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【幸福の代償】
「ったく、なんだこの体たらくはよ――」
そこへテオがひょっこり現れた。
「仲間同士で傷付け合うとか……、本当どうしようもねぇな、人間は」
テオの罵声が一同の心を抉る。
七男を殺そうとした者がいた。
七男を許して守ろうとした者がいた。
その結果、こうなることは必然であった。
「もうお前らには任せられねぇ。悪いがここでタイムオーバーだ」
テオは力強く世界に猫パンチを叩き付けた!
世界は切り離された。
現実と平行世界の特異点だったオペラハウスは、完全に時空の狭間を彷徨う存在となったのだ。
「物理法則を捻じ曲げて火薬が発火しない世界を作ったつもりだが、どこまで再現できているか保証はねぇぜ。とっとと脱出する術考えやがれ」
「テオ、助けてくれたの?」
雨寺が尋ねると、気絶している霧切を一瞥しながら吐き捨てるように言った。
「勘違いすんじゃねぇ。全てはののこのためだ。勝手に死なれたら困んだよ。大体、てめぇらが不甲斐ねぇから……」
くどくどと説教し始めるテオ。
雨寺は苦笑いしつつも、内心感謝していた。
「……まぁ、てめぇらもマジだったってぇのは俺も分かった。てめぇらの頑張りに免じて、今回と・く・べ・つ、だからな!?」
そしてぷいっとそっぽを向いて、隅で丸くなるテオ。
もうもれいびたちに興味はないらしい。
「おーい、みんなー、大丈夫かーい?」
ボロボロの志波と望月が大ホールへやってきた。
同じく、シグレたちも志波と一緒にやっていた。
「七男が刺されていたのか。襲ってきたもれいびたちが急に倒れたので、もしかしたらと思ってな?」
シグレが満身創痍にも関わらず、いつものようにクールに振舞った。
「……傷が……消えてる……」
ナナオが起き上がった。
「おい、その口調……、菜々緒か?」
吉祥寺が素早く勘付いた。
「クロ……、クロ!」
「やっぱり! おかえり、菜々緒!」
吉祥寺を皮切りに、周囲は彼女の目覚めを歓迎した。
だが、ただひとり桜庭は心配そうに尋ねる。
「ねぇ、彼は、彼はどうなったの?」
すると菜々緒は、見覚えある皮肉めいた笑顔を向けてきた。
「私がナナオですよ?」
桜庭の表情が強ばった。
「キミは誰……?」
「あら、察しがいいのね。円ちゃん?」
ニィ……といやらしく笑う目の前の人物に、周囲の者の背筋に悪寒が走った。
「
先程、2人の人格は翠子ちゃんに刺された時に死んでしまいました。
人格とはいえ、私の中から雲散霧消してしまえば、それは死んだということになります」
唐突に告げられる死の宣告に、周囲は動揺を隠せない。
「彼女は目論見が達成できない絶望で消滅、彼は文字通り刺されて殺された。彼と彼女の残滓が統合した結果、生まれた1つの人格がこの私。ですから、今の私は厳密に言えば前の菜々緒とは違います。例えるなら、同じゲームでもゲーセンの筐体とコンシューマー機のソフトくらい違うわ」
非常に分かり辛い例えだった。
「今の私はいわば、新しい私。
統合人格、女王(クイーン)セブン
とでも名乗るべきかしら? 今後ともよろしくお願いしますね」
満更でもなさそうな口振りの彼女に、一同は「ああ、厨二病加減が七男だな」と妙に納得してしまうのだった。
「オリジナルの菜々緒が……死んだ……!?」
だが吉祥寺は、これは『親友を亡くした不幸』だと気が付くと、誰にも気付かれないように小さく嗚咽を漏らすのだった。
「さて、どうやってここから出るかだよな……」
こっそり変身を解いたあとに会話に混ざる風雲児が、いかにも思案中という感じで腕を組む。
『マスターキー つかわないの?』
小山内の書いた疑問に、一同があっと口を開いた。
「七男はマスターキーを持っているって言っていた! ねぇ、みんなを脱出させてよ」
桜庭が菜々緒に懇願する。
しかし、菜々緒は首を縦に振らなかった。
「それはできないわ。私はマスターキーを失ったもの」
この言葉に、一同が凍りついたのは言うまでもない。
