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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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打ちひしがれるようにして、
愛猫 萌々子
は洞窟の脇に座り込んでいた。
灯りも持たず、長い黒髪がしゃがんだ身体を覆えば、こちらに気付いた人が小さく悲鳴を上げて引き返していくが、それを気にする余裕も萌々子にはない。
(ど、どうしましょう……やってしまいました!)
クリスマスマーケットでは、楽しくお買い物が出来たのに。
ツリーを見付けようと洞窟の奥に入った時だって、オーナメントを拾い集めた時だって笑い合っていた。
道中の滴る水音に驚いて足を滑らせかけるハプニングでは、恋人らしく抱き合うことで転ばずに済んだし、そのあと照れくさそうに笑う彼の顔が可愛くて大変満足だったものだ。
背丈が同じくらいでも、やっぱり
万条 幸次
は男性なのだなぁと意識する腕の力に、頬を赤らめるやら安心するやらで感情が忙しかった。それもある。
けれども、さすがにそれしきのことで逃げ出すようなことはない。
「逃げた……んですよね」
ぽつりと零した独り言に溜息が続く。
オーナメントを拾い集め、大きなツリーを見付けて飾り付けた後。記念撮影をして一頻りはしゃいだあとは、もう一度寄り添ってツリーを二人で見上げていた。
周囲からも「わぁっ!」と驚きの声があがると次第に感嘆を飲み込む気配が伝染して、辺りは静かで雰囲気ある空間――だったと、思う。
そっと腕を掴む力が強くなって、側頭部を合わせるようにして。気付けば顔を覗き込むように目を合わしていたのも、何ら問題は無かった。
人の気配はあるけれど、押し合いへし合いしてるような混雑でもなかったし、似たような恋人達ばかりだと思えば、ほんの少し唇が触れるだけなら恥ずかしさは少なかったのだけど。
雰囲気を盛り立てるように変わる楽曲が、萌々子を現実へと引き戻した。
カメラマンを筆頭にした取材陣、カンペで飛んでくる野次。
……つまりこれは、駅前のスクリーンに映し出されるという噂の、あのイベント出張版!
さすがにそれは堪えられなかった。
人前でキスをするなんて、結婚式くらいしか思い当たらない。自分からノリノリでウェディングドレスを着たことがあるとはいえ、それとこれとは話が別だ。
せっかくプレゼントされたぬいぐるみも押しつけて逃げ出すなんて、どう謝ったらいいのかもわからない。
「いたっ!」
ぐるぐると考え込んでしまう萌々子の元に、幸次が駆けつけた。
来るのが遅くなってごめんとか、気遣えなくてごめんとか。彼は何も悪くないのに、心配してくれるのが嬉しくて申し訳なくて、萌々子はぎゅうっと幸次の胸に飛び込んだ。
「……ごめんなさい」
「ううん。……恥ずかしかった、んだよね?」
そうじゃなかったらどうしようかと緊張した顔を見せる幸次に、それ以外の理由なんて無いと言わんばかりに萌々子は頬を綻ばせた。
「今なら、大丈夫……です」
そうっと灯りは足元を照らし、二人の顔が暗がりに溶け込むように幸次は配慮する。
控えめに聞こえてきた『キスしてサンタさん』には、洞窟に来るような撮影班からは逃れられないかなと思ったりもしたけれど。
暗所の撮影がバッチリだったかどうかは――気ままに夜の散歩に出ていた花遊が、知っているかもしれない。
正解があるわけでもない、どう過ごすかは彼の自由だ。
ブラックウッド邸の書庫などで海外文化を学ぶことが多くなった
稲積 柚春
は、クリスマスの過ごし方について、ずっと考えていた。
家族と離れて暮らしているから、今までのようにというわけにもいかない。年頃ともなれば今夜は恋人と過ごすという友達もいて、柚春にも想いを確認し合った愛しい人が居る。
……でも、それだけなのだ。
彼、
ウォルター・B
とは一歩踏み込んだ仲には違いない。
交際したいと言った時だって、彼は「いいよ」と言ったし、生徒ではなく女性として好きだと告げてくれた。
けれど続いた言葉は、「好きだからこそ今は付き合えない」なんて狡い物だった。
クリスマスが恋人として過ごす夜と言うのなら、二人はまだそういう間柄ではない。けれど、休日に出かけられないような、単なる先生と生徒でもない。
(それに……向こうじゃ、恋人より家族を優先する日だし)
さりげなく予定を聞いたときは、特に帰省の話も出なかった。彼が寝子島に居着いた理由を知っている柚春としては、まだ帰りづらいのかと思うと心が痛む。
それでも、いや、だからこそ。誰かを思ってしんみり過ごす日にはしないでほしいと願って、電話をかけた。
(ワットにとってのクリスマスは特別なら……)
誰と過ごしていても構わないから、ほんの少しだけ。
日本流の『特別』でも、英国流の『特別』でも、まだ自分には当てはまらないのはわかっているから。
「もしもし、ワット? あのね――」
あなたの時間を分けてほしいと、お願いする我が儘だけは許してほしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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