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【親友】
「なんで……何で止まらないんだよ! なんで!?」
「失恋だ? 冗談じゃねぇよ。お前のそれが失恋だと!?」
「憧れてた。本当に、心から……だからさ。壊したくなっちゃった」
「いい加減治せよな、そのショタコン。痛々しいんだよ。迷惑だ」
「死にたくない。死にたくない、死にたくない、死にたくない」
「お前が元に戻れば、俺はまた眠れるようになる」
「なに、理解したつもりでいるのさ? 僕のなにを分かってるって?」
「俺は違う。俺は違う! 俺は普通だ、俺は違う、俺は……」
友とはなんだろう。真の友情とは? 四六時中をともに過ごし、肩を組みヘタクソな歌でも合唱すれば友たりえるだろうか? 青春のひと時、部活に励み、並び立って強敵に挑むライバルたちを友と呼ぼうか。日がなゲームに漫画に没頭し、自堕落な時を共有するのが友か? ケンカに次ぐケンカを経て、たがいの良きも悪しきも理解した上で築かれた絆を真なる友情と呼べば良いだろうか。
千種 智也
と
ロベルト・エメリヤノフ
は? 彼らの間に真の友情は成り立ち得るか?
桜花寮の同室で短からぬ時を過ごした。ルームメイトを経て、親友と呼び合う間柄へと昇華した。いっときはそれこそ分かたれがたいとばかり行動をともにし、べったりと寄り添って過ごしたものだ。
価値観の違いに気づいていなかったから。たがいへの認識のズレが見えていなかったから。理由はいくつかあったにしろ、決定的な違いが結局、ふたりを裂いた。些末にして核心たる隔たりだ。
友があやまちを犯そうとしているなら、身体を張って止めるべきだろうか。それができてこその親友か。あるいは友の成すことならばと信じ、認め、受け入れ、手を下さず見守るのが友情であろうか。
親友とはなんだろうか。友とは。真なる友情とは。
「そんなことも分かんねぇのか?」
「とっくに仲直りしただろうって?」
「だからお前は」
「馬鹿なんだよ」
今こそ胸に問うべきだ。問わねばならない。
常識や偏見、倫理道徳などに囚われず、心の底から嘘偽りない相手への感情
を語るべきだ。
なぜって? この場において、偽りの言葉は人を殺すから。
友情を取り戻せなどと綺麗ごとのおためごかしは求められない。それが胸の底、心の澱から絞り出された真実でないのなら。
赤い空に目をしかめる。己の血管をかざして見据えたかのような、生々しく赤黒い、まぶしく鮮烈な色彩だった。
「ちっ……」
智也はまず一度目の舌打ちを漏らし、巡る滑車と絡みつくロープを見上げ、鉄格子をつかみその向こうを睨みつけた。
「くだらねぇ」
吐き捨てる。
「このエレベーターがなんだって? ロベルト? ああ偽物だったっけ。けどどっちも変わりゃしねぇよな。お前はお前のままだ」
「それって、良い意味? 悪い意味?」
「さあな……」
真っすぐな瞳から視線をそらし、二度目の舌を打った。
ロベルト。紫の髪をした。こんな扮装をするときは確か、スカラムーシュとか名乗っていたっけ。
顔をしかめ、しかしすぐに笑みを浮かべた。
「はは、まぁこんなとこに閉じ込められるのが、お前といっしょで良かったよ。なあ、ロベルト。お前は大切な友人だしな……痛って!?」
「そういうのいいから」
友人同士がじゃれあうというには強すぎる蹴りが、智也の腿を打ち据えた。
いまだ払拭し切れない智也の葛藤を、彼の整った顔に浮かぶ表情は隠し切れていなかった。
「なんでだよ……確かにケンカもしたさ。そういう時期もあったさ。けど、仲直りしただろ? お前は俺の、友だちだろう?」
もう一度蹴りを食らい、思わず膝を突く。
「いいって言ってるだろ。分かってる? ほんとのこと言わないとさあ、死んじゃうよ?」
「ちっ」
三度目の舌打ち。
「ああそうかい。言えばいいんだろ。言えば」
心の底、嘘偽りなく。そんな条件に、浮かんだ言葉を率直に包み隠さず、吐いた。
「引き立て役だよ。お前なんか」
「偽らず? 正直に、ねぇ」
ロベルトはふむ、と思案する。エレベーターの上昇は止まらない。ロベルトの言葉次第らしい。
「おら、さっさと言えよ。俺だってお前なんかとここで心中したかねぇんだよ」
「ははは、その物言い、確かに千種っぽいね。ほんとに偽物なの?」
智也は答える代わりにカゴの格子を蹴った。ぐらりと足元が揺らぎ、張りつめたロープが悲鳴を上げる。
彼は姿こそ彼そのものでありながら、それでいて彼とはまったく違っているようだった。はっきり、どこがどうと述べることはできずとも、ロベルトには分かった。ほかでもない、彼のことだ。
ロベルトは肩をすくめ、
「せっかちだなぁ、分かったよ。そうだね。千種は親友で……それに、好きだったよ」
もとより隠すつもりもなかった。言葉は流れる川のごとくに滑り出た。
「千種は美しかったよ。それにお金持ちで、スポーツ万能! 完璧でね。勉強もできるし。少し気が強いのが玉にキズだけど、それでも人間関係だって要領よくこなしてた。ただ……」
「ただ? なんだよ」
「誰にも心を許さなかった。誰にも。親友の僕にもね」
まぶたを伏せれば、いつかの千種が浮かび上がる。輝かしい思い出。色褪せない記憶が次々と。
ロベルトは親友であり、それでいて彼の信奉者でもあった。
「完璧で孤高の美少年! 僕にとって至高の存在さ。憧れてた。本当に、心から……だからさ」
かつて隣へ並び立った彼の完全にして無欠の友だからこそ、抑え切れなかった。
「壊したくなっちゃった☆」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月14日
参加申し込みの期限
2023年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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