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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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『今、外にいるんだけど』
そう
稲積 柚春
が電話をかけてきたのは21時を過ぎていた。
どこか遊びに行っていた帰りなのかと思っていた
ウォルター・B
だったが、会話が進むにつれて「そこを動かないように」と言いつけ、すぐさま上着を引っ掴んで車を出した。
複数人で行動しているならともかく、柚春は一人で洞窟にいると言った。未成年が出歩いてもいい時間ではあるけれど、こんなイベント時期、とくに夜ともなれば酔っ払いに絡まれることだってある。女の子が一人無防備に外出を続けていい時間では無い。
焦りとも呆れともとれる感情に急かされるまま、ウォルターは柚春の元へ急いだ。洞窟の中のフードエリアまで辿り着けば、マグカップを抱えてぽかんとしている柚春と目が合う。
「……なに、やってるの」
「えっと、クリスマスを楽しんでます……?」
来るとは言っていたけれど、こんなに早いだなんて思わなかった。
そう言いたげな瞳に、誰に対しての呆れかわからない溜息を吐いて、ウォルターは軽く柚春の額を小突いた。
「心配するでしょ」
少し前なら「どういう心配?」と聞いていただろう。そして、彼は飄々と当然のように「先生として」と答えるのだ。今だって、口にしてしまえばそうかもしれない。でも……
それだけではない
と、柚春は知っている。
「ごめん、なさい……」
「ちょうどお開きになった所だったから良かったけど」
誰かと一緒にいた。
それを隠さないということは、彼にとって大切な人ではあるけれど、柚春に隠し立てするような間柄ではないのだろう。
いちいち気にしていてはキリが無い。彼が伝えてくれる言葉の全てを「本当に?」と聞き返して疲弊させるようなことだってしたくない。
「この後は、予定あるの?」
「もちろん」
クリスマスだよと言わんばかりの笑みは、柚春の胸を締め付ける。
色んな人と過ごして楽しい一日になるのは嬉しいけれど、その不特定多数の中の一人であるのは、嫌だった。
……少しくらいは『恋人候補』として、意識してくれていると思いたかったのに。
「柚春が誘ってくれたんでしょ、少しだけでも一緒に過ごしたいって」
時間を確認するウォルターは「本当に少しだけだよ」と断って、何がしたいのか柚春に問う。そろそろ人混みも落ち着いてきて、洞窟内部は巡りやすくなっているだろうか。
「それって、このあとの時間は……」
「柚春と過ごすつもりだけど? 日付が変わるまでには家に帰すけどねぇ」
手首を揃えて肩を竦めると、手錠で繋がれてしまうと言いたげに苦笑する。
だから柚春は、心配することなんて何もなかったのだと、安堵から微笑みを浮かべた。
ツリーの前に到着すると、
綾辻 綾花
は鞄の中に忍ばせておいたプレゼントを取り出した。
「珪さん、メリークリスマス」
細いストライプの入ったネイビーの包装紙にゴールドのリボンをかけた包みは、男性でも受け取りやすい色合いでありつつ、少し華やかだ。
中身は赤と黒のガラスペンとインクのセットを用意したけれど、気に入ってくれるだろうか。
「僕は用意してなかったのに」
「私の分は、サンタさんにお願いしてあるので大丈夫です」
まだ学生で子供だと言うのなら、そんな夢を見たっていいだろうか。
そのプレゼントはいらないから、早く大人になりたいと願ったなら――。
「……珪さん」
リボンを解こうか解くまいかと思案している珪へと身を寄せる。
囃し立てるBGMもなく、特別な理由だって持ち合わせていない。ただあるのは、綾花が珪を心から想っているということだけ。
軽く踵を上げて距離を詰めた。狙い澄ませた唇は、確かに視界に捉えていたはずなのに。
唇といえば、そう。でも限りなく端っこで、違うといえば違う場所に触れていた。
「足元、気をつけてね」
ゆっくりと離れる珪は、綾花が足を滑らせたとでも思っているのだろうか。
雰囲気に飲まれて、流されるようにしたとでも思われたのだろうか。
「私は……!」
カメラの前じゃなくたって、デートスポットなんかじゃなくたって。
好きな人にキスをしたいと思った気持ちは否定してほしくないと、綾花は珪の胸元を掴んだ。
「格好付けさせてくれないかな」
困ったように笑う珪は、言葉を探すようにゆっくりとツリーを見上げる。
綾花に押されっぱなしであることも、綾花にリードを許すことも、それが綾花のペースに合わせるということであるならば、奮闘する様子を眺め楽しむのは悪くない。
でも、それは何らかの形で『こたえる』ことが出来る場合にだけ許されるのだ。
「綾辻さんには、不誠実でありたくないから……負けたくないんだ」
性分として、珪は適当に遊ぶような女性関係を持てない。答えを持たぬまま、応えることはできない。
綾花の想いが幼いものと一蹴できないからこそ――今はまだ、誘惑されるわけにはいかないと強く思う。
そんな彼を、生真面目すぎると責められようか。
ちょっぴり残念だけど、大切にされていることが伝わってくるから、綾花はふふりと笑う。
「私だって、負けませんから!」
今はそれでいい。この瞬間は、これでいい。
ただしがらみが無くなったその先は、負けてなんてあげない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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