this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
23
つぎへ >>
『お疲れ様』ってどういう意味
響 蒼留人
はパーティのホールスタッフのバイトを一生懸命にこなした。
お客様に飲み物を提供し、空いた皿を下げ、次の料理を運ぶ。
だがしかし、姉の友人である
マーガレット・ライカー
にだけはその姿を見られたくなくて、彼女を避けてわざと遠回りしたり、彼女が振り向いたら隠れたり、と若干怪しい動きを繰り返していた。彼女と一緒なら遊びたかったし、パーティでバイトとか、自分の沽券にかかわる気がして言いづらかったのだ。不器用ですから。
そこで蒼留人は一計案じた。
ばれないように、目元をマスクで顔を隠せばいいんじゃない!?
そんな蒼留人が視界に入ったマーガレットは、思わず飲みかけのオレンジジュースを吹き出しかけた。
(今眼の前を仮面つけた響くんが通っていったんですが……もしかして笑わせに来てます?)
あやうく、リバースするところだった。危なかった。
こらえた自分を褒めてあげたい。
(……響くん、何やってるんですか。仮面舞踏会でもないのに。余計目立ってますよ)
マーガレットは内心で呆れていた。
さっきから、視線の端に入るか入らないかの微妙さで見え隠れするのも気づいていて、「やめて貰えません?」とつっこみたい気持ちでいっぱいだったのだが、今度は仮面とは。ほかの誰も付けていないので、木を森に隠すの反対で、すごく目立ってしまっている。
(あ、ほら。一緒に写真撮らせてくださいとか、声をかけられてるじゃないですか)
いやいや、なんて手を振って断っているが、断り切れずに一緒に写真に納まってしまう蒼留人。
不器用ですから。
(まったくもう……)
気づいてますよ、と言いたい気持ちは、我慢我慢。
あそこまでして隠したいと思っているなら、彼の野暮用とやらが終わるまで、気づかないふりを貫くのが親切というものだろう。
あら、マーガレットさんもいらしていたのね、と星ヶ丘の知り合いに声をかけられ談笑したりして時間をつぶす。趣味で書いたGLとBL作品をエリザベスのペンネームでネットで公開している身としては、着飾った女子同士、男子同士を見るのも眼福で、新作の構想も捗るというものだ。
こうしてマーガレットは時折視界に入る蒼留人をやり過ごしつつ、時間を有意義に潰したのだった。
◇
パーティが終わった。
一度部屋へ戻って私服に着替えたマーガレットは、蒼留人と待ち合わせしていたエンプレス・ホールの外の通路で待っていた。
蒼留人がホールの裏口に通じる通路のほうから走ってくる。
「待たせてすまない……メリークリスマス、マガレ」
待たせてすまない?
マーガレットは片眉をあげる。
「本当ですよ。この私を待たせていいのは、新刊の発売日ぐらいですよ」
マーガレットの軽い口調と、何をしていたか聞かれなかったことに、蒼留人はほっと息を吐く。
(よかった……気づかれていないみたいだ)
(気づかれてない、とか思っているんでしょうか。響くんって、素直ですね)
お互いにそんなことを思いつつ、ふたりは通路を歩き出す。
「それで、このあとどうしようか」と蒼留人は聞いた。
「どう、とは。おしゃべりも料理も十分楽しみましたよ」マーガレットはわりとつれない。
いや、俺とはまだ全然してないし、と思いつつ、蒼留人はプランを提案する。
「ナイトプールに行くとか」
「興が乗りませんね」
「じゃあ、一緒に夜景を眺めるのは」
「外は寒いです。それに、すでに暗いですし海は見えないと思いますが」
「東京湾の煌めきは見えるよ。ちょっとだけなら、俺の上着を貸すから」
(暖めてやる、とは言えないよな……)
蒼留人は、そんなことを思って少し頬を赤らめ、鼻の頭を掻く。
マーガレットは彼に対して全然その気はないようだったが、悪くないと思ったようで、
「そうですね。ゆっくり夜景でも眺めるのは悪くないですね」
と微笑んだ。
蒼留人とマーガレットは、外のスター・デッキに出た。
風は冷たい。雪も降ってきている。だが、夜景はとても綺麗だった。
約束通り蒼留人はマーガレットの肩に上着をかけた。
「ほら、スカイツリーが見える」
「クリスマスだからでしょうか、赤と緑のイルミネーションですね」
「綺麗だな……」
二人はしばらく肩を並べて夜景を眺めた。
「やっぱり寒いですね。中に戻りましょう」
「えっ、もう?」
「だって、くたくたでしょう?」
マーガレットは、意味ありげに上目遣いで蒼留人を見あげる。
「響くん、本日はお疲れ様でした」
「ああ、お疲れ様……って?」
返事を待たず、マーガレットはデッキの出口のほうへ歩き始める。
(どういう意味だ? もしかして、気づかれてた?)
蒼留人はぐるぐると考えながら、マーガレットの背中を追いかける。
マーガレットは振り向いて笑った。にこっと。とっても意味ありげに。
(……気づいてた、のかよ)
蒼留人は自分の滑稽さに気づいて、かあっと顔を赤くする。
でもマーガレットはそんなにどうこう思っているわけではない。
「ほら、帰りましょう。早く寝ないとサンタさん来てくれませんよ、響くん」
<< もどる
1
…
13
14
15
16
17
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!