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怪人セブンの歌劇
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【闇の中】
「そうだよ、ぼくだって幸せになっていいはずだ。殺すことしかできないぼくだけど、生まれてきたのなら……、幸せになってもいいだろう?」
呟く七男。
「ぼくはろっこんを白山に使用して分かったんだ。この力は救済の力だって。やり直せる力だって。だから、悪用するもれいびたちが、どうしても許せなかった」
「だが、殺人を犯した君はもっと許されないよね」
騒動は沈静化し、ようやく顔を出した七緒が厳しく追及する。
「証拠不十分で逮捕されないとはいえ、君も悪人もれいびとやってること五十歩百歩だから。テオが言ってたよ、マッチポンプだって」
「あの猫……!」
忌々しそうに七男は頭を抱えた。
「負けを認めたからには、上の増援に攻撃をやめるよう指示する。そして爆弾解除のパスも教えよう。あと10分しかないからね」
両手を上げて降参する七男に、ようやく勝利したと実感する面々。
「主人格の座も降りよう。約束する。ただし、言ったとおりぼくを消すと彼女も消えるからね。発言にはくれぐれも注意して――」
だが次の瞬間、急に大ホールの証明が落ち、辺りが暗転する!
七男たちはパニック状態に陥る!
「な、なんだ?」
「これもお前の仕業か、七男!」
「違う! 誰かが電源盤を操作しているんだ!」
(闇に気を付けろ……)
配電盤を操作したのはセルゲイ。
彼は暗闇で怯える一同の恐怖を嗅ぎ取り、ろっこん『テディ・メア』で巨大な熊へ変身した。
「……ハッ! 何か来る!」
七男は獣の唸り声に反応した。
舞台があった方角から、ただならぬ殺気が3つ、一同に迫り来る。
更に別の箇所からもう1つ。
4つはほぼ同時に駆け出すと、七男のいる場所へ飛び掛った!
「「危ない!!」」
3人の少年の声が重なる。
衝撃音、そして何かが倒れる音。
更に、獣の苦悶に満ちた咆哮が轟いた!
暗闇の中、何が起きているか見当も付かない。
しばらくして、ようやく明かりが戻った。
そこには……。
4人の人物が血を流していた。
月居が首元と左鎖骨から袈裟斬りに獣の爪のような鋭利なものによって引き裂かれて、見るも無残な姿で仰向けになっていた。
森も腹に匕首が深々と突き刺さり、呻き声を上げている。
御剣の胸元にも包丁が刺さっているではないか。
そして、七男の腰にも、大型のナイフが差し込まれている!
「ナ、ナナオ!」
肩を負傷したのか、ぎこちない動いで慌てて駆け寄るセルゲイが、舞台袖からやってきた。
「誰ダ!? 彼女を刺したのは!?」
泣きながら周囲を睨むセルゲイ。
彼は心の中で罵倒する。
(誰だ? 私を差し置いて捌いた輩は!? ふざけるな!)
セルゲイは闇の中で七男を暗殺しようと企んでいたのだ。
その際、前頭葉を掻き出すように『7』の字に爪を振るった。
彼のシナリオでは、ロボトミー手術状態の廃人化した菜々緒を看取るという悲劇だったのだが……。
(馬鹿め、奴を庇うなんてな。自業自得というべきか……)
血塗れの月居を見遣ると、その姿を鼻で笑った。
(妙ですね……)
常闇はセルゲイの肩の傷を訝しがった。
(闇の中、私は獣らしきモノへナイフを投げました。恐らく肩口に当たったはず。その獣はどこへ? セルゲイさんの傷は、獣にやられたにしては小さすぎますし……)
だが、彼女の中で結論は出ない。
それよりも、負傷者の手当の手伝いに回るべく、包帯やガーゼを持参していないか周囲に呼びかけ始めた。
当の月居は頚動脈付近を傷付けられているのか、一番出血が激しい。
既に意識が朦朧としているようだ。
「な、なお……、ぶ、じ……か……」
月居は壊れたオルゴールのように言葉を絞り出していた。
一方、犬神は血塗れの手を拭うように擦り続けている。
「お、俺様は、悪くないぜ……! 本来の卑怯スタイルに戻そうとしただけだ……!」
彼女は間一髪、ナイフの刃が愛用の櫛に阻まれて一命を取り留めていた!
吉祥寺のろっこんの恩恵と言わざるを得ない。
「森が勝手に前に出てきたんだぜ! 俺はわざとじゃねぇ!」
「……セブンさんは、守ります……。折角、分かり、あえそうでしたのに……!」
森も膝から地面に落ちてしまう。
「てめぇ……、どういう真似だ?」
瓦礫から這い出てきた
クロウディア・W
も、目の前を阻む御剣に包丁を深々と突き刺してしまっている。
彼への記憶改竄は不発に終わっていた。
ザ・ストレイトが放ったトマトジュースが、血の色を誤魔化していたせいだ。
ここも幸運の女神の寵愛の影響を受けていたのだ。
刺された御剣は、気力を振り絞ってクロウディアの腕を掴んだ。
「こいつは俺の、敵だ……! 俺以外が殺す、こ、とは……許さねぇ……!」
しかし、七男の状況を視認した御剣が悲嘆に暮れた顔で俯いた。
「そんな……、嘘、だ……ろ?」
喀血する御剣も崩れ落ちた。
そして、七男を刺した張本人……
霧切 翠子
がその手を赤く染め、震えながら言葉を発した。
「これがたくさんの人生を狂わせた罪よ。死んで罪を償いなさい……!」
「み、翠子、ちゃん……!」
霧切は目を閉じていたので、いち早く暗闇の中で目が慣れた。
そして七男の背後から、布で巻いて隠していたナイフを解いて突き刺したのだ!
