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君に、酔う
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午後から妙なむし暑さを感じていた。身体の芯から火照るというか。とろり熱した蜜のような汗が頬を伝う。
青山 絢
は生来生真面目なたちだし、大っぴらにはしゃいだりすることもない。同世代の女子たちのような弾ける陽気を湛えるよりも、穏やかで、理知的で落ち着いた佇まいが彼女の特色と言えた。かといって変に大人ぶったりもせず、やや人見知りなくらいで、あくまで18歳の等身大を体現するのが絢という少女だった。
だからもちろん、酒など飲んだことはない。同居人のビールをちびりと舐めてみた覚えもないし、フルーティーな日本酒を試しにおちょこ一杯程度、なんて挑戦したこともない。無理やり飲まされたことだってもちろんない。
だとすればこの火照りは、一体なんなのだろう? アルコールを嗜んだことはないが、これがそうであろうということは理解できた。
自分は今、酔いが回っている。それも深く、痛烈に酔っている。
「……なんでぇ?」
呂律もいまいち定まらない。
火照りはじくじくと絢を侵し、いてもたってもいられない気分が胸に満ちるが、だからといってどうすればいいのか分からない。絢は清廉で潔白で、純粋無垢な乙女であるから、その方法に思いもよらない。
あるいは気づいていながら、生真面目に回帰する潜在意識が気づくのを拒んでいるのかもしれないが。
「そうだ」
人体の真理や根源たる快楽へ思い至る前に、絢は唐突な理解を得た。
「そう。暑いのは、今が夏だから。ここは夏の海。ああ、白い雲。青い海。そう、ビーチなら……水着になるしか無いわよね!」
理解というのはあくまで主観的であり、どうしようもなく、彼女は酩酊しているのだった。
程なく夏に着たエメラルドグリーンの水着を引っ張り出し、服を脱ぎ散らかして薄布を身につける。
「うわぁ……これ、ヤバイかも……」
絢が「ヤバイ」などと口にすることがこの先果たしてあるだろうか。
ずくん、ずくんと痛いくらいの鼓動に突き動かされるまま、鏡の前に立つ。自らに手を這わせ、ちょっと煽情的なポーズなどキメてみる。悪くないじゃない、と沸騰しそうな頭で自画自賛する。
「……なにしてんの? 絢ちゃん」
振り向くと帰宅した同居人、従姉の
水谷 真優理
が目を剥いていた。無理もない、純で無垢な絢を一番間近で見てきたのは彼女なのだから。自分の留守中に、可愛い従妹が無防備にも肌をさらしてセクシーポーズを鏡に映しているなどとは夢にも思わなかったろう。
「ああ。真優理さんだぁ」
「ちょっと絢ちゃん、お酒飲んでるの? 私のとっておき、開けちゃった?」
「ううん。そんなことしない。酔ってないし。ぜんぜん、酔ってないし~」
「ちょっ、ちょっと……」
絢はぎゅうと真優理に抱き着き、鼻腔いっぱいに香りをかいだ。香水の香り、真優理の香り。仕事終わりのかぐわしさ。
「ちょっと待って、絢ちゃん! 私汗かいてるから! 続きはシャワーを浴びてからぜひ!」
「シャワー? じゃあ、脱ぐの? 真優理さん」
「そりゃ、着たまま浴びれないでしょう」
「脱ぐなら……水着よね!」
「なんで?」
理屈もなにもあったものじゃないが、真優理も彼女の様子がおかしいことは分かったし、寝子島特有の奇妙な現象の類を疑う理性も、この時にはまだ欠片ほど残されていた。
しかしこの、絢の振りまくふんぷんたる色気ときたら。
「私まで酔いそう……」
もう遅い。真優理にまでも、神魂的酩酊は既に回り始めていた。
結局押し切られ、真優理は絢に服を脱がされてしまった。果実の薄皮を少しずつ、優しく剥いていくような手つきに溺れそうになる。
程なくして部屋には、水着の美女二人。夏の暑さに肌を焼き、ビーチの視線を独占する。
「真優理さん……とっても綺麗」
「絢ちゃんだって……」
