this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス☆red】哀歓の激情
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
18
つぎへ >>
女性を誘い出すには、少し遅い時間だろうか。
腕時計で時間を確認すると、
八神 修
は洞窟の入り口が視認できる海沿いで星を見上げた。
クリスマスイヴだ、愛しい人と過ごしたい。でも――
七夜 あおい
には予定がある、ように思った。
この日に向けて、彼女はクリスマス料理の練習をしていた。可愛く「教えてほしいなぁ」と言われ、二人で学んだメニューだってある。……けれど、それを振る舞うであろうパーティには呼ばれていない。
いや、この後に誘われる可能性や、明日の日中にという話だって。そう期待を込めたいところだけれど、彼女だって手料理の振る舞いたい人の一人や二人いるだろう。
(……家族とか、寝子島の友達だって離れてしまうのだし)
何も恋人の特権ではないし、まして恋人ではない。では、ないのだけれど。
(
どういう意味
なんだろう)
――恋に恋するような子供を終わらせて、もっと真剣に……。
向き合ってくれると言った。
自分の気持ちとも、修の告げた気持ちにも向き合うというのは、何か心境の変化があったのだろうか。
あの日、彼女と一緒に鐘を鳴らすことはできなかったけれど、それが異性として意識していたというのであれば前進であるし、ただの友人として気にかけてくれているわけではないのではと思ってしまう。
もし、それが勘違いじゃないのなら。
異性として意識してくれているのなら。
彼女のあと一歩を踏み出す何かが起こればいいなと、クリスマスの奇跡を願った。
恋人に見えればお構いなく突撃するスタッフに巻き込まれ、兄弟家族や友人同士が笑って応じる姿も少なくないけれど。
この企画が真価を発揮するのは、恋を意識していなかった幼馴染みの後押しになったりだとか、初々しさ溢れる恋人たちが相手を守るために断ったり、それに傷つき本音で口論して想いを再確認し合う――好きな人はたいへん
生暖かく
微笑ましく見守ってしまうような展開だ。
つまり『キスしてサンタさん』とは、カメラを向けられちゃったからというのを体の良い口実に、気軽にキスをしてしまえるような恥ずかしがらない二人よりも、大いに恥ずかしがってくれるような二人を求めている……という噂があるくらいだ。
とはいえ、
万条 幸次
にとっては都市伝説的な物だった。
寝子島に暮らし、そういう話を耳にしたところで、今まで現地に行く悪友も彼女も居なかったのだから、確かめようもない。ようやく洞窟に反響して聞こえてくる音楽に、本当にやっているんだと自覚は芽生えたものの、いざ捕まったときのことを全く考えていなかった。
こういったイベントごとは、
愛猫 萌々子
のほうが気合いに満ちていることが多い。だからって、キスのリードを任せるなんてこと、彼氏としてどうなんだろう……そんな焦りが、無かったと言えば嘘になる。
けれど、今さら反省をしたって幸次は途方にくれるしかなかった。
「……なにか間違ったかなぁ」
そう問いかけるのは、先ほどクリスマスマーケットで買った黒い猫のぬいぐるみだ。
もちろん、これが萌々子の真の姿なわけもない。ちょっとお花を摘みに行っている間寂しくないようにと、託された物でもない。
黒一色の姿は彼女の長い黒髪のようで、ピンッと立った耳はいつでも好奇心旺盛な元気さがあって。黄色い目までそっくりで、お澄まししたように座る姿を一目で幸次は気に入った。
自分の手元に置いておくよりも、この喜びを共有したくて萌々子に贈ったはずのぬいぐるみは、なぜか再び幸次の手元に舞い戻ってきていた。
「……む、無理ですーっ!」
いや、なぜかはわかっている。
きっぱりと、はっきりと。断られたのだ、キスを。逃げられたのだ、キスをしようとして!
(そんなに嫌だったのかなぁ)
格好良く決めようと、彼女の良き思い出になろうと、普段と様相が違ったかもしれない。
寝子島では恒例になっているクリスマスのイベントに触発されたというところはあるけれど、萌々子を彼女だと声を大にして伝えることができるなら、申し分ない切っ掛けだとも思ったのだ。
けれど、萌々子は違ったのだろうか。彼氏として知られるのが恥ずかしいと思われていたら、ちょっと所ではなく凹んでしまう。
思案しながらぬいぐるみを見れば、萌々子にそっくりなその顔がなんだか呆れているように見えた。
(知られると恥ずかしいのは……)
ハッと思い至って、幸次は萌々子が駆け出していった方を見る。
グループに一つだけだった灯りは幸次が持っているため、彼女一人ではそう真っ暗な所まで行けないはずだ。
クリスマスはまだ終わっていない。彼女が幸せな気持ちで過ごせるように願って、幸次は駆け出す。
……そうして、そのあとを追いかける数人の人影があったことは、気付かないフリをした。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス☆red】哀歓の激情
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!