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ハッピーバースデー! 12月☆
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三ヶ島さんのハーフバースデー
12月が始まって間もない12月6日。
ロザリー・マルリアーヴ
は、シーサイドタウン駅前の喧騒の中を歩いていた。
寝子高を卒業したあと、ロザリーは日本最高学府である東大を目指して浪人中である。といってもロザリー自身はあまり乗り気ではない。実家が名門以外への進学を許してくれないから仕方なくだ。今は星ヶ丘にある洋館の大家をしながら受験勉強をする日々。今日はすこし用事があって、街に出てきたのだった。
(寝子島は相変わらず賑やかだけど、島外に行った人たちのことをつい探しちゃうわね。皆元気かしら)
歩きながら行き交う人々の顔を眺めていたロザリーは、ふいに知った顔をみつけて笑顔になった。
「……あら? 葵ちゃん」
「おやおやー、ロザリーくんだねー?」
足を止め、物珍しそうに目を丸くしたのは
三ヶ島 葵
だ。
「奇遇ね……」
「見つかっちゃったー。受験勉強嫌になるんだよー! 息抜きにどこか遊びに行くんだよー!」
「あらあらまあ……」
ロザリーは思案顔になった。受験勉強にうんざりしているのは自分も同じだ。
今日くらい息抜きしてもいいのではないかという思いが沸き起こってくる。
「そういえば……葵ちゃんの誕生日は6月6日だったわね……お祝いしない?」
「今日は12月6日だよー?」
「ハーフバースデーよ。お祝いって何回やってもいいわよね!?」
「そういうものかなー?」
「そういうものよ。お祝いにカフェ行きましょう! 奢りよ!」
◇
ロザリーに引っ張られるようにして、ふたりはシーサイドタウンの片隅にある、小洒落たカフェに腰を落ち着ける。紅茶が美味しいと評判のお店だ。もちろんケーキもつける。
注文した品が揃ったところで、ロザリーは葵に水を向けた。
「葵ちゃんも受験ね」
「まー、受けるだけ受けるけど」
「志望校、聞いてもいい?」
「第一志望は明示大学。滑り止めでマタ大」
「第一志望受かるといいわね」
自分のことなのに葵はどこか他人事のように飄々と答える。
「マタ大に落ち着くと思ってるよー。ロザリーくんは調子どう?」
「私は……」
ロザリーは窓の外を見て、紅茶を口に含む。
「……自信がないの。来年もお勉強してるかもしれないわね」
落ちる沈黙。
葵はケーキにフォークを突き刺し、口に運びながらしばらく沈黙を楽しんだ後、不意に言った。
「……ロザリーくんだけの秘密だよー?」
「私だけの秘密……?」
ロザリーはぱちくりと瞬きする。
「私ねー、先生とお母さんお父さんには大学行くって言ってるけど本当は、星幽塔に移住したりー、星幽塔を経由して別の世界に行こうと思ってるんだよー」
ロザリーは再びぱちくり。
「星幽塔? ……たまに行くけれど良いところよね」
「そう。その方が日本で生きるより面白そうなんだよー」
思いもかけない告白だった。
大学生になろうとしているのかと思ったら、まさか、星幽塔への移住を画策していようとは。
「肩書きは自営業になるのかなー? 星幽塔民になれたら面白そうだけどねー」
葵は猫のように目を細めて笑む。
(アルビノを隠さなくてもよさそうだしねー……)
葵の焦茶色の髪は、染めた色だ。
赤い瞳が、葵の本来の体質を物語っている。
「卒業式は出るけどねー。帰りに荷物持ってそのまま向こうに行くつもりだよー」
星幽塔に行く扉がその時も残ってるかはわからないが、閉じていたら普通に大学行くつもりではあると葵は告げる。
「だからまー、保険受験かなー?」
「そんなことを考えていたのね……」
葵は、テーブルの上に両手をついて、その上に顎を乗せ、ロザリーのほうへ顔を寄せた。
「ロザリーくん……今年も落ちちゃったらさー、私と一緒に行こうよー」
突然のお誘いに、ロザリーはびっくりして。
けれどすぐに真剣に考えだす。
「嬉しいお誘いだけれど……移住するのはちょっと怖いわね。帰って来れなくなっちゃったらと思うと……」
今は、寝子島と星幽塔の間の行き来は、かなり自由だ。
行きたいときに行き、帰ってきたいときには帰ってこれる。
だが、この先ずっとそうだという保証はない。
「私、大家さんだし……住民の方を放って出ていくなんて出来ないでしょう? 代わりの管理人を見つければいいのかもしれないけれど、葵ちゃんが卒業するまでに見つかるかわからないもの。息子もまだ小さいし……」
息子。
ロザリーが息子と呼ぶのは
アンリ
と名付けたぼろぼろのぬいぐるみだ。何故かロザリーには人間の未就学児に見えているようで、生きている息子のように扱っている。それもあり彼女は、周りからはどこか狂った女とみられていた。だからこそ葵はロザリーに自分の計画を話したのだ。ロザリーが秘密を明かしたとして、誰が信じるだろう。
「きっと楽しいよー?」
(ふっふふー! そして家事要員ゲットだよー!)
葵はそんなことまで考えている。
ロザリーはまだ思案顔だった。
「お兄様だってきっと私のこと迎えに……来てくれるのかしら……」
愛する兄。その話をしだすとロザリーは長くなる。なので葵は口を挟まない。
「でも……そうね……考えておくけれどあまり期待しないでちょうだい」
紅茶をそっと傾けて、ロザリーはそんな風に返事をした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月15日
参加申し込みの期限
2023年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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