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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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明るいといえども、洞窟の中は街中を歩くのとは少し雰囲気が違う。
突然天井が低くなったり、滴る水で足場が濡れているところもあって、煌びやかな装飾に目を奪われていれば人混みで逸れる前に怪我をしてしまいそうだ。
注意深く歩く
綾辻 綾花
の様子に、もちろん一緒に歩く
早川 珪
も気遣っている。だから歩調こそ合うけれど、彼はどこか少年のような瞳で周囲を見ていた。
そんな可愛らしい様子に気付いた綾花は、装飾ばかりに目を向けず、洞窟の様子にも興味を向けてみる。
「洞窟の中でも、少し冷たい風が吹くんですね?」
「なんでも、富士山の氷穴に繋がっている道もあるんだとか」
伝承の一部として語り継がれているだけで、まさか本当に繋がっているとは思ってもいないけど――不思議な体験をしてきた二人でなら、氷穴なんかよりもびっくりするところに繋がっていても楽しんでしまえそうだ。
「なら、身体の温まる物を食べて備えないといけませんね」
食欲をそそるフライドチキンの香りも、甘いクッキーの香りも。多種多様な物が販売されているけれど、やっぱり芯から温まると言えば飲み物だろうか。
少し甘みのあるスパイシーな香りが鼻孔をくすぐり、視線を向ける。サンタクロースやトナカイを模した、スタッキングできるマグカップには、グリューワインをイメージした温かなブドウジュースが売られていた。
愛らしいカップではノンアルコールを、そして隣の店では木樽を模したカップにアルコール入りを販売しているらしい。
(……温まりそうではあるけど)
スパイスのあるなしに関わらずワインを取りそろえた店と、ホットチョコなど甘い飲み物が主流の店。まるで大人と子供で境界線を引かれているような店の作りに、「あとで一口交換しましょう」とは言い出せなかった。
お酒に弱いわけでもなく、むしろワインが好きである珪が、ここでわざわざ別の物を頼むとしたら『未成年』と同席しているという遠慮以上の理由はない。
なのに、珪はさも当然と言いたげに右側の――ノンアルコールしか取り扱わない店に並んだ。
「綾辻さんは何にする? あれなんてどうかな」
指し示された先には、小さなマシュマロやカラフルなチョコチップが飾られた可愛らしいドリンク。飲み物は紅茶やコーヒーと数種類から選べて、サービスのにゃんこクッキーは柄がランダムのようだ。
わぁっと目を輝かせてしまった綾花は、珪にお酒を勧めるタイミングを逃してしまい、もう注文する直前。
だけども珪は、楽しげにマグカップを選んでいるから、聞いてしまうのもおかしな気がした。
いつもと変わりなく格好良いし、節度を崩して甘いデートをしてくれるようにも見えない。けれど、どこかで期待してしまうのも無理はないくらい、距離が近づいていると思うのは勘違いじゃないと信じたい。
こうして珪は、アルコールの飲めない綾花に合わせてくれる。なら綾花だって、珪に合わせられることがあるはずだ。
だから今は、彼のペースを乱さないように踏みとどまってみようとするのだけれど。
(……でも、今日はクリスマスだから)
幸せな夜になればいいなと、綾花はこっそり微笑んで見せた。
洞窟の奥へ行くために、灯りを受け取る壁沿いの列へ並ぼうとした
鴻上 彰尋
は、この先の入り組んだ道を攻略しようと熱心に地図を見上げて相談するグループの姿を見かけた。
あんな風に、
七夜 あおい
も楽しんでいたらいいなとは思う。それが誰とかな、というのが気にならないと言えば嘘だけど……迷って俯いて独りでいるくらいなら、と思うのも嘘では無い。
一頻り相談の終わったグループが去り、ぽつんと見慣れた人影が見える。
「……あおいさん?」
ゆっくり瞬きながら振り返ったあおいは、一瞬だけじぃっと真剣な表情を見せたけれど、すぐにふにゃりと頬を緩ませた。
「見つかっちゃった」
かくれんぼのつもりだったのだろうか。誰かに、見付けて欲しかったのだろうか。
聞きたいことは数多くあれど、そのどれもが無粋な気がして、彰尋は調子を合わせるように笑って地図を見上げた。
「やった。見付けたら幸運が訪れるんだっけ?」
「残念。どうやら見付けたのは、幸運の女神ではなく冒険家のようです」
くすくすと笑うあおいは、何か考えがあってそう答えたのかもしれない。けれど、この返答は彰尋には都合が良かった。
「それは頼もしいな。一人だと怖くて行けないんだ、一緒に行ってくれる?」
甘さの欠片も無い、少しおどけた言葉くらいが丁度良かった。
あおいは彰尋が暗い場所を苦手とすることを知っているし、彰尋もあおいが寝子島とお別れをするように、少し感傷的な思いを抱えていることを知っている。クリスマスだからと何かを求めるには、ほんの少しタイミングが合わない気もして。
「……しょーがないなぁ」
頼もしく拳を掲げて二の腕を叩くあおいに苦笑しながら、二人で灯りを受け取りに行く。
小さな小さな灯火だけど、進む道を照らしてくれる灯りは、優しく二人の笑みを浮かび上がらせていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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