「気絶したフリのお陰で、まんまと油断してくれたわね……!」
落ちていたもう1本のナイフを拾うと、霧切は高々と振り上げながら飛び付いた!
「もうあなたは悪魔なんだ! 憧れのなー先輩じゃないんだ! 許さない……、許さない!」
霧切の顔が悲痛に歪む!
「やめろ、霧切先輩!」
ザ・ストレイトが霧切を七男から引き剥がす。
「邪魔しないで!」
霧切、いきなり鋭い拳をザ・ストレイトに突き出してきた!
彼女は振り切れると武闘派顔負けのパンチを繰り出すのだ。
「本当はセブンに使う予定だったが、許せ!」
ザ・ストレイトは霧切に組み付くと、力任せに宙へ投げ飛ばした!
「どうだ! 合気道もどきの力任せの投げ技だ!」
地面に叩き付けられ、霧切も意識を手放してしまった。
「ねぇ、嘘でしょう? こんなこと、あってはならないわ……」
黒依は呆然と倒れている4人を眺めていた。
「……助けなきゃ」
黒依は無意識に落ちているハンターナイフを拾い上げた。
そして、迷わず自分の手首へ刃を深く走らせた!
とめどなく溢れ出す血液。
だが彼女は尚も刃を手首へ押し当てる。
「これだけの人数、治したことないけど……、私しか出来ないもの……! 手の平じゃきっと足りない。普段より血をいっぱい流さなきゃ……!」
黒依はろっこん『セイレーンの血』発動のために、痛みを堪えながら歌いだした。
罪に塗れた手を洗う 何度も 何度も 何度でも
落とした筈の赤い染み 再び 沁み出す 何度でも
壊れゆく白い欠片 暗い影に求める
醜さを見る 目を奪って 叫びを聞く 耳を奪って
暗い淵で寝る欠片 彼女はやがて夢を見る
罪に塗れた手を伸ばす 助けて 助けて 助けてと
消える覚悟は本当でも 怖くて 惜しくて 哀しくて
夢は余りに美しく 欠片はソレを見たいと願う
夢は余りに楽しくて 欠片はソコに居たいと願う
暗い淵で伸ばした手 迎える手こんなにも
もう少しだけ 手を伸ばして
祈れば 願えば きっと届く
只 共に 生きたいと
只 傍に 在りたいと
流血量と高梨のろっこんの底上げも相まって、いつもより数倍の速度で傷口を治癒していく黒依。
瀕死の月居と七男から治療するが、既に冷たくなり始めた彼の身体に彼女の心は焦り、なかなか他の3人へ血を分けることができない。
だが手首を裂きながらの治療行為は、尋常ではないほどの精神力を消耗させていく。
(駄目……! まだ、全員治せていない……!)
意識を失いかけたその時。
「まだ諦めるのは早いですよ?」
添木が森と御剣、そして黒依に包帯を巻き付ける。
そして、ろっこん『傷移し』を発動!
「ぐ、い、いやあぁぁ!!」
刺し傷が添木に移動したため、痛みで彼女は絶叫しだした。
「あああああっ! まだ、まだ耐えられますぅ! ……ちょっと、気持ちいいかも、えへへ♪」
自身のマゾヒスト気質をここぞとばかりに活かしながら、黒依と怪我人の傷を引き受けていく添木。
だが、彼女の損傷が激しくなるにつれ、内なるもうひとりの彼女、殺人狂の『のばら』が顔を出す!
「キャハハ★ あたしはのばら! セブン、形は違えど二重人格っていう境遇が一緒だから手伝おうかとも思ったけど、あまりに無様で滑稽だったから観覧させてもらったわ♪ アハッ★ 素敵な演目ありがとう、いいザマねぇ♪」
ケラケラと笑う姿に、同行していた鬼崎が息を呑む。
「え、そんな……」
目の前の人物の豹変ぶりに彼女は戸惑ってしまう。
もはや鬼崎は目の前の七男のことなど、どうでもよくなってしまった。
「次はどんな演目を……って、嘘? まだあたしに逆らえるというのっ?」
のばらの意識が掻き消され、牡丹本来の意識を取り戻す。
「邪魔をしないで下さい……。誰であろうと私は助けます! それが私の覚悟ですから!」
添木は更に傷を自身へ移していく。
皮膚が裂け、血が噴き出し、骨が軋む様を見て、
「もう、無茶苦茶ねぇ!」
と、ここで尾鎌が救援に駆け付けてきた!
「お待たせ! カナリア特急便だぜ!」
桜井が最短距離で尾鎌へ知らせに向かっていたのだ!
「2人とも、よく頑張ったわね。あとはアタシに任せて! ついでに2人も治療対象だから、さっさと服を脱いでちょうだい。男子は回れ右よ?」
ブーメランパンツ一丁の尾鎌が怪しく微笑んだ。
「……複雑な気分だわ」
黒依はこれから自身に降り掛かる出来事に目を遠くしてしまった。
七男の説得:成功
しかし、重傷者、重体者多数。
爆弾解除コード、未だ聞き出せず。
残り時間、あと3分……!
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
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