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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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和風オーナメントを土産に買って、
森篠 琳子
と
秋沢 覚
は耳福池のイルミネーションを眺めていた……はずだった。
水引きの細工を照らせば輝きそうだと笑ったり、人目憚らぬ恋人達がいて目を背けたりしていたけれど、自分たちのペースで楽しめていたのに。
聞こえてくる『キスしてサンタさん』のターゲットに誰がなったのだろうと興味本位で視線を彷徨わせたのがいけなかったのかもしれない。スタッフと目が合ってしまった琳子は、公開キスシーンを求められていた。
撮影前の質問にも軽く答えている覚が、何を言っていたのかよく覚えていない。周りから囃し立てられる声が聞こえる度に、凛子は覚の背に隠れようと身を寄せて、こちらに話題を振られても「はい」とか「まあ」とか答えていた。
「俺らの仲を見せつけたろ?」
困惑と羞恥で縮こまる琳子の顎を掴み上げた覚は、どこか悪戯な笑みを浮かべている。
例えばこれがイベントの一つであったとしても、見ている人がいるわけで。彼と同じように笑ってキスをすれば、フランクな間柄と思われるかもしれない。
(――違う)
覚は、そんな生半可な思いで付き合っている相手ではない。恥じるような付き合いなんてしていない。
だって彼は、
将来の夫
となる――そう思えるくらいには、好きなのだ。
最後の一歩を琳子から詰めて、野次も小さくなるまで長く口づける。
「覚さん、これが私の……想いの全てです」
真っ赤な顔を隠しもせず、琳子は精一杯に真っ直ぐな気持ちを届けた。
無事に
七夜 あおい
と合流した
八神 修
は、聞きたいことのうち何一つ聞けないでいた。
代わりに口をつくのは、このイベントの自分なりの解釈だ。
「誕生の樹へ繋がる洞窟は胎内、産道と解釈できる。さしずめ、光導く俺達は予言告げる天使ってところかな」
となれば、オーナメントには意味がある。ただの飾りでないそれを、いくつあおいは知っているかなとクイズめいたことを話すばかり。
高校三年間ずっと共に過ごしたあおいだから、それを修らしさだと思ったし、窮屈だなんて感じなかった。
ただどこか……いつも紳士ではあるけれど、どこか遠慮めいたものが伝わってくる。
それに気付かないふりをするのは簡単だ。でも、それをしないと決めたのはあおい自身。
「ねぇ修君、知ってる? 私が誰にクリスマス料理を振る舞ったか」
ドキリとした。
見透かされているというより、関係に答えを突きつけられるんじゃないかとさえ思うような、意味深な笑み。
小さなランタンの灯りがそうさせるのか、彼女が本当にそんな顔をしているのかはわからない。
「聞いていいの?」
覚悟をするように訊ねれば、あおいは一泊間をおいて「あのね」と切り出した。
「寮で仲の良い子たちと、持ち寄りパーティやったの! 手作りだよって言ったら、みんな最初は警戒して」
失礼しちゃうよねと笑う彼女に、嘘を言っている様子は無かった。
気になってたかなと思って、と証明するようにスマホの写真を見せられて、修は半分安堵した。
もう半分はもちろん、『どうして気にしていたか』を彼女が本当に理解しているかだけれど。彼女の決意を秘めたコスモスを受け取ったのだ、疑うように問い返すのもよくないだろう。
「楽しかった?」
「うーん……楽しかった、けど……物足りなくて」
目を伏せるあおいに、誰もが期待した。修は元より、隙あれば突撃の機会を狙っていた撮影班だって、『キスしてサンタさん』の曲をかけてスタンバイするくらいだ。
「え、ええ? 何で!?」
これは、イルミネーションの綺麗な場所で、恋人に見えたら突撃されるのではなかったか。
心当たりがないという顔をしているところを見ると、先のあおいの言葉も『入れ忘れた調味料があった』という話に繋がるのかもしれない。
寂しがってほしいと願える関係でもなければ、いくら求められたいからと彼女が辛くあることを願うなんて、もってのほかだ。ひとまずこの話題は、彼女を悲しませなかったのなら良しと割り切って。
「あおい、安心して」
拾ったオーナメントの中から、小ぶりの林檎を取り出して二人の間にかざしてみる。こうして物を挟むなら、近づくことを許してくれないだろうか。
囃し立てる声もBGMも、鼓動にかき消されて遠く聞こえる。
物言いがハッキリしていて、どこか男気溢れる彼女なら、断ることもできただろうし、頬ならと覚悟を決めることだってできただろう。
なのに今、修の目の前であおいは頬を赤らめ動揺している。
(迷うってことは……可能性があるってことだよな?)
この林檎の距離が、今の二人に必要な隔たり。
それはわかっている、でも――。
「ありがとう」
林檎へのキスを終えると、コツンと軽く額を合わせた修は小さく呟いた。
キスの真似事に応じてくれて。
この距離まで、受け入れてくれて……ありがとう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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