「マスターキーは鍵であって鍵にあらず。意志の力が神魂の影響で結晶化したものなの。七男が死んだ今、彼の意志の力は砕け散ってしまいましたから、マスターキーは今、ここにありません」
「ふざけんな。てか大体、そんな代物、どうやって調達しろと……」
治療を施されて意識を回復させた御剣がボサボサ頭を掻き毟る。
(彼は傷は急所は逸れていたため、すぐに動くことができた)
不意に、彼の手の中に金属片のような硬い感触があることに気が付く。
「いてっ! 頭に刺さった! ……いつのまに。何だこれは?」
何かのパーツの一部のようだ。
「それは……マスターキーの一部じゃないですか」
菜々緒がはっと息を飲む。
「なるほど……。ここにいるもれいびの皆さんなら、部品くらいなら生み出せるかも知れないわね。他に誰か持っていないかしら?」
「あれ? それじゃ俺のこれもそうか?」
吉祥寺も細長い曲がった線状のパーツを差し出した。
「俺も気が付いたら握り締めていた」
霧生もパーツを生成していた。
「しゃおりーも持っているのだ!」
李もパーツを掲げて飛び跳ねる。
「ボクも持ってた。なんかキラキラしているねー」
桜庭はパーツを光に透かして覗いていた。
「……月居さんと、森さんも握り締めていたわ」
治療中の黒依も、意識が戻らない2人の手の中からパーツを摘まみ上げた。
ちなみに、現在、黒依の周りを女子たちがぐるりと覆っている。
「アリーセちゃん? そろそろ手首の傷を塞ぎましょう? 大丈夫、既に気は練り上げ済みよ! さぁ、楽になって……」
女子の垣根の中から尾鎌の声が聞こえる。
そして衣擦れ、聞こえてくる「アッー!」という声。
……誤解を招かないように説明しよう。
尾鎌のろっこん『快感ヒーリングマッサージ』は、尾鎌が海パン一丁で発汗中かつ対象の着衣は最小限の際に発動する。
肌を密着させて己の汗をすり込みながらのマッサージを行うことで、対象を精神と肉体を大きく回復できるのだ。
ちなみに、添木もついさっきまでマッサージを施され、右目の視力以外綺麗に回復した体とは裏腹に色々と複雑な想いを抱かざるを得なかった。
「男子は見ちゃダメ!」
「覗いたら、のちのち覚悟して下さい……」
人間バリケード中の北原と常闇が男子たちへ目を光らせていた。
閑話休題。
集まったパーツを菜々緒が組み立てると、真球状の水晶が出来上がった。
「これが、マスターキーかぁ」
桜庭がそれを手に取ると、急に七色の環が大ホールを取り囲んだ!
「お、脱出するのか。外に出たい奴は俺に声掛けろ。ついでに操られていた奴も特別に出してやるから、誰かひとっ走りして掻き集めてこい」
テオが気怠げに環の中心へやってきた。
「テオ、この力も神魂なのだ?」
後木がテオに尋ねる。
彼はこくりと頷く。
「どうやら、ここは鈴島のような神魂のふきだまりだったようだな。人間の意志や絆が結晶化しやがるとか、フツウじゃないぜ」
気のせいだろうか。
テオの口調は、どこか楽しんでいるかのように明るい気がした。
「ああ、そうだ。ここと現実の時間の流れが極端に違うぜ。怪我の酷い奴はここに居ろ。マスターキーとやらを生み出した奴なら行き来が可能っぽいから、必要なら用事をそいつに頼め。俺はポータル役で動けねぇからな」
こうして、ケガの酷い者はオペラハウスでしばらく過ごすことにした。
大ホールの地下は居住スペースになっているようで、食料の備蓄もされていることに皆が驚いた。
七男は時空の狭間を私有化していた事に、テオは呆れて何も言えない様子だが。
(……フツウじゃねぇよな。明らかに誰かの手が加わったみてぇだ)
ふと過る懸念。
だが、神が不用意に人間に関わることをよしとしないテオは、面倒臭くなって虹の環の真ん中で丸くなるのだった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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