『手馴れすぎて』て素人とは思えねえからな。そうなると主人格も知っていてもおかしくねえけど、多重人格者の記憶は共有しないケースもあるそうだ。こればっかりは本人に聞かないと無理だろう」
双葉は深い溜息を吐いた。
「しかし、よく調べ上げたものだ。一体どうやって?」
双葉は更に紙幣を劉に握らせた。
対価を支払われたのなら答えるのが情報屋の流儀だと、劉は渋りながら答えた。
「何かで聞いたが、多重人格の原因は近親者による性的虐待が圧倒的なんだとさ。ナナオにも同様のトラウマがあると睨んで、生い立ちを徹底調査した。ついでに養父がペドなら過去にも児童買春の前科があると見て、その筋の嗜好の金持ちをゆすって詳しい情報を吐かせたまでだ。口止め料がっぽりありつけたぜ。あんたのおかげでだいぶ稼がせてもらった、ありがとな」
「なるほど、勉強になった。こちらこそ感謝するぞ」
「なんのことだ?」
「気にするな、蜘蛛男」
ニヤリと口角を釣り上げる双葉は自身の世界征服の手段が増えた、と内心喜ぶのであった。
「しかしここは案外落ち着くじゃないか。粗茶くらい出ないのか?」
双葉、資料を読み込むために居座るハラらしい。
(早く帰ってくれねえかなぁ。ガキとはいえ、女とサシで話すのは胃が痛てえ……)
女性恐怖症の劉、実は双葉になめられないよう精一杯取り繕っていたのだ。
軋むように痛む胃を摩りながら、彼は既に2本目の煙草を灰皿に押し付け3本目を取り出していた。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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