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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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繰り返しになるが、
水槻 清恋
は非番である。
緊急の連絡が入るかもしれないと、防水ポーチにスマートフォンを入れて持ち歩いてはいるが、今時そんな断りを入れなくたって、持ち歩いてない人のほうが少ないだろう。
ナイトプールを彩るイルミネーションを見ては、その前で撮影している若い恋人たちは未成年ではないだろうかと言動を伺い、アルコールを出すカウンターでは年齢確認をしているだろうかと考えてしまい。
周囲の様子が気になって仕方が無い様子の清恋を、
森谷 錠
は二人用のデッキチェアへと連れてきた。
間に小さなサイドテーブルも挟まないそれは、肌を露出したこの格好で寄り添えと言っている。別に恥じ入るような関係ではないのだけれど、「ほら」と手を引かれると呆れとは別の感情も見え隠れするようだ。
「ね、普段の仕事もそんな感じ?」
普段、と言われると機密事項を扱うことだってあるが――まあ、一般人に話せる範囲までに要約すれば、そう大きく変わらないだろう。
「そうね……見たままは信じない。思い込みで補正されて、見落としてしまうこともあるから」
「じゃあ、俺はどう見えてるの?」
本人が自覚している部分と、他人が認識する部分が異なっているのは、よくある話だ。
メールすら頻繁ではない二人ならなおさら、『意外だ』と思うほど知っているわけでもない。
するりと撫でるように手の甲を上から握り込まれ、清恋は適当な返事が出来ないことを察する。彼は、どう思われていたいのだろうか。……どう見て欲しいのだろうか。
今日だってこんな所に誘ってはくれたけど、大事なことは何一つ確認出来ないまま。さして難しくもない問いを一つすることを躊躇うくらいには、関係を壊したくないと思っている。
――恋人なのか、ただのセフレなのか。
聞いてしまっても、終わるわけじゃない。
ただ安堵するか、期待をしなくなるか。どちらにしたってスッキリとするだろう。
……けど、今この場で口にするのは憚られて、清恋は錠の肩に側頭部を乗せた。
(どういう返事を望んでいて、それを聞くの?)
わからない。
それでも、何とも思っていなかったら、こんな日にここへ来ていなかったはずだ。
うるさいくらいにクリスマスを主張するBGMが、平凡な冬の一日じゃないことを告げている。近くにはサンタ帽を被ったカメラマンだって……何故、いるのだろう。
寝子島外での生活が長い二人だが、周囲から沸き起こるキスコールで瞬時に理解した。
「キスをすれば解放してくれそうだけど、キスさえしなければ撮影されっぱなしかもね」
そうして覆い被さってくる錠に、待ったをかけるように清恋は片腕で抵抗を試みる。
人前でなんて恥ずかしい。けれどキスを拒めば、それ以上に恥ずかしい目に遭う気がする。
羞恥に頬を染める清恋を腕に隠したい気持ちで見守りながら、錠はゆっくりと顔を近づけて、どこにキスを落とすか考えるのだけど。
「……恥ずかしいから、今夜はあなたを眠らせない」
そんな可愛いことをか細い声で言うものだから、熱いキスを交わすことになってしまったという。
オーナメントを拾い集めた
葉利沢 倫理子
は、それをツリーに飾ることはしなかった。
朝鳥 さゆる
と楽しんだイベントを終わらせるようで物寂しい気持ちもあり、
Malice
に隠し通せる物ではないけれど、大切な思い出として持ち帰りたいと思ったからだ。
当然といえばそうだが、さゆるはツリーに飾ることにした。確かに、恋人の居ぬ間に別の人と遊んできたことを示す物など、あの家には相応しくないだろう。
だから、共有できる何かが出来たわけではない――はず、だった。
さゆるがオーナメントを飾るのを見届け、すっかり気持ちも穏やかになったことで今日を穏やかに過ごすという目的が達成された。もう倫理子には引き延ばす理由も無く、恋人が帰宅する前にさゆるが家に帰れるよう取り計らうだけだったのだが。
――これって……あたしたち、浮気していることになるかしら?
場の空気に流されて、といえばそれまでだが、倫理子は『キスしてサンタさん』の曲が聞こえてくると、一瞬だけ迷ってさゆるの唇を奪った。
少し驚いて、そして神妙に考え込んださゆるに浮気ではないと思うと軽く訂正は入れておいたけれど、無事に伝わっただろうか。
(こんな大胆なこと、私はどうして……)
やはり共有できる何かを欲していたのだろうか。
小さなりんごやキャンディケインを握りしめ、倫理子は数時間前とは違う表情でほうっと立ち上る白い息を追うように空を見上げ――同時に、口端が上がった。
「意外とやるじゃない?」
その度胸に免じて、今夜は見逃してあげる。
そう言わんばかりに、ぎらついた視線は眠らぬ街へと狙いを定めて、今日の獲物を物色するように彷徨う。
恋人と過ごすであろう少女が幸せな夜を過ごせるように、赤い服の道化になってやろうと高らかに笑って。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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