this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ハッピーバースデー! 12月☆
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
12
つぎへ >>
誕生の日、歪みゆく二人、あるいは
濃く淀んだ空気が漂っている。
混じる喘ぎ声は、狂った獣が獲物を貪るときに漏らす息にも似て、夜だった。
朝鳥 さゆる
がかつて愛した男――そしてさゆるの前から姿を消した男、片篠 藍人のワンルームマンションには今、さゆるを蹂躙する女、
Malice
が勝手に住み着いている。
「誕生日なの。倫理子の」
12月10日。
Maliceはさゆるに跨って、支配するように残った下着を剥がしながらそう囁く。
倫理子、とはMaliceの元の身体の持ち主である
葉利沢 倫理子
のことだ。人見知りで、壊れやすい倫理子。Maliceは倫理子の中で冷酷かつ狡猾で攻撃的な人格として生まれ、いつしか主人格である倫理子を押しやり、意識の主従関係を逆転させていた。
「そう……」
Maliceに蹂躙されながらも、さゆるは静かに答えた。
さゆるが、この、苦しくも懐かしい藍人のマンションに来たのは、現在の恋人である
姫木 じゅん
と同棲するようになって以来、初めてのことだった。Maliceは登校途中のさゆるを待ち伏せし、この部屋に連れ込んだのだ。『一緒に来なければどうなるか、分かるわよね?』そんな脅し文句に屈して、じゅんを守るため、さゆるはMaliceに従い、自らの身体を明け渡した。そうしてMaliceは、さゆるを朝から晩まで散々に貪った。
さゆるは、何も感じない。
辛いとか、哀しいとか、憎いとか、そういった感情はもう、なにも。
Maliceと会う前から、そういった感覚を麻痺させることに慣れていた気がする。
「……」
狂ったような永い情事が終わり、さゆるとMaliceは生まれたままの姿でベットに横たわっていた。
部屋は暗かった。電気をつけるのも億劫だった。
月明かりが差し込み、ベットの上の二人を気だるく照らしている。
「さゆる……ねえ、さゆる……」
Maliceが話しかけてくる。
意味があるとも思えぬことを、ただ壊れたように、Maliceの口唇は紡ぎ続けている。
(よく聞き取れない……)
さゆるはぼんやりと天井を見上げる。
時計が視界の端に入る。日付が変わろうとしている。
さゆるは無意識に、自らの首元に手を伸ばした。
かつてさゆるの胸元を飾ったロザリオは、そこにはなかった。片篠藍人のからのプレゼントだったロザリオを、近頃はもう外していた。まだ捨ててはいないが。
その代わり、すべてをはぎ取られたその体に唯一嵌められているのは、黒いレースのチョーカーだった。水晶のチャームがついたそれは
じゅんとお揃いで、さゆるにとって彼女とのつながりを意味するものだ。
Maliceと交わりながらも外さなかった首のそれを、さゆるは指で撫でる。
Maliceはその仕草を見た。見咎めてしまった。
「さゆる。何を考えていたの。私が貴女の身体を撫でている間。貴女の肌を啄んでいる間。貴女の身体が跳ねて私の指を濡らす間――何を考えていた!? 言ってごらんなさい、ほら、ほら!」
強烈な嫉妬がMaliceの胸の内で怒りになり爆発する。
Maliceは指先を鉤のように尖らせて、さゆるの首からチョーカーを奪い取ろとした。
「いや、これだけは」
さゆるは抵抗する。抵抗して、襲い掛かってくるMaliceの手を抑える。
だがMaliceの嫉妬は深く、さゆるの手を押しのけて、その人差し指が首筋とチョーカーの間に食い込む。
「やめて」
さゆるは目を瞑った。そのまま朦朧とベットに倒れる。意識を失ったようだ。
Maliceはさゆるの首を絞めるように手をかけて――。
「だめ」
言葉は、Maliceの口から漏れた。
いや、Maliceではない。倫理子だ。倫理子の人格が、数か月ぶりにMaliceを制したのだ。
倫理子は、さゆるの首から離した自分の手を見、それからさゆるを見つめた。
さゆるは呻き、朦朧と瞼を開けた。
「……じゅん? ……違う……あなた、倫理子?」
「朝鳥さん……また、私……」
倫理子は視線を逸らそうとした。が、さゆるが倫理子の瞳を射抜くほうが早かった。
さゆるは身を起こし、倫理子をそっと抱きしめる。
「朝鳥さん……?」
「こうしなきゃ、いけない気がして……こうしなければ、Maliceに消し去られてしまいそうで」
倫理子はさゆるの声に、じかに肌で感じる温かさに、唇を噛んで震えた。
さゆるは、Maliceにこれだけ蹂躙されながらも、本体である自分、倫理子を恨んでいない……。
それどころか、自分のことを抱きしめてくれている……。
そのことが倫理子の深く凍った部分を溶かしてゆく。
倫理子は自分を抱きしめてくれているさゆるの肩に腕を回す。
そうして倫理子もさゆるを、抱きしめた。
翌朝。
二人の女性は抱き合ったまま眠っていた。
目覚めた意識は――、
「記憶がない………ちぃっ。倫理子、あんた……生意気になったね」
――Malice。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ハッピーバースデー! 12月☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月15日
参加申し込みの期限
2023年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!