とめどなく熱くなる。熱が理性を焼いてゆく。ぐずぐずに溶け落ちてしまいそうだ。
ちっぽけな布一枚を隔てて二人、身を寄せる。ぴたりと吸い付くようだ。この薄布に指先を引っかけ、取り去ってしまえばそこには、素のまま生まれたままの絢がいる。真優理がいる。
「絢ちゃん、どうしよう。私、何だか……」
「うん。私も」
手のひらを互いの背に添わせ、なぞる。するり、するりと指が肌を滑り、肩へ、うなじへ。首筋へ。
酔いとともに淫靡な気分も加速し、互いの肌をまさぐるのに夢中になった。やわらかく胸を、腰を、臀部を腿を、流されるままに。
はらりと、布が落ちた。もはやどちらからであったかも分からないし、どうでも良かった。剥ぎ取り、裸身を絡め合う。
「……あっ」
敏感な突起がこすれた拍子に絢が上げた嬌声が合図となり、二人は互いの唇を貪った。
「……もう止められないよ。止まらないよ」
「うん。うんっ」
真優理の手がもたらす洪水のような流れに翻弄され、絢は感涙の雫をこぼす。
言葉もついに、滑り出た。
「絢ちゃん……好き」
「私も……真優理さん……」
「好き。愛してる。ずっと、好きだった」
「私も、愛してる……! 真優理さん……!」
歯止めも枷も吹き飛んで、後は朝まで止まることはなかった。
鳥の鳴き声に目が覚めて、絢は蒼白となった。
(わ、私……なんてことを)
言ったことを覚えている。したことも、あの初めての鮮烈な感覚も。指を這うやわらかく心地良い感触に、半ば噛みつくようなキスの味も。
熱に浮かされていたといえばそのとおりだが、望まぬことでもなかった。嫌がるどころか、のめり込んでしまった。気づかないうち、絢も心の奥に求めていたのだろうか。
「夏のビーチって何よ、私のバカ……」
「何が? 絢ちゃん」
振り返ると、シーツから顔を覗かせた真優理。頬はほんのりと朱に染まり、向こうもやはり昨夜を覚えているらしい。
あんなにも滾って、わけも分からず没頭していたというのに。
「えっと……あの。真優理さん。お、おはよう……」
「ん、おはよう絢ちゃん。今日も朝から可愛いわね」
「も、もう……!」
からかいは多分に照れ隠しだったが、隠し切れていない。
観念したように、真優理が言った。
「あはは。いやー……告白しちゃったね」
絢もこくりとうなずく。
「ゆうべは盛り上がったなぁ。絢ちゃん、敏感なのね」
「真優理さん! は、恥ずかしいんだから……もうっ」
酔いは覚めたが、頬の紅潮は一夜を経ても引かなかった。まだふわふわとして、熱に浮かされている気がする。あんなにも激しく求め合った相手が、こんなにも近くにいることに、どちらも慣れてはいなかったから。
顔を見ていると互いの痴態が次々に記憶の内から浮かび上がってきて、たまらない気分に襲われるもので、しまいには目を合わせられなくなってしまった。不意に訪れた沈黙に、心臓の音さえ漏れ聞こえてしまいそうだ。
(や……ヤバイわ。ヤバイかも! どんな顔して真優理さんと話せばいいか、全然わかんない……!)
(う~ん、思ったより恥ずかしいわ……でも羞恥に顔を赤らめる絢ちゃんの初々しさが愛おしい。なにこの可愛い生き物は。ああ抱きしめたい。キスしたい……)
気まずい時がしばし流れたが、居心地悪くはなかった。しかし二人が平常運転へ戻るには、しばしの時を擁するだろう。
ちら。ちらり。一瞬目と目が合い、絢はやかんが沸騰するように湯気を立て、真優理はシーツで自分を隠した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
お色気
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月19日
参加申し込みの期限
2023年01月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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