this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス☆red】哀歓の激情
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
18
つぎへ >>
非日常が連れてくる興奮は計り知れない。
手作りのオーナメントを中心に、アクセサリーやポストカード、フェルト人形と様々な小物を販売しているクリスマスマーケットは、
愛猫 萌々子
の顔を綻ばせるには十分だった。
あちこち指さしはしゃぐ様子は、誰よりも可愛らしい。そう満足げに頷くのが
万条 幸次
ただ一人だったとしたって、寧ろ独り占めできるのなら同意は要らないとさえ思っただろう。
浮かれているのだ、このデートに。
やっかみや揶揄いが飛んできたところで、それがどうした。彼氏の欲目だと言われたって間違いではない。
わかりますか、ぼっちじゃないんですよ!
声高らかに叫びたい気持ちをぐっと堪えて、幸次は幸せを噛みしめる。
まごうことなきカレカノ、恋人同士。クリスマスデートに異論を唱えるならば、馬に蹴られてしまうがいい。
(
去年
は散々だったもんねぇ……)
デートスポットに赴いて、綺麗なイルミネーションを寄り添って眺めたりしたまでは良かった。
でも、腕にあった温もりは猫(しかも雄)であるし、災難が降りかかったことを思うと……多少強がりに聞こえたとしても「ゆったりしたい」なんて言って、花遊と自宅でクリぼっちを満喫していたほうが平和だったかもしれない。
「先輩、聞いてますか?」
むぅっと頬を膨らませて、萌々子はがっちりと掴んだ幸次の腕を、さらにぎゅっと抱き寄せた。今までも、イベントごとに力を入れてはしゃぐ様子は見られたけれど、やっぱりクリスマスは彼女の中でも特別らしい。
「聞いてる聞いてる。ポインセチアだよね?」
「そうです! クリスマスでは定番の花ですが、ツリーのある所は花咲の祠と呼ばれてますし――」
ニコニコと話す彼女に、今までのデートを振り返る。
もちろん、今までのデートが特別でなかったことなどない。ドキドキと跳ねる楽しさがあれば、べったりした甘さがなくたって構わないし、静かに言葉なく過ごすのも秘めやかに熱を交わすことだって、全てが特別だ。
これから何度だって『恋人と過ごすクリスマス』は巡ってくる。それでも『高校時代に恋人と過ごすクリスマス』というのは、幸次にとってこれが最初で最後なのだ。
いつもであれば、萌々子ばかりが押せ押せとテンション高く突き進むけれど、こんな夜は幸次だってタジタジしていられない。
「ツリーがあるのは、もっと奥みたいだね」
次第に店が減り、灯りの間隔も広がって薄暗くなってきた。
どうやらここから先は、小さな灯りを受け取って、頭上に注意しながら進んでいくことになる。
「宝探しのようなものでしたよね。意外と入り組んでいるのでしょうか」
奥にはツリーが飾られているとあって、灯りを受け取る列には恋人たちの姿が多かった。そりゃあ、昼間のうちならともかく、日が暮れてからなら子供の度胸試しに付き合う親子より、必然的にそうなるだろう。
暗がりで抱き合って、通り抜けた先はイルミネーションが綺麗で……なんともイチャイチャするのにおあつらえ向きな場所に、幸次はふと風の噂で聞いたイベントを思い出した。
(……今年は、出張版があるって話だったけど)
彼女は、知っているのだろうか。
その上で、こうして楽しみにしていてくれるなら、男を見せないといけないけれど。
「さあ、行きますよっ!」
いざ冒険に赴かんとばかりに勇ましく灯りを掲げる萌々子は、どんなイルミネーションが待っているのかと、とてもワクワクした顔をしているから。
(ロマンチックに、なれる……かなぁ?)
幸次は別の意味で、ドキドキと胸を高鳴らせていた。
そうやって素直に楽しんだり、緊張で頬でも赤らめることができたりすれば、可愛げもあったかもしれない。
別にこれは、
水槻 清恋
が素直に感情表現ができないタイプだから、という話ではないし、ましてそんな初心な態度を見せられる若さを持ち合わせていないという話でもない。
「……本当だったの?」
物の価値がわかるようになった大人なら、誰だって喜びより先に驚きがくるはずだ。
――ステッラ・デッラ・コリーナのスイートが取れたんだけど。
その連絡が三ヶ月前だというなら話はわかる。
寝子島内外でも高級ホテルと名高い上に、クリスマスシーズン。どう考えたって三日前にくる連絡ではない。
しかも、夜空がそのまま降り注いだかのようなイルミネーションを、ナイトプールで楽しもうというのだ。
この真冬の夜に、プール。
水辺で遊ぶなど夏のものだというイメージがあった清恋は、色々と面食らってすぐに返事ができなかった。
そうして今日、チェックインを済ませて得意顔を見せる
森谷 錠
に、はぁっと溜息を吐いた。
「非番じゃなかったらどうしてたのよ……」
呆れた顔をしてみせたって、結局のところ非番で暇だったのだ。
であれば、勝手に連れてこられたとぶすくれているほうが勿体ない。それなりな水着でも選んで、楽しまなければ。
そう思って水着売り場の案内を聞く様子は、どこか浮かれていたのだろうか。こちらを見ている錠の顔が、妙ににやついて見える。
「…………」
決してこれは、錠のために選ぶのではない。
それだけ己に言い聞かせると、清恋は水着売り場に足を向けた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス☆red】哀歓の激情